2010年3月20日土曜日

ファッション通信

・BSジャパン 土曜23:00-23:30
・同上 再放送・日曜11:00-11:30
ファッションへの関心深い人にとり 何より観たい「パリ・ミラノコレクション」がいよいよ放映開始される「ファッション通信」。
世界中で「最も長く続くファッション専門番組」として高く評価されるだけに、取材の難しいこの世界で 奥深く潜入できる強みを発揮しての番組構成。
いよいよ4月3日より「2010-11秋冬ミラノ・コレクション」、続いて「パリ・コレクション」の放映が始まる。

想えばこの番組を始めたのが今から25年前・1985年11月の事だった。
「働く女性から男性まで 幅広い人にファッションへの関心を新しい角度で持ってほしい」と願い続けていた私。「予算もコネクションもプロも居ないが・・・」という条件で参加したのがこのプロジェクトだった。最初はまさに「低空飛行」の1-2年。やがて 少しづつ形になり 思いがけなく現在まで続いている。
IT発達の御蔭で 現場に行かずとも作品そのものは同時に見られる今だが、直に取材して得るものはやはり何かが違う。

世界中で行われるコレクションの中でも、とりわけ「最高の感性で次なる時代を感じ取り 形として表現する」のがパリ・ミラノに集まるデザイナー達かもしれない。
それは「ファッションを目指す者」と限らず・あらゆる分野で「次なる時代に求められるイメージ」を模索する人にとり大きなヒントを得られるもの。楽しむと同時に、其々活用して欲しい。

所でパリ・ミラノを始める前。本日3月20日(再放送は21日)ぜひとも 見て頂きたいものが有る。

「アレクサンダー マックイーン追悼番組」“We loveyou forever”
ロンドンの下町にタクシードライヴァーの6人目の子として生まれ、16歳から名門テーラーに弟子入り。10年近く各地で修行。その後ロンドンの名門校セント・マーチンにてファッションデザイン修士(MA)を得る。
1996年 パリの「ジヴァンシー・オートクチュール」主任デザイナーとして採用された。
その後は正に「ファッション界の最高峰」へと昇り続けた彼が 何とこの2月11日朝・ロンドンの自宅で「自死」。40歳。

才能あふれる若い彼の死。最初から見続けてきた我々にとってのショックの大きさも含め ぜひ御覧頂きたい。