2012年6月29日金曜日

「被災地を忘れません!!」 その2



 LOOM NIPPON プロジェクト


Love Of Our Mother Land ”(郷土愛)と名を冠したこの復興支援プロジェクト。英語頭文字を 綴ったLOOMには 「織り機」の意味も有ります。
縦糸と横糸を紡ぐ 、男女も、老若も、そして被災者も支援者も  日本人の全てが「愛を紡いで進む」。

このプロジェクトは 東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県
南三陸町への支援活動に向け、「KIBOU 311」の旗頭を掲げ、社団法人LOOM NIPPON http://www.loom.or.jpが主導して行っています。
 
この運動を主催していられるのは 元ランヴァン・ジャパン、現ドメール・ジャポンの代表・加賀美由加里さん。

 目下 3つの事を実行中。
① LOOM bag 製作・販売プロジェクト

② 
SAKURA プロジェクト
③ GOKOKU プロジェクト

SAKURA については 既に2012年3月17日に170本が植樹され 今後は「3000本植樹」を目指して進めて行きます。その資金としては寄付と(勿論私も寄付しました)、①③の売り上げの一部を充てるとの事。
桜の時期、多くの観光客、寄付をした沢山の人々が見に来る事が期待されています。

③ GOKOKU プロジェクト 
「東北が震災前の五穀豊穣な土地に戻ります様に!」の願いを込め、まずは 仙台塩釜の「阿部勘 酒造店」の協力を得て「護国」「四方桜」の2ブランドを 2012年春より 全国で発売開始。
阿部勘酒造さんも 被害を受けられた会社です。

LOOM BAG プロジェクト
 南三陸町の新たな地場産業復興の足がかりとして作るのがこのバッグ製作。

 311日の夜、津波が治まった後、電気の消えた真っ暗な中、朝を待ちながら眺めた空に輝く星が 誰の心にも強く残った と言われています。
「星に願いを込めて」南三陸の織り姫たちが カットされたレザーを編みこんでゆく作業。それをこの地の会社アストロテックに機械を導入し、技術援助を行ったのは ランバン等のブランド製品を手掛けて来た東京の(株)ヤマニ。
 
多くの方々の協力で完成した「バッグの発表」が 銀座の老舗「サンモトヤマ」で行われました。
 今後は この高名な「サンモトヤマ」を始め、各地のデパート、専門店などで販売される予定との事。

 ちなみにデザイン数はかなり多く、トート、ボストン、ショルダー、ポーチ、財布等など。
牛と豚皮使用、色数も変化に富み 東北名物・仙台の七夕にちなみ「彦星」「織り姫」をシンボルにして居ます。

 価格面ではバッグ類の中心が6万円程、財布類の中心価格は12万と言ったところ。

 ・「JUN」バッグの事
 所で 私もこの趣旨に賛同し、アイディアを出しました。
JUN」と名つけられたバッグ。淡いグレーに白の織り、ジッパー付きソフトトートです。
手紐を僅か長めにし、冬のコート時も肩に掛けられます。又、チケット等をチョッと入れたり、デザインポイントにもなるポケットを外側に付けました。
 3層に分けた袋部分は書類など差し込める両サイドを挟んでジッパー付き中央部分。
ここには更に安全なジッパー付きポケットも備えています。
バッグ底の角に僅かな丸みを付けることで「エレガントな優しさ」を加えて作られました。
 完成したバッグは その使い勝手の良さ、色と形の美しさ そして軽さ等 私自身も専ら愛用している現在です。
 聞くところに依れば、八千草薫さんが早速 お買い下さったとか。
何とも嬉しい限りです。

 まだまだ続く 完全復興までの長い道のり。
忘れる事無く 支援を 続けて行きましょう!!!

お問い合わせ;
・一般社団法人LOOM NIPPON 理事長 加賀美由加里
Tel 03-5412-7022 Fax 03-5412-1539
E-mail y-kagami@loom.or.jp
 
・(株)サンモトヤマ 広報 目黒由紀子、荒井しげ子
Tel 03-3573-0143 Fax 03-3575-0686

2012年6月17日日曜日

映画「グスコーブドリの伝記」



 宮沢賢治の原作に依る物語の アニメ

雨ニモ負ケズ 風ニモ負ケズ・・・

この詩と共に始まる画面に映るのは 緑の木々茂る のどかさの中に見える一軒の素朴な家。
そこは美しい山々連なるイーハト―ブ(理想郷)の森。
ブドリは優しい両親と、可愛い妹・ネリの4人で 平和に楽しく 少年らしく育てられている。

 所が ある年、この地を襲ったのが酷い冷害。
春が来ても夏になっても寒さが続き 作物は実らず、樹も草も枯れ 遂に食べるものは 全く無くなってしまった。
 森深くまで 食べ物探しに出たお父さんも、彼を探しに行ったお母さんも 強い吹雪と大雪の森からは 帰ってこなかった。
 その上、妹のネリまでも 突然現れた人に連れ去られてしまう。

こんな物語の舞台は 正に宮沢賢治の故郷・東北の姿であり、現代の悲劇「3・11」そのもの とも言えそう。

 多くの苦難に耐え、沢山の人々の支えと彼自身の努力で 学び育って行くブドリ。  

 やがてイーハト―ブ市にやって来たブドリは尊敬する博士の紹介で「火山局」で仕事をするようになる。

 このイーハト―ブの街は 大都会。 そこは まるで「中世と未来」がミックスした様な世界。
尖った屋根の高い建物が立ち並び、 空には小型乗り物が自由に飛びかい、 線路無しの電車が 街の中を走って行くなど・・

 ブドリは 街近くの火山活動が 急速に活発化する中、溶岩の流れの方向を変える仕事を手伝い 街を救うことに成功するが、次に現れたのは 別の 更に大きな火山の活発化。

 「このままでは、街も人々も全滅してしまう!!
ボクにも、出来る事が きっとある!!」 
こう奮起するブドリ・・

正に 今の日本の「自然災害」そのままを感じさせる物語。
「富士山の活動が活発化している。何時噴火するか・・しかも3・11の大震災に誘発され 各地で断層の動きが顕著化している・・」
「マグマの活動が活断層に影響し 首都直下型地震のみならず、他の断層と連動する可能性も高い・・」等。

「まるで今の日本の状況そのまま」と言えそうな物語の設定だが、この作品の制作企画が決定・開始されたのは、5年も前の事とか。

 強い恐怖感を 忘れさせてくれるのが、宮沢賢治の持つ
「愛を感じる物語」であり、又 人間の代わりに「猫の世界」とした事等・・。

更には 声の出演者達の存在も大きい。
ブドリの声・小栗旬はじめ、正にぴったりと はまった錚々たる俳優陣に依る「声の出演者達」の力。

勿論 全てを仕切り、此処まで持ってきた脚本・監督をされた杉井ギサブロー氏の存在と 支えて来られた多くの方々には 頭の下がる想いがする。

多くの人々に「故郷と人々への愛と 人間同士の絆や想いやり」を再確認させながらも 娯楽性と共に 現在の危機感を 強く感じさせるこの作品。

所で、只一つ おかしいのは この物語の中に 「事態の処理を遅らせ、適切な対応の出来ない政治家」と言う存在が 全く出て来ない事。
その分だけ 危機は速やかに処理され、市民達の安全・安心が保たれていく。
何やら現在日本への皮肉のようにさえ感じるこの作品。
 誰もが強い関心を抱く事柄をテーマにしながら、大きな「感動」を呼び起こすアニメ映画・それが「グスコーブドリの伝記」。

多くの人々が、単に楽しむ以上の何かを感じ、改めて考えさせられるに違いない。

封切 2012・7・7
丸ノ内ピカデリー他全国ロードショー

www.budori-movie.com

2012年6月3日日曜日

被災地を 忘れません!!! その1




 その1 グッチ ジャパン

3・11の大震災から 既にこれほどの時間が過ぎた今、明るい話題も聞かれる一方で まだまだ 大きな困難と闘っている方々が沢山居られます。
 「忘れてはいけない!!」、 これこそが 今後何十年にも亙り 最も大切な事でしょう。


 ファッションの世界でも 様々なかたちでの 支援活動が続けられて居ます。

 中でも 親を亡くした子供たちにとって、成長するまでの長期間、多くの事柄を乗り越え 「しっかりした社会人」として育ってもらう為の支援は 何よりも大切です。
 その為 「忘れずに 継続的な支援を続けること」が必要なのは言うまでもありません。


・“A Night to Support Children in Tohoku” by Gucci Japan

「東北の子供達を支える為の夜」と名付けられたグッチ社に依る ディナー パーティーが行われたのは 5月25日の事でした。

 主催したのは グッチ ジャパン。
一人10万円のディナー。

チャリティー オークション料も含めたこの日の売り上げ、4千万円は 公益社団法人 日本ユネスコ協会連盟 東日本大震災子ども支援「ユネスコ協会就学支援奨学金」へ 届けられたと聞きます。

私自身は 当夜、都合がつかなかった為。10万円の寄付だけ送り欠席しましたが 本日 手紙と共に送られてきたのは「グッチ」の小箱。 中には“Gucci Loves Japan”のメッセージを伝える銀色のペンダントがGGマークの宝石用小袋の中に。

 グッチCEO クリストフ ドゥ プゥス氏の手紙には パーティー当日の売り上げその他の報告と共に

「このグッチ チャリティー ネックレスは6月2日より 全国のグッチショップで発売し、売上げ全額を東日本大震災子ども支援 ユネスコ協会就学支援奨学金」に寄付いたします」のカードが添えられていました。

 全国の皆様に 私からも切にお願い致します。

「どうぞ お一人でも多くの方々が このネックレスを楽しみながら、子供たちを支援して下さい。 よろしく!! 」