2012年5月18日金曜日

「シャネル 新宝飾品 発表!」


  ココ シャネルと言えば、「本物以上に美しい」と言って 平気で
イミテーション パールなどを重ね使いした事でも 有名です。
彼女が活躍し 有名になった時代、彼女の服を着る階級では、イミテーションの宝飾品を身につけるなど、とても考えられない 恥ずかしい事でした。
 正に ココ シャネルの 革新的行動の現れだったのです。

そんな彼女が 1932年 世界が金融恐慌の暗い影に怯える中、 只1回だけ 本物の宝飾品を発表しています。
「私が 本当に愛するのはダイヤモンドの輝き。本物の美しさ。
こんな時代には 本能的に本物への憧れが芽生える」
と言ったのでした。

 世界中が経済問題で 大きく揺れる現在。彼女の言葉と 行動が 改めて 強く蘇ります。

今回の作品テーマと宝飾品をごく一部だけですが御紹介しましょう。


 CONTRASTES  DE  CHANEL 
コントラスト ドゥ シャネル

グラフィカルでありながら センシュアル、流動的でありながら整ったデザイン、シャネルのハイ ジュエリー「コントラスト」は、
相反するものの絶妙な組み合わせが冴える新作コレクションです。

従来よりシャネルが使用してきた「黒と白」のコントラストだけでなく 意表をつく大胆な色使いで色調のバランスを あえて乱しながらも、カラー本来のハーモニーを巧みに創りだし、丸みを帯びたフォルムとジオメトリックなフォルムが 互いに引き立て、光と影の絡み合いのなかに 素材が見事に調和する・・・

各作品は 詩的な名称を持ち、一つのテーマの許 ネックレス、リング、イヤリング・・などが展開されてゆきます。

ここではその中でも 代表的と言える「美」をご覧いただきます。

①「秋の太陽」カフ
ホワイトダイヤモンドとイエローダイヤモンドが 対をなし 燃えるような輝きを放っています。
此処に使用されたクッションカットのダイヤモンド。イエローは3,5カラット、ホワイトは3カラット。正に燃える太陽そのものの迫力。

② 「北極星」 ブローチ
 シャネルのファインジュエリーを象徴する星・北極星は この新作コレクションの輝きを 一段と引き立てます。
中心のセンターダイヤモンドから バゲットカットやペアシェイプカットのダイヤモンド、ブリオレットカットのムーンストーン、マザーオブパール、ホワイトオパールの輝きが広がり、艶消しされた色調が 不思議な魅力。
 センターダイヤモンド1個 2カラット
ペアシェイプダイヤモンド9個 合計1,5カラット
バゲットカットダイヤモンド17個 合計4,5カラット
その他ムーンストーン、ホワイトオパール、マザーオブパール等が配されています。

 ③「真珠の朝露」 ネックレス
 ブラックスピネルが 肌の上に微妙なグラデーションを散りばめます。
中央に輝く1粒のダイヤモンドは2カラット
18Kホワイトゴールドで繋がれた天の川に輝くのは、大小様々な ホワイトダイヤモンド、ブラックスピネル、グレースピネル、ムーンストーン、パール等。
全てが 不規則のようでありながらも 得も言えぬ 調和で並び
「静と動」のコントラストを作りながら 天空の輝きを見せている
このネックレスです。
このシリーズには 時計2種、リングにイヤリングまで創られ
どれもが静かに 大きな存在感を見せて居ます。


宝飾品の美に魅せられて 何十年。
今の私にとり この美くしさこそ 眺めるだけで ひたひたと内面までの幸せを満たして呉れる存在なのです。



2012年5月16日水曜日

カルティエの新バッグ発表

今の時期は 様々なブランドが 一斉に新製品を紹介しています。

 つい昨日観たのは カルティエのバッグ類やペン、旅行やオフィス用の品々とバッグ達。
 
どれもが 贅沢さ、しゃれた豊かさを備え、魅力に溢れたものばかり。「さすが!」と感激する 素敵な品々に見とれました。
でも 此処ではバッグだけ ご紹介しましょう。

①「マルチェロ ドゥ カルティエ ボウリング バッグ」
まず目を引くのは 沢山の品物を 楽々収容してくれるこれ。
仕事にも 時にはエレガントなおしゃれ着にさえマッチするこのバッグ。
何と言っても魅力は 容量の大きさなのに 装いや時を選ばず おしゃれ感覚で持てる事と しなやかな手触りのカーフスキンの心地よさは抜群の素晴らしさ。

 現代女性には 必要品が沢山あります。
ペンにノートに携帯に。勿論化粧品からお財布に、サングラス、
時には折りたたみ傘等など。これら全ておさめても まだまだゆとりたっぷり。

一泊旅行にさえ持てそう。それでいて、見た目にも、持っても軽い上、ショルダー用のストラップ(取り外し可能)と2Cモチーフのメダリオンまで付いています。
バッグの両サイドには何とも便利なポケット。
 誰もが 一度持ったら 手放せなくなりそう。


②「マルチェロ ドゥ カルティエ エンべロップ バッグ」

 こちらはボウリング バッグとは対照的な すんなりタイプ。
文字通リ「封筒」の様に薄型で 50年代をほうふつとさせるデザインのショルダーバッグ。

レザーのクオリティーの良さも有り 其の軽さには驚かされます。
しかも カルティエ・レザーグッズの象徴でもある「マスト カルティエ」のコーナー ディテールをメタリックで象り ストラップの反対面にはアクセントカラーが配される等 心にくいばかりのしゃれっ気。
 正にカルティエならではのDNAと言えましょう。

①②ともにカラーは黒、クラシカルなキャラメル、カルティエらしいレッドの3色。
発売は2012年9月予定です。


③「イブニング バッグ」

今回は3種類のイブニング バッグが発表されましたが、これはその中の1点。
 いずれも宝飾品さながら アトリエの最高の技が駆使され、イブニング・ドレスや和服にも合い これを持つ女性を 更に輝かせ、引き立ててくれましょう。 
このタイプは 今注目の小型。
四角い留め金部分には ソリッドシルバーの上に ブラックラッカーまたはオニキスで パンテールをイメージさせる黒い斑点を施し、両サイドにはカラー輝石がはめ込まれています。
 正に宝石其のものと言えるイヴニング バッグです。



写真 ①ボウリングバッグ:Vincent Wulveryck © Cartier 2012
      ②エンヴエロップバッグ:(C)Cartier
       ③イブニングバッグ:(C)Cartier

森ビル会長・森稔氏のお別れ会



六本木ヒルズにある グランドハイアット・ホテルで5月15日に行われたのが 5月8日77歳で亡くなられた 森ビル会長 森 稔氏の「お別れの会」。

当日はこの周辺はおろか 青山あたりまで 道路は渋滞。全く動かない有様。
やっとホテルにたどり着くと、外側にまで 既に長い列。
この列が導かれるままに、内部エスカレーターを昇ったり、降りたり・・

其れも当然、聞くところに依ればこの日、集まられたのは中曽根康弘氏、森喜朗氏、小泉純一郎氏等の元首相をはじめとする 御知らせを受けた人々、約5千人余に上ったとか。


改めて森氏の成し遂げられた 大きな仕事の数々を拝見しながら、
在りし日の 極くさりげなく自然なお姿と、語られる一語一語の中に感じた、強い共感を思い起こしつつ 祭壇に飾られた笑顔の森氏の写真を眺めました。

若しも 彼が政治家として存在されたなら、現在の日本の状況はかなり違う物になっている筈なのに・・・しみじみと「惜しい方を亡くした」と痛感するのでした。

 当日頂戴した彼のお言葉を集めた本は どれも 深く感銘させられます。その中からいくつかを 此処に御紹介しましょう。

巻頭にあるのは

「龍になれ、雲、おのずから集まる」
わたしにとって、
龍は理想、志、夢の象徴であり、
この言葉は既存の壁に挑戦する支えだった。
批判をおそれず、
己の信念を貫く勇気を龍からもらい、
金色に輝く雲に助けられて、いまがある。   森 稔


ひとつの終わりは 新しいはじまりである。

常識とか既成概念に縛られずに、
何が一番問題かを突き詰めてかんがえる。

前例は自分たちでつくる。

失敗しても失敗しても
成功するまで諦めなかっただけ。

ひとりで実現できる夢というのは、
実はたいしたことではない。
夢が大きければ大きいほど、
多くの人の知恵や協力が必要です。

最後は熱い想いが人を動かす。

街の主役は人間だ。

経済だけで 文化が無いような都市では
世界の人を惹きつけることはできない。

都市の再生なくして、
経済の再建はあり得ない。

「ヒルズ」は、ひとつとして同じものはない。
都市づくりの思想は継承しても、
同じものは作らない。
街に「完成」はない。
「絶対」もない、
だからこそ、ベストを追い求めて
変化させていくのだ。

今必要なのは、人々を奮い立たせる
未来へのビジョンだ。

鳥の目、虫の目、魚の目をもつこと。
鳥の目で高い所から見通して、
虫の目で足元や現場をきちんと見る。
そして、魚の目で時代の潮流を読む。

人は何歳になっても変われる。


此処にあげたのは 本の中に納められた「森氏のお言葉」のほんの一部。

常に接していられた多くの方々がどれほど大きなものを 森氏から受け取られたことか。

 改めて 心からのお悔やみを 御奥様、御家族始め 会社、関係者の皆様に申し上げたいと存じます。