2013年2月18日月曜日

素晴らしいカルティエのパーティー



かなり早くに送られて来たのは “Save the Date” の封書。
中には “Embarquement pour les mondes enchantes de CARTIER”
そして対面にGala Dinner 2013
            Thursday,February 14th
            Dress code : black tie
            Invitation to follow

年に1度、200人ほども招待する大パーティーを行う 宝飾界第一といわれる「カルティエ」。
いつも 素敵な想いを堪能させてくれるのが このパーティ―です。
但し 当日まで詳しい場所は知らさず、ハイヤーでの送迎 と言う贅沢さ!!
 
 今回 2月14日の招待状には 「時間」そして「横浜」とあります。
横浜と言えば海、港・・・

  色々思いつつ乗り込んだお迎えの車。運転手さんは「大桟橋と言われております」との事。
「きっと船に違いない・・船でカルティエの素晴らしい世界への旅立ちに違いない・・・」と考えた私。

 大桟橋で車を降りると、ズラリ並んだ透明ビニルカバー付き座席の自転車カ―。温かな「膝掛け」まで用意されたその車に 二人ずつ乗りました。
同時に 着かれた 朝日新聞の高橋牧子さんと御一緒。
 彼女とは目下 日本橋三越で催されている 朝日新聞社主催の「中原淳一展」の事もあり 度々話し合っていた所でした。
「中原展は始まって直ぐに 予定入場者数を越え、意外なのは若い世代が多い・・」等,聴いているうちに 着いたのが建物入り口。 
 誘導され 中に入ると広い会場には 既に多くの人達。
会場内の 四方に中国、インド ロシア フランスを象徴する4個の扉を描いた壁面が飾られています。

見廻すと 知っている顔も沢山。シャンパンを飲みつつ しばし雑談。
 
 やがて、案内された広間は巨大です。
テーブル上に輝く 大きなクリスタルのキャンドルスタンド、炎の揺れに映えて 白いバラが 何とも言えぬ美しさ。
4列の長い長いテーブル中ほどに 私の名前カードが。
左はWWD編集長の山室一幸氏、彼とは何十年にもわたり 一緒に「ファッション通信」を手掛けて来ました。右側には横文字の女性名。

やがて全員が席に着くと、向かいは 森ビル社長夫人、そしてアートに詳しい仲良しの生駒さん・・・
先ず 社長マッソーニ氏(昨年9月、「和楽」の取材でパリに御一緒した素敵で優しいフランス人)綺麗な英語で御挨拶。
もうすぐマイアミに転勤との事で少々がっかり。でも友人で仲良しと言う 新社長を紹介・乾杯!!

お食事が これ又 素晴らしいのです。
開店後 アッと言う間に3つ星を獲得した レストラン“Esquisse  Tokyo” のお料理。

其れも 一品づつ 料理を配る直前に メニュウを置いて行くのは 料理と同じ国の衣装を着たモデル達。
キャビアを含むロシアに始まり、インドでは美しいサリー姿のモデル達がメニュウを配り、スパイスを利かせたクリームスープが。その美味しい事、此の上無し。
 ステージではインドの楽器・シタ―ルの生演奏です。
そして フランス。背広で ビシッと決めた男性モデル達がメニュウを配ってくれました。

勿論ワインも料理に合わせた最高の白、赤と続きます。

もう一つ 素晴らしかったのは使用された大皿。特注と聞きますが、まるで宝石のように輝く物から 料理の色との調和を考慮した器まで 何とも素敵な配慮です。

 目と耳と舌、そして周りの方たちとの会話の楽しさ。
特に私の右に座られた カルティエのマーケティング&コミュニケーション
ディレクターのイザべラ ヴェルゼロリさんは 何とも美しく楽しい上、話しているうちに共通の知人がいたり 同じ地域にアパートを持って居たり、同じ考え方だったり・・すっかり大好きになってしまいました。

 やがて アトラクション・タイム。

現れたのは、なんと美輪明宏さん。
昨年末の「紅白」以来 一段と人気・注目の上がっている彼。
「ラ ビアン ローズ」など彼本来のシャンソンを 黒髪に黒い衣装で 身振り一杯に熱唱!!

聴いているうちに 私の中に甦ったのは まだ学生だった頃、アルバイト・モデルとして あちこち走り回っていた昔の事。
中原淳一先生と共に 様々な地に出掛け ショウをした時、一緒に行った彼。当時「丸山信吾ちゃん」と呼んでいた、ほっそりした美少年。
その後、私が事故に会い、回復後、日本初と言われる「傘のショ―」をデパートで行い、続けて「おしゃれの夢」と名付けた本を出版。
その出版記念会に 彼が来てくれたのが嬉しくて 次の本に其の事を書いたものでした。

 でも あれ以来、直接会うことは全く無いまま・・ 「直接 話をしたい!」

イザベルに話してみると、「分からないけど・・頼んでみる」と。
全てが終わった時、私が「娘のように思う」広報の佐藤夏実さんが バックステージへと付き添ってくれました。

 私の事等 忘れてしまったのでは・・そんな心配をしながら会った彼。
何十年も昔の 友人達の事をしっかり覚えていて「どうしてるのかしら・・」
と、懐かしそう。
 この4月、銀座の「ル テアトル 銀座」で行われる 故三島由紀夫脚本による「黒蜥蜴」の「チケットはもう売り切れ」と言う彼。

そんな話に熱中する私を心配したのか イザベルも来てくれ、「あなたの歌に
日本語部分は分からなくても 鳥肌が立つほどに 感激しました」と。
そこで、一緒に撮ったのが此の写真です。

彼との出会いは 素晴らしいカルティエからの「思いがけない贈り物」だったと言えましょう。



いつも「心に残る歓びを呉れるカルティエ」のパーティーでした。

2013年2月11日月曜日

映画「愛、アムール」



日本でも 大きな問題となっている「高齢化」「介護」を取り上げた と言えば みもふたも無いが ここまで深く「これぞ 真実の愛」と考えさせる作品こそ、この映画である。

その感動は 2012年カンヌ国際映画祭「最高賞・パルムドール」「第70回ゴールデン・グローブ賞、外国語映画賞」受賞をはじめ 2013年アカデミー賞「外国語映画賞・オーストリア代表他作品賞 監督賞 主演女優賞 脚本賞」ノミネートに始まり世界各地の映画祭で 多くの賞(何と33もの受賞、74のノミネート)を獲得している。

  
・・・パリの高級アパルトマンのドアを 警官達が 大音響で 壊し 開くシーンから始まるこの作品。
部屋の中、ベッドの上には 眠るかのように 目を閉ざしている高齢の女性。
彼女の 顔や肩の周りには 黄色い小花が散らされ、まるで 一幅の絵を観るような静けさ・美しさが漂っている。

 暗転すると そこはパリの 歴史的に名高い劇場「テアトル デ
シャンゼリゼ」から 出てくる人の群れ。
演奏会の興奮を語り合う人々の中にみられる老夫婦の姿。

 彼等・ジョルジュとアンヌは80代の 元ピアノ教師。 教師と言っても その弟子たちは 世界の桧舞台で 大活躍している人々。

 アンヌが病を得、手術の失敗もあって 麻痺の残る体になったことから 彼らの日常は一変する。
 病院から戻った時 「一つだけ約束して!」と言うアンヌ。
「二度と病院には戻さないで! あそこには絶対帰りたくないの」と言う妻の願いに、文字通り 深い愛をもって 献身的に介護し     
尽くす夫のジョルジュ。

 けれど 病状は日ごとに悪化し、やがて 意思の疎通さえ難しくなり スープどころか水さえ飲まず ただ「痛い」「痛い」と繰り返し訴えるのみ。そして・・・


監督・脚本 ミヒャエル・ハネケ
ジョルジュ  ジャン=ルイ・トランティニヤン
アンヌ    エマニュエル・リヴァ

 
 ハネケ監督が 前作「白いリボン」に続き この作品で2度目のカンヌ映画祭最高賞・パルムドールを獲得した事もあり, 本年度はフランスの最高賞。レジオン・ドヌ―ル賞を受けて居る。

 私にとって もう一つの「驚き」は ジョルジュを演じた老人が ジャン=ルイ・トランティニャン である事。
あの クロード・ルル―シュ監督の「男と女」の彼だとは!!
これまで100本以上もの映画に出て来た彼が 久しく映画への出演を控えて居たが、ハネケが監督とあって 出演を快諾 と聞く。
 改めて 年月の残酷さを 強く感じさせる 素晴らしい演技と その存在感。

 けして「楽しい映画」ではないが、人間として感動し、考えさせられる作品と言える。

2013年2月4日月曜日

ロレアルの ガレット パーティー




右よりロレアルの田村亜弥さん、私、司会をされた安尾美由紀さん
1月22日 恵比寿ウエスティン ホテルで行われたのは ロレアルを紹介、使用する 「マスコミ」と「全国のトップ11社の美容家」への「Thank you party」といえる“ガレット・パーティー”。

ガレットとは平たい大きな御菓子。
これを焼く時、中に小さな何か(陶器のハート型等)を入れて焼きます。
幾つかに切り分け 其々に配られ 食べる時、「自分のお菓子」の中に(それ)が入っていると 「幸運!!」と大喜びで盛り上がる訳・・
色々な国の「家庭でのパーティー」でも 度々使われています。

 今回のロレアル パーティーでは「幸運!!」の上、賞品まであるとの事。会場のあちこちで 大きな歓声が上がり、何人かの方々が賞品を受け取り 大喜び!!
会場は一気に和んで行きました。
残念ながら私は外れでしたけど・・美味しい御菓子でした。

又 幸運な事に 占星術・心理テスト作家の森冬生さんと運勢に付いてお喋りを楽しみ、日本の トップ11と言われる美容室・Feerieの高畑克己さん始め 多くの美容アーティストの方々と 初対面とは思えない程の楽しさで 御一緒させて頂きました。
此処で大活躍の盛り上げ役を果たしたのが、副社長のBertrand
Fontaine氏。
 可愛いい日本語と正確な英語 そして最後だけは母国語のフランス語での御挨拶。                       
そしてディレクターの田村亜弥さんの歓迎の御言葉!
司会を担当されたのは 私の仲良し・PR担当の安尾美由紀さん。彼女の明るい美しさとパワフルな司会ぶりは 集まった人々を 幸せに誘い 何ともチャーミング。
高畑克己さん達・男性ビューティー・アーティストの方達と
 又、ここでも 日本のトップ美容師さんと言われる方々に 男性の多い事を再確認した私。
これでこそ 「ファッションも美容も力さえあれば 男女の差別の無い世界になった!!」と嬉しく感じたこの夜でした。


「ロレアル・パリ」のUVケア キャンペーン


世界最大と言われる化粧品会社・ロレアルが年頭に 大きなイヴェントを 行いました。

1月16日、六本木ヒルズの アカデミーヒルズ49で行われた 「ロレアル」の「UV対策で賢いエイジングケアを!!」と言う内容の説明と商品紹介。
そしてロレアル・パリの新しいスポークス・パーソンに就任された平子理沙さんの紹介などなど。
何と言っても私にとり最大の関心事は
①「紫外線A波」と「紫外線B波」の違い
②それによる影響と結果。新しい化粧品への表示法。
③其の賢い使用法

①②纏めると
紫外線A波(UVA)とは 波長が長く 皮膚の奥深い部分(真皮)にまで届き、「しみ、皴等 老化を引き起こす」。しかも夏冬無関係に硝子戸さえ通し 降り注ぎ続けて居るから恐ろしいと言う事。
新しい表示法が施行され 最高値・PA++++と4段階まで表示出来る様になった。

紫外線B波(UVB)はA波より波長が短い上、硝子戸は通さない。SPF表示もこれまでと同じで最高で50+。
表皮の日焼けなどを起こすのが このUVBで これまでは主として此のB波対策が中心に考えられてきた。

「美容ジャーナリスト 加藤智一氏」によれば
「こうしたUV効果はメークアップベース、ファンデーション等UV機能を備えた製品を重ね使いする事で その効果は 更に強くなる」との事。

更に「初めから 量を多めにすると白浮きしてしまうので、先ずは パール粒大を目安に 指先に取り それを両指の腹に延ばし、頬や目元から ポンポンとスタンプを押すようにして肌に付ける。

頬や目元から塗布する理由は 顔の中で光が当たる部位を強調する事で 立体的な顔立ちにみえるから。

頬や目元に付けた後は そのまま額や顎にも塗布して完了です。
こうすれば自然で 美しい仕上がりになります」との事。

さすが専門家!! 此処まで教えて下さったからには 未だ寒い今から 早速実行せねば! 「行動開始!」と考えさせられた今回のイヴェントでした。

ちなみに 此の部門のPRディレクター・桜田明子さんは 私の娘・彩の仲良し。娘が日本でファッション・コラムニストとして
多くの雑誌その他で仕事をしていた頃には 一緒にパリのロレアル社に出かけたり、東京で仕事をしたりと言う仲。
 現在、ますます美しく シャープな動きで 此の会を仕切って居られます。

もう一つ驚いたのは 当日集まったマスコミの方々に 男性の多い事。これまで「化粧品の必要性は女性」 と思われ 編集部としても女性の仕事とされていたのは大間違い。「男性にとっても非常に大切」と深く理解させられた今回でした。