2011年12月10日土曜日

ニュージーランドへ 避寒の旅

すっかり真冬の寒さになった日本。東京エリアも 毎日 気温変化は有るものの 確実に寒さに向かっているこの頃。

 地球の裏側・南半球ニュージーランドでは 気候も正反対。着々と春から夏へと向かって居る今なのです。

 私は「避寒」としゃれて、ニュ-ジーランドに出かけて来ます。
と云っても 実は、此の国に住む娘一家を訪ね、今年3月に 主人・宮内を亡くした心の空洞を埋める為の旅なのです。

 彼ら一家が住むのは 北島にある この国最大の都市・オークランド。
 
 この街は つい最近発表された「世界221都市の生活の質ランキング」で 何と「世界で第3位」となりました。

 評価は 政治・経済の安定性や治安状況、学校教育の充実度、公共交通網 等ナド 39項目でのチェックが基準になるとか。

 ちなみに 1位はウイーン。 ヨーロッパではドイツのミュンヘン4位、デュッセルドルフ5位などが上位。
 アジアではシンガポール25位がトップ。
東京は46位(昨年は40位)、横浜、神戸は共に49位。
アメリカは ホノルル29位がやっとで、 最低はバグダットだとか。

 オークランドの気候は温暖ですし 治安は良い上、景色も 食べ物、ワインも素晴らしい。加えて人々は 大変に温かく フレンドリーです。

 政治がしっかりしていると、住む人々の気持ちまで こんなに優しくなるのか と感じる此の国。

 オークランドの 「世界第3位の素晴らしさ」を 娘の家族と共に 楽しみ、心を癒して来ます。

 帰国しましたら 此のブログで 又、新しい発見など 色々と御報告致しますので どうぞお楽しみに御覧くださいませ。

   良いクリスマスを!!!

2011年12月4日日曜日

大阪のダブル選と これから・・・

大阪に出かけたのは 市長・知事のダブル選の翌日。

 新幹線を降りて、乗ったタクシーの運転手さん。
私が大阪人でないと知るや かなり興奮気味に 「いやー 昨日は 大阪中が選挙一色でしたよ!!」と嬉しそう。

 私とて 週刊誌その他が散々取り上げて来た 橋下さんの出自その他を知らない訳ではないが、例え何であれ 彼の掲げる目標と実績、行動力とそのエネルギーには 喝采を送って来た一人。
応援気分を持っていたといえ、驚いたのは、その得票数の大きさと 投票率の高さでした。
 
 これこそ 全ての日本人が 痛感している 「現在の政治家達への不信感」と「日本の将来への不安感」の現れ。
例え、独裁者と云われても 彼が 自ら描く目標を実現させてきた手腕への期待感が 如何に大きい物か 痛い程まで理解できます。

 全く頼りにならない 民主党や自民党など。
例え衆院総選挙を迎えても、実行出来ない「ばらまきマニフェスト」で終わる民主党、上げ足を取る事しか出来ない自民党。
「投票したい人が全く見つからない!!」と 失望感しか持てない私達でした。

 かつての自民党時代に 二大政党制なら・・と選んだ民主党が とんでもない「愚か者と 悪賢い輩の集団」と分かった今。
「一体 誰を選ぶべきか」・・。
 その答えが 橋下さんを生んだのです。
この流れは必ず東京にも 起こる筈。

 此れからの彼。 「政治は数」と唱える彼に、すり寄るあまたの人々を しっかりと選別して欲しいものです。

 中でも 「地元の公共事業発注に“天の声”を発する政治家」「幾つもの党を創っては壊し、政党助成金を独り占めし、子分を集める」等 暴力団以上の暴挙を平然と行って来た人物には目を呉れないよう願いたいものです。

 大きく変わって行くべき「日本の政治」。
タレント上がりや、2世3世政治家に目を奪われることなく、しっかりと国民の為に働く人材を 見極め、選ぶ事こそ国民の成すべき道。

 私達が しっかりせねば、「ずる賢い、自己利益に走る とんでもない政治家」を生みだす事になるのを 改めて強く反省・確認したいものです。

 橋下市長の誕生を機に 選挙民としての責任を痛感した私でした。

2011年11月15日火曜日

アメリカ大使館でのパーティー

“デザイナー マイケル・コースを迎えて”


 11月初め、アメリカ大使夫妻からの 招待状を手に 大使公邸に向った私。

 招待状には 大使夫妻の名前で「マイケル コースを迎え・・」と書かれると共に、但し書きで「身分証明の為、パスポート持参の事」とありました。

 ファッションの世界で何十年も仕事をしてきた私にとり、様々な国の大使公邸へのお招きは 全く 珍しい物ではありません。
フランス、イタリーに英国、スペイン・・・思いがけない国からもお招きを頂き「何故 私?」と頭をかしげる事も度々です。

 所が、此の何十年間に 一度も伺った事の無いのが アメリカ大使館でのパーティー。
「マイケル・コースのデザインが好き」以上に 「何故? 私まで?」とその理由を知りたくて 出席しました。

 小雨交じりの当日、御招待は 何と夜の9時。


 その夜は、雑誌「ヴォーグ」の呼びかけで 「東京表参道・青山周辺のファッション店が夜まで店を開け、其々が 特別趣向で客を集め 楽しみながら 此の不景気を乗り越える為の買い物を!」 との企画が行われていました。
 
 “Fashion’s Night Out” と呼ばれる此のイヴェントは 2009年, 大不況のニューヨークで  「ヴォーグ」の呼びかけで始められたものを 「今年は大震災で大変だった日本で。東京で」とプランされ、其れに合わせて来日した デザイナーのマイケル・コースの為に 大使御夫妻がパーティーをプランされた という訳。

 此の日、東京には 「世界中で発行されているヴォーグ誌」の編集長が集結。

 あの「プラダを着た悪魔」等で 一躍 世界中の人々から 興味と注目を集め 「全ファッション世界を支配する大権力者」 と言われるアメリカン ヴォーグの編集長 アナ・ウインターも 当然ながら来日。

 彼女が来日するとあって 米英仏伊日等 多くのデザイナー達も追いかけて来日するやら イヴェントを行うやら 右往左往の大騒ぎ。

 その夜 虎ノ門傍のアメリカ大使館門前には 多くの人が集まり 検問が行われていました。

 門内、長い歩道の両サイドには トーチが配され、中々良いムードです。
館に入り、再び 扉から 庭へ。
 その先には 巨大な白いテント。 大きなシャンデリアが6個輝き、沢山の白いソファーには 白黒柄の大きなクッション。

 シャンパンはクリコ、フィンガー・フードも変化一杯。 次々と サーヴィスされます。

でも、人が余りにも多く溢れ、凄い騒音。耳を寄せねば会話もできない状態です。

一角には特別席。そこに マイケル・コースとアナ・ウインター御一行。

 日本のファッション関係者が 代わり変わり私に聞くのは 「これまで 此の大使館のパーティーに来た事ある?」と同じ質問。
「初めて・・」と答える度に「貴女が初めてなら 私が来た事無くても当然」と同じ反応が おかしいほど続きます。

 所で、この日の主賓 マイケル・コースと云えば アナの傍にべったり。 ”ハロー“も言えません。
 大使もスーザン夫人も 何処に居られるのか・・御招待への御礼さえ言えない有様。

 やがてジェニファー・ハドソンの歌声が響き 彼女のファンは大喜びです。
マイケル・コースは壇上で 挨拶したものの 後は又 アナ様大事と寄り添って。

 小雨の中、わざわざ出かけたのに、結局は知り合い達と喋っただけ。何やら空しい気持ちで帰宅したその夜でした。

 ルース大使ご夫妻、有難う。 お疲れ様でした。

2011年11月11日金曜日

「ファッションで パワーを!!!」

あの日から 早8ヶ月余り。

 パワーを得て 元気で活動される方が居られる一方では 大変さや苦しさに じっと耐え続けて居られる方も多い事を想う時、誰もが「もっともっと 何かせねば!」と感じます。

 ファッションの世界でも 色々な企画が催されました。

・“STEP with FASHION” もその一つ。

 主催:読売新聞社
 共催;一般社団法人 日本ファッションウイーク推進機構
 後援:経済産業省/財団法人 日本ファッション協会
    社団法人 日本ファッション・エディターズ・クラブ
 特別協賛:(株)オンワードホールディングス
 協賛:三井不動産(株)
 会場協力:東京ミッドタウン
 ヘア&メーク協力:資生堂ビューティークリエーション研究センター
 制作:SUNデザイン研究所

 ここに集結されたのは、あの「オンワード社」が持つ 世界のトップブランドの服と 其々からのメッセージを添えた ファッションショー。
 入場料の全額は「読売 光と愛の事業団」を通して 被災地の方々の 復興支援に 送られました。

 其の顔ぶれたるや、ダナ・キャラン ジャンポール・ゴルティエ ジル・サンダー  ミッソーニ  ジョセフ  ソニア・リキエル。

 正にパリやミラノの 「最新の魅力を結集した」 ショーでした。  



・ジル・サンダー イン 東京


 六本木の国立新美術館で行われたのは 
 2012春夏 ジル・サンダー コレクション&レセプション

 美術館の広い空間を縫うように作られた曲線ランウェイ。
そこを歩くのは 発表したばかりの
コレクション。それもメンズ・レディスの両方。

 ジル・サンダーのクリエイティヴ・ディレクターに 2005年・就任したラフ・シモンズは 「今の女性の好みに合う様に 進化させてきた」と云います。
ジル自身の持つピュアーな知性や 厳格さに加え、ユーモアや自由さを加えた作品。
 白い綿の持つ 清潔感と 黒で描いたニットの模様が印象的。

 久しぶりに 「これぞ本物!」と 惹き込まれ、楽しんだショー。

 ちなみに間もなく封切られる映画「ミラノ、愛」では 主演女優・ティルダ・スウィントンの着る衣装を ラフ・シモンズがデザインし2011年アカデミー賞の 衣装デザイン賞にも ノミネイトされています。

2011年10月29日土曜日

日本橋架橋100周年 着物ショー

「TOKYO KIMONO WEEK 2011」

 江戸と共に誕生し 葛飾北斎などの 浮世絵にも数多く登場する日本橋。その架橋100周年記念 TOKYO KIMONO WEEK  2011 が行われました。

 1911年に 現在の石造の橋に架け替えられてから、今年で100周年。
伝統を継承しながらも 進化を続ける街、 東京・日本橋を舞台に 日本の伝統「きもの」が持つ価値や文化、うつくしさを発信するのがこのイヴェント。

 特に、近年日本橋界隈には、新しく 美しいビルや店が多く誕生し 銀座に劣らず面白いスポットとして 生まれ変わって居ます。

 10月19日を皮切りに 三越、高島屋における数々の「きもの関連のイヴェント」、更には「東京着物女王コンテスト」や「着物パーティー」等ナド。
 11月3日までの間に「着物を着て行きkimono passport をもらえば この地域の50近い店で 様々な特別サービスを 受けられる特典まで。

正に盛り沢山の行事とサービスで 盛りたてられるのが今回の企画。

 その中での 中核的存在と言えるのが この 「着物ショー」 “きもの・和・日本の美” なのです。

 10月26日 日本橋三井ホールで行われた此のショー。

 三越、高島屋、ワミレスコスメティックスなどの協賛のもと 大出一博演出・構成のもと 20名近いモデルの着る 小紋や紬、訪問着から 華やかな振袖まで 約60点ほどの着物が 観客を酔わせました。
 
 演出・構成に当たる大出氏は ファッション界では日本のみならず 世界の高名なデザイナー達からも 絶対の評価を受ける存在。
 パリからさえ わざわざ彼を招いて 演出依頼するデザイナーが 少なくなかった存在です。
 その大出氏が ここ何年間 熱中しているのが 着物であり 写真撮影。

 今回のショーは 正に「大出ワールド全開」の美と情感で観客を惹き込み、感動に酔わせてくれました。

 大震災を機に、改めて人々の意識が「日本と日本人である事」へと
向って居る今。
 ただ静かにしているのではなく、「活発に行動し、消費する事こそ 再生への一助」の意識も強まって居ます。

 この機会に 私たち日本人ならではの「伝統」や「きもの美」に目を向け、大いに楽しんでほしい物です。

2011年10月8日土曜日

祝! 婦人画報11月号  1300号!!



  世界に あまたある「婦人雑誌」の中でも、これだけ長期間に亙り、常に高い評価と 人気を保ち続けている雑誌は極く稀です。

  創刊は1905年、明治38年との事ですから 其の凄さたるや 並みのものではありません。 しかも、初代編集長は 国木田独歩。あの「武蔵野」等で知られる文学者。

  正に この100年余の「日本女性憧れの象徴」であり、その「歩みを牽引して来た」のが 「婦人画報」だったと言えましょう。

  今回の11月号では 「婦人画報を飾った トップランナーからの伝言」と名付けたページが組まれています。
 1968年から婦人画報に「朱鷺の墓」を 9年の長期に亙り連載され 「婦人誌小説をリードされた 国民的作家・五木寛之氏」を始め、 度々表紙を飾られた 岩下志麻さん等、ゆかり深い人々が紹介されています。

  その中の一人として 私も入れて下さったのは 何とも嬉しく光栄な事。

  想えば この婦人画報とのお付き合いが無かったなら、ファッション・ジャーナリストの道を選び 今日までの長い年月こうして歩んできた私は 存在しなかったでしょう。
大学入学直後の5月、街で声を掛けられ、訪れたのが「婦人画報」編集部でした。
  ジャーナリストを目指していた私にとり、雑誌の編集部は興味深い存在。


「写真を撮りたい」との御依頼以上の興味で 伺った婦人画報社だったのです。

 その後、アルバイト・モデルとして度々 婦人画報社のスタジオに通いました。
 当時既に 沢山存在した婦人誌の中でも、此の本は 抜群に特別な存在。
多くの写真家、デザイナー その他の人々が 「最も望んだ発表の場」が「婦人画報」だった為、ここで 多くの方々との出会いがありました。
 「僕の本にも来てくれないかな・・」と云われた中原淳一氏。
 「撮らせて・・」と云われた写真家・秋山庄太郎氏等・・。

 婦人画報を観た他誌からの依頼も急激に増えて 私のアルバイトは 思いがけなく広がり、同時に「ファッションへの関心」も深くなって行ったのでした。

 モデルのアルバイトは 卒業と同時に廃業。
 現在まで続くジャーナリストへと転身し、以来 「婦人画報」には 長年に亙り 様々なテーマで連載や 単発の仕事も させて頂きました。


 今年・2011年は 日本の国にとっても、又、私自身にとっても「激動の年」でした。

  今、こうして取り上げて頂いた事に、私自身 新しい光の道を感じる想いです。

  そして、心からの感謝と共に 同じページに紹介された 主人「宮内裕が私をモデルに描いた婦人画報の表紙油絵」(当時 彼の描いた表紙画は5-6枚に上ります)、モデルとしての 若い日の自分を 改めて 感慨深く眺めている私です。

  私個人の事はさて置き、素敵なバッグの付録付き、 内容が面白く、素晴らしい充実感を堪能できる「婦人画報11月号」。 
  特別記念号の御購読を ぜひとも お勧めしたいと思います。

2011年10月6日木曜日

ジャガー・ルクルトのアート時計の美くしさ



 「秋の到来」を強く感じる今。心痛む事が余りにも多かった今年だけに、私の気持ちも とかく沈みがち。

  こんな時、私が願うのは 「極上の美」に触れる事。
それも「世界最高」 と言える「美しさ」に。

 私の願いを叶えて呉れたのが、ジャガー・ルクルトの最新作品でした。
 
 2011年8月31日ー9月10日まで開催された ヴェネチア・ビエンナーレ主催の「ヴェネチア映画祭」。

 高名なこの映画祭のスポンサーを 7年連続で務めているジャガー・ルクルト。
今回、此処で披露されたのが ジャガー・ルクルトの得意とする「技術の粋と美」を結集して作られ 「最高の美を備えたアート」的な 宝飾時計です。

・ 「ラ・ローズ」と名付けられた白いバラの花、茎が巻きつき、その先端についた蕾。 何と 開いた花の中央には 時計の針。
 花は1965個のダイヤで 埋めつくされています。
J.ルクルトならではの、スノー セッティング技術により 一段と大きく輝きを放つダイヤ。
 信じがたい程に 研ぎ澄まされた美感覚 そして 精巧な技術力が生み出した アート作品です。

 ・  ラ・ローズ・ブランシュ(白いバラ)
 1輪の大型のバラ。バラ色のサファイアが ダイヤの輝きを際立たせています。
1枚の花弁を そっと動かすと 時計面が隠れ 素晴らしい華やぎのブレスレットに変身。
 正に 夢の様な美しさ!!!

 ・ レヴェルソ・スクアドラ・アート・アイス
 北国の夜、雪がさんさんと 舞い散る景色を想わせる絵柄。

 この時計面をくるりと回せば、裏面が表に出ます。
こちらは 更に 降りしきる雪に包まれた木々を感じさせる風景。
ダイヤの雪、ブルーサファイアは 夜空でしょうか・・
 宝石で 緻密に描かれた「ハイジュエリーウオッチ」の情緒溢れる美が 手元を飾ってくれます。

  正に 夢の様な美しさ!!!

 1833年以来、スイスのジュウ渓谷で 時計と宝飾の技術を合体させ、制作し続けて来たのが このジャガー・ルクルトです。

 熟練した時計職人の技と ジュエラーとしての並みはずれた美感覚と技術力・・それらは398にも上る特許取得が 物語って居ると言えましょう。

 改めて其の凄さ 美しさに 圧倒され 心癒やされた 今回の作品でした。

2011年10月3日月曜日

日本ロレアルの「ビューティーバス(移動式美容室)」

 震災から半年余経た今、改めて想われるのが被災地の女性達の事です。

世界最大と云われる化粧品会社ロレアルグループ(本社パリ)の日本法人・日本ロレアルが 今回発表したのは移動式美容室「ビューティーバス」。

バスの中で シャンプーからカットにヘヤーカラーまで可能。 しかも 各地への移動可能美容室と云う 何んとも素敵なこのバス。

震災直後から 地元の美容師さん達と協力して行ってきた「出張ヘヤカット」等から 此のバスのアイディアが生まれたとか。

車内は シャンプー台とカット用椅子2台、そしてロレアル製品がぎっしりと並ぶ 素敵な空間です。

日産自動車と タカラベルモントの協力で完成した此のバスは

「美容師の力」と名付けられ 被災地の美容師さんが 地元の女性の為に 働けるよう作られ、各地を巡回するそうです。

・最大で1日 約60名を対象に実施可能。

・地域:宮城県、岩手県内

・運営:日本ロレアルにて 宮城県と岩手県の 美容生活衛生同業組合の協力のもと運営される。

・稼働の目安:10月17日 宮城県気仙沼市を皮切りに 

1か所に4日以上滞在予定

・バスの社種:日産 シビリアン

 「希望」の花言葉を持つ 赤いガーベラに女性の横顔が 車体に 散りばめられたこの素晴らしい「ビューティーバス 美容師の力」。

女性にとり 自分が美しく装う事、そして日常に近い生活を持つ事が どれほど大きな力、歓びである事か・・

  一日でも早い復興の為、此の力を活用して頂きたいもの。

又 日本人の一人として 心から ロレアル社に感謝したい今回の「ビューティーバス美容師の力」と その活動の誕生です。

2011年9月21日水曜日

「開店ラッシュのファッション界」その5

・イヴ サンローラン (9月2日 表参道ヒルズ)
  この店の デザイン・コンセプトは「オピウム」。
1977年 サンローラン自身が命名し 世を騒がせ、人気を集めた香水「オピウム」。

 漆で一色に塗った壁面に ゴールド金具で メリハリをつけた店内は クリエイティヴ ディレクターのステファノ・ピラーティーに依る「オピウム」のイメージ表現。

 メンズ、レディス、小物アクセサリー等 ゆったりした空間に 飾られています。

 私自身にとっては、様々なシーンで出会った 在りし日のムッシュ サンローランの姿を 想い起こしながら眺めたこの店でした。


・ ロロ・ピアーナ (9月9日 銀座並木通り、サン・モトヤマ)

  世界一のカシミヤで知られる ロロ・ピアーナ銀座店は「オープン10周年記念」レセプション。

 銀座で最も早くから 輸入品を扱う高級店として名高いサン・モトヤマ。

 茂登山会長が いち早くグッチを日本に輸入したエピソードは ファッション関係者だけでなく、広く知られるもの。

 此の日もロロ・ピアーナ ジャパンの山縣社長と共に、姿を見せていられた茂登山氏。
 今年11月には90歳の誕生日を迎えられるとは とても思えぬ御元気さで 集まった人々と談笑し続けていられました。

 「本物だけが持つ 時代を超えた 見事な味わい!」

 素晴らしいカシミヤ類のメンズ、レディスのニット、又ショールにマフラー等の小物。
  その素晴らしさに 改めてうっとり!!


・ランセル(9月9日 銀座3丁目店)

 跳ね上がった髭で知られる 天才画家・ダリが 愛妻ガラの為に創り出した「愛の文字・ダリグラム」を象ったバッグの発表を兼ねて行われたのが この店のオープン。

 ダリの狂わんばかりの 愛のエピソードと 彼の成し遂げた多くの仕事(著作、脚本、建築、舞台装置にバレー創作・・・)を知れば、此の「ダリグラム」バッグを手にする事で 不思議なパワーと 幸せを持てると言うもの。

 素材・デザイン共に良く考えられた 魅力溢れるランセルのバッグ類です。

「開店ラッシュのファッション界」その4

・バリー銀座店オープン(8月24日、銀座8-8-5)に始まった開店ラッシュ。

スイスの名門バリ-では、本国から来日した CEOに デザイナーまでも 顔を揃えるという 力の入れよう。
中央通りが 益々銀座らしい華やぎを持ったと言えそう。

 その他 私自身は行けなかったものの、数えきれないほど続く。

・Salon de TiTi が青山通りから入ってすぐの神宮前5丁目にオープン。9月9日。

・SACAIの南青山店は9月10日にオープン

・GUCCI新宿リニューアルが 9月17日

・Heliopole 表参道店が 9月21日オープン

・福岡では ルイ・ヴィトンのオープンが 9月3日


 「買うのは 復興に繋がる事。日本経済活発化への道」と思えば 皆様にも 自分なりの お買い物をして頂きたいものです。

 更に詳しくは「その5」でご覧ください。

2011年9月18日日曜日

「店オープンラッシュのファッション界」その3

・Georg Jensen ジョージ ジェンセン

デンマーク最高の 老舗銀器の ジョージ ジェンセンが日本橋室町の YUITO 1-2階に 銀器、アクセサリーから 北欧らしい 新鮮なモダンさを備えたインテリア製品までを揃えた 大きなお店を 9月6日にオープン。 

 今 再び大注目される日本橋三越近辺。
此処に出来た新ビルYUITOは 地下鉄直結の 便利さもあり 注目の地です。

 ジョージ ジェンセンの2011秋冬のメインテーマは 「スカンジナビアン ラグジュアリー」。

 ジュエリーは アメシスト、ブラックアゲート他を用い 銀の輝きと共に 幅広く楽しめるデザイン。
銀だけでなく ホワイト、イエロー、ピンクなど3色のゴールドを自由に組み合わせたイヤリング、ペンダントにリング等。パヴェダイヤモンドを散らした品は 使い易くて魅力的。


アクセサリーから 男女向け腕時計、更にはハンドバッグまで。

勿論 このブランドならではの水差し、カトラリー、ボウル等 テーブルウエアーの マスターピースを見逃すわけには行きません。

それらは銀製品としてだけでなく、現代の日常使いに便利なステンレスでも作られています。


これら 過去の巨匠たちの作品は 現代でも 全く新しいモダンな味わいで 直ぐにも使いたいものばかり。

面白いのは 冬の寒い此の国ならではの クリスマスの贅沢さ。
トリーを飾るオーナメントを 毎年G.ジェンセンで買い足して飾る
とか。雪、ランタン、小さな家にキャンドル型など(巨匠のデザインも含む)、何とも心ときめく 愛らしいオーナメントでトリーを飾るこの習慣。これらオーナメントは 千円台から三千円台です。
家の中の心地よさを求める 此の国ならではの家具類も並んだ 広い店内。 改めて 本当の「豊かさ」や「ラグジュアリー」の在り方を 示していると言えそう。

 ちなみに 此の日、お目に掛かった大使は 「デンマークの若いファッション デザイナー達を ぜひ日本に紹介したい」と云って居られました。

2011年9月15日木曜日

「店オープンラッシュのファッション界」 その2


 ともかく、多いこの秋の ファッション関連店のオープン。連日2店、3店と続くのも珍しくない有様です。

 先ずは 私が最も 高く評価した店を御紹介しましょう。

・「ヴィア バス ストップ ミュージアム」 
9月2日 渋谷区猿楽町28-14 (リニューアルオープン)

 代官山にある オンワードの「ヴィア バス ストップ」が 大々的に生まれ変わりました。

 広い店内は地下を含む3フロアー。
1階  レディスの服&アクセサリーなど小物一切
2階  メンズ用の服その他一切
地下 バーカウンターも備え、男女を問わず リラックスしたムードの中で 試し 楽しみ 選べる広い空間。

 まるで 自分の部屋に欲しい物・楽しみたいもの 全てが此処にある感じ。

本にキャンドル、クッションにマニキュア、ギフト用品も沢山に・・・
「1日中 此処に居たくなる」。  全ての品々が 此処に揃い、ゆっくり 楽しい気分をくれます。

 こんな良い気分を 納得出来るのは この店の基本コンセプト。
    ART×RELAX×GIFT

 オンワードの「ヴィア バス ストップ」とあって この会社の懐の大きさが改めて頷けると言うもの。
 オンワード会長 広内武氏は 「彼がどうしてもと 言い続けてきたのがこれなんですョ」とかなり嬉しそうに云われました。
 「彼」とは ヴィア バス ストップ社長の奥田彰氏のこと。

奥田氏は何十年もの間 広く世界中を良く知り 早くからパリにも店を出す等 様々な経験を積み上げて来られた 非常に優秀かつ パワフルな方。
 これぞ正に 男女・年代を超えた多くの人々が好み、楽しむ場。

 今年の 沢山のオープン店の中で 「一押し」と言えるのが この代官山の「ヴィア バス ストップ」でしょう。

2011年9月8日木曜日

エルメスのドキュメンタリー映画

 あの フランスのエルメス製品に熱中される 多くの方々。
其の素晴らしさを 良く御存じの上、とは思いますが、更に真実の
価値を理解する為に、どうしても御覧頂きたいのが このドキュメンタリー映画 「Hearts & Crafts」です。

 此の作品に関しては 次に出る雑誌「家庭画報・11月号」に 私の実感や 此の映画を観た感動など インタヴューして頂きましたので、詳しくはそちらを お読み下さいませ。

 此の映画 「Hesrts & Crafts」 を始め 何本もの作品が 銀座・エルメス10階にて  9月30日より 入場無料で 一般公開されます。

但し 申し込み開始が  9月9日  と迫って居ます上、満席になり次第 締め切られます。

その為、一刻でも早くと お知らせ致します。

 ともかく 深い感動を受けるエルメスの在り方、製品を創る職人さん達の姿勢や考え等ナド。
 美しい画像と音楽でじっくりと御覧いただきたい為、簡単ですが今、大急ぎで ご紹介する次第です。

 詳細は下記にてご覧ください。

http://www.art-it.asia/u/maisonhermes


「現代(いま)に生きるアルチザン」と云う今年の エルメスのテーマが 深い感動と共に胸を打ち、理解出来る この作品。
 
 エルメスの名を 軽く口に出す前に ぜひとも御覧くださる事を心より 願って居ります。              大内順子

2011年9月4日日曜日

被災遺児達を迎えたニュージーランドその後

・6月のチャリティーパーティー、オークションその他で集めた義援金で 日本から被災遺児達(中高生30名、大学生20名)が平和なニュージーランドに招かれた事。
 このブログにも書きましたが、TBSニュースでも取り上げられ、首相自らパーティーで迎えて下さった事が 報道された為、既に御存じの方もある筈。

 「何故、私は こんな悲しい想いをせねばならないのか」と 沈んだ気持ちで居た一女子高校生が ホームステイ先の家族愛に包まれ、「全く他人の私を これ程迄に優しく 愛し 接してくれるのはなぜだろう。 将来 私も悲しんでいる人の役に立ちたい!」と語った事。
 迎えてくれた首相に 思わず抱きつき 固くハグしたのを 首相は多くの子供たちに 強いハグで返した等、感動的な話が 沢山伝えられてきました。


NZのテレビニュースの映像はここをクリックして下さい。

  一方東京。 イアン・ケネディー大使&節子夫人が 6月のパーティーに出品されたオークションの一つ、「大使夫妻と東京のNZ大使館で 一卓 18名(大使夫妻を含む)でディナーを頂く会」を 何万円かで 競り落としたのは 私も愛飲する「NZの大麦若葉を使用し コラーゲンを加えた青汁」を創る 健康美人フォーラム社・社長の瀬木康夫氏。



 此の趣旨に賛同し、5千円づつ支払った16名と共に楽しいディナーが 催されたのは9月1日夜でした。



東京在住の人だけでなく 神戸からも、金沢からも此の日の為に集まった16名。

 「再生のシンボルであり、青汁の色でもある緑を自分流に身につける」ドレスコードのもとで 会は行われました。
 パーティに集まった人々全員です。





 大使も「毎日 日本語を勉強して居られる」上、日本女性の節子夫人が 楽しく盛り上げて下さった此の夜。

 食材は もちろん全てNZ製。 野菜の美味しさも さる事ながら、今や大人気なのがNZ牛肉。その安全性と 広い自然の中で自由に 牧場の草を食べて育つ牛の肉とあって 大使館でさえ「入手困難」の 美味しい牛肉。


 加えて美味しさ、香り等、人気 ますます上昇の NZワイン。更には此の国ならではの特別デザート等など。

 お食事の美味しさも大切ですが、其れ以上に感動したのは 大使夫妻をはじめとする全員の会話。そして参加者が御支払いした全額を 再度 NZへと寄付された瀬木氏。
 「頂いた此のお金は クライストチャーチの地震で亡くなった 日本の方達の為の追悼碑を建てる費用の 一部にします」と 云われた イアン大使のお言葉。

 写真はお話しされる大使。その右が 節子夫人。

 さて、9日から始まるラグビー ワールドカップ。ラグビーと云えば 誰もが知って居るNZチームの強さ。
 この為か、帰国されるにあたり 「私たちは 政府に努める公僕だから 飛行機はエコノミー クラスなんですよ」と さりげなく云われた節子夫人のお言葉。

  度々の往復に依るポイントで グレードアップされると思うものの、平然とファーストやグリーン車に乗る 日本の議員達や上層公務員を想い、改めて ニュージーランドと云う国の素晴らしさに 大きく、大きく感動した此の夜でした。

2011年8月19日金曜日

開店ラッシュのファッション界 その1

 「アクリス」銀座和光別館に2フロアの路面店が

8月20日(土)。 銀座のど真ん中に美しい店を開いたのは スイスのクチュール ブランド「アクリス」。
アクリスは 素晴らしい素材とカラー、そして着易いエレガンス
と品格を備えながら 同時に若さ、カジュアルさや モダンな実質性も備えた 魅力的な服、バッグ等を作り続けて来たブランド。
 
 創立は1922年、 スイスのサンガレン。 

 現在のアーティスティック・ディレクター アルベルト・クリームラーは創始者の3代目。 しかも 非常に優れた独自の哲学と創造性を備えた人材です。

 昨年、彼はニューヨークのFGI(ファッショングループ インターナショナル)より賞を受けて居ます。
 ちなみに、かつて私もこの賞を受けましたが、毎年1回 或るテーマのもと、全米メンバーが選出する 名誉ある賞なのです。

 ところで、現在のアクリス社で 経営と生産部門を担当するのは弟のピーター・クリームラー。「家族の絆と温かさ」が作品からも感じられるのは 今と云う時代、特に嬉しい事です。

 先頃ご結婚された モナコ・アルベール公の シャルレーヌ公妃もアクリスのファン。 つい最近 彼女がお召しになった気品ある華やかさを見せるブーゲンビリア・ピンクのイヴニングドレスが、同色ホースヘヤーのクラッチバッグ、手袋と共に店内に飾られているのも 興味を引く筈。

 これはドレス・ボレロ等6色から セミオーダーを 9月末迄 受け付けているとの事です。

 もう一つ、絶対の「見もの」は素材の凄さ!!
スイスの此の地でなければ生み出せない独特のレースや、このブランド独自の極薄地・カシミヤダブルフェース(握ると掌で溶けてしまいそうなソフトさと 軽さ・温かさ)、更には着易さ動き易さに 改まったムードにさえ使えるカシミヤニットのジャケット等など。

 コートやジャケット等、裏側からポケットの扱いも ぜひ目を止めたい。そこには技と共に着る人への思いやりアイディアが溢れています。
 
 これこそが「彼のファッション哲学表現」では!!

 ファストファッションばかりが話題になるここ何年か、一方で「大人を満足させてくれる魅力」を眺める歓びは 大きなもの。

 「アクリス・和光店」で堪能して下さい。
アクリスは日本全国に30店以上ありますので 何処でも接すること可能です。
 

2011年8月10日水曜日

映画「シャンハイ」

 時は1941年、正に「太平洋戦争」開戦寸前の上海。

 当時「魔都」と呼ばれたこの街は 英米の支配する共同租界とフランス租界で成り立ち、日本もその中に割り込み 勢力拡大を図って居た。
 表の華やかさ、豪華さの裏で繰り広げられる 各国の諜報戦争、そこに組み込まれる中国人の祖国愛と様々なテロ的活動など。
 正に陰謀渦巻く上海で 危険を背景に芽生える愛とスリルの物語。

 米国の諜報員ポール(ジョン・キューザック)は 表向き新聞記者として此の地に着任。まず直面したのが親友諜報員の他殺体であった。
 華やいだ社交の場を知るにつれて浮かび上がる人々。そこには 日本に情報を売る 中国人大富豪ランティン(香港スター チョウ・ユンファ)・裏の顔は「闇社会の顔役」。 その妻・美女のアンナ(コン・リー)等ナド。次第にその実体が見え始めるポール。
 一方 日本軍大佐・田中(渡辺謙
)も紳士然とした裏は海空軍を掌握する情報部員。そして死んだ親友の恋人・阿片中毒の日本女性・菊池凛子。

あたかも絡み合った糸をほぐすような複雑さでストーリーは進行してゆく。

 手に汗握るスリルと テロ活動の連続を 美で彩るのが コン・リーの知的セクシーな魅力と 数々のファッション。中国服からイヴニングに昼の服など、どれもが、時代を超越した「美」を楽しませてくれる。

 まさに「これぞ 当時の上海!!」

 又、米日中と三国の名優たちが演じる物語の人物像。
そして多くの衣装と背景の街は 当時の上海を見事に描ききり、何とも魅力的。

 実を言うと上海は 私の生まれ故郷。まだ幼かったといえ この時代、此の地に住んでいた。
 もっとも、私の父は自然科学の研究者。フランス租界で 大きな敷地内に研究所と住宅があり、此の作品の上海暗部とは無関係に暮らしていたが、それでも一歩外に出れば、薄暗い路地に見る中国人達の貧しさ、そして他方には美しいフランス風街並みや 洒落た建物・庭がみられた上海が 私の郷愁を強く呼び起す。

 本来「ハラハラ・ドキドキは大の苦手」な私だが 物語の思いがけない展開、その面白さ、画面の美くしさや 多彩な俳優達の見事さ・・・等などに惹かれ 結末まで 目を離す事が出来なかった。
 見終わった後、幾度も想い返し、もう一度見たい思いに強く駆られる此の作品である。

映画「シャンハイ」
公開は8月20日

是非お勧めしたい映画「シャンハイ」!!!

2011年8月1日月曜日

「ルイ・ヴィトンの森」写真展

“LOUIS VUITTON FOREST” by MORE TREES

会場:ルイ・ヴィトン六本木ヒルズ店(けやき坂通り)
期間:2011年7月28日より 8月31日まで
11:00-21:00(月ー木)   
11:00-23:00(金・土)

 ルイ・ヴィトン社は パリに旅行用トランク店を開いた1854年以来、常にハードトランクに使用してきたのがポプラ等の木材。 
歴史的にも 非常に長い「木材との絆」から 特に「森」の存在と存続を重んじて来たのがルイ・ヴィトン社です。

今回の写真展は 坂本龍一氏が創設した一般財団法人「モア・トゥリーズ」が長野県小諸市に 創設した「ルイ・ヴィトンの森」の 3周年を迎える今年、其れを記念して行われるものです。

 坂本氏の意向を汲んだ 写真家・瀧本幹也氏の撮影に依るこの「ルイ・ヴィトンの森」の写真が けやき坂通りルイ・ヴィトン店内に 様々な形で展示されています。


 単なる森の写真・・そう考えて出かけた方は 恐らく打ちのめされる程の感動を味わう筈。



季節に依り、遠近に依り 光や視覚に依り 様々な表情を見せる木々と森の姿。
 私は 目を離す事が出来ず、しばらく立ちすくみ、眺め続けました。単なる写真展とは異なる 独自の展示法も 美しさ等 興味絶大です。


 又、此の森の 間伐材を使用して制作された建築家 坂茂氏デザインに依る アイディアと実用性豊かな机も展示され 東北の被災者用 仮設住宅に寄付されるとの事。 トップの写真に見られる机。脚の長さを調節できるようつくられています。
 坂氏が これまで何年にも亙り 世界各地での 災害救済ボランティアを実践されて来られた豊富なご経験から生みだされたのが此の家具です。
同時に彼の持つ仮設住宅の設計、新しい街作りへのアイディアも 深く頷けるものでした。

 此の写真展のプレオープンでは 大きなパネルに映し出される映像を眺めながら、坂本龍一氏自ら「ルイ・ヴィトンの森」をテーマに作曲されたオリジナル曲を演奏されると言う素晴らしさ!! 正に 現実とは信じられない 深い感動に包まれたひと時でした。

・限定版写真集「LOUIS VUITTON FOREST BOX」
 此の森の 間伐材の木箱に入った写真集に坂本龍一氏作曲の「ルイ・ヴィトンの森をテーマにしたオリジナルミュージック」のCD, 更にはルイ・ヴィトン家5代目・パトリック ルイ・ヴィトンの描いた水彩画、そして森を彷彿させる 木のチップやアロマ等、五感に訴える物満載のスぺシアル エディションも販売され、売り上げの全ては「モア・トゥリーズ」を通して 東日本大震災で被災された方々へ寄付されます。

 又、ルイ・ヴィトンの森の 間伐材使用の紙で制作された此の写真集「LOUIS  VUTTON FOREST」幻冬舎 も書店にて販売されます。

 ぜひとも 此の感動を実体験して頂きたい 素晴らしい企画です!!!

2011年7月8日金曜日

Van Cleef & Arpelsの庭園カフェ開催中



 パリの宝飾店Van Cleef & Arpels, ヴァンドーム広場に1906年から店を構える由緒あるここが 目下 六本木ヒルズにワクワクするような庭園カフェを開いています!!
・名称:“La Maison” Van Cleef & Arpels
   Believe in your luck 幸運を信じて!

・場所:六本木ヒルズ ヒルサイド2F「ヒルズカフェ/スペース」
・期間:2011年7月3日より7月24日まで
     11:00から23:00まで


この期間(貸し切りイヴェント開催日を除く)ここには美くしい花が咲き乱れ ラッキーシンボル・四葉のクローバーをはじめ、様々な緑が茂る 平和な庭園のカフェがオープンしています!! 

沢山の趣向を凝らし お洒落に遊べるセットや、ラッキーゲームなど思いがけない仕掛けが一杯・・・更には特製メニューのドリンクにスイーツ。そしてスープからランチメニューまで。
 どうしても 足を止めたい誘惑に負ける 素敵な此のカフェ!!


勿論、この高名な宝飾店の 素晴らしいジュエリーや時計も直ぐ傍で見る事が出来ます。 宝石を夢の様に輝かせる 素敵なディスプレーを担当されたのは、今や注目のイラストレーター/アートディレクターの黒田潔氏。

彼の生み出すペーパークラフトの草花や緑、そこに舞う蝶やトンボ。

それを背景に輝くのがジュエリーや時計の数々。

非常に高価なものもありますが、若い女性にも手の届く優しい価格で、スイートでチャーミング、日常使いにぴったりな品々も 沢山見られます。

このブランドの 代名詞とも言えるアイコン、ラッキーシンボルの四つ葉のクローバーを象った「アルハンブラ・コレクション」の新作も 早々と見ることが可能な今回。

例えば この秋・9月発売の“Sweet Alhambra”。 ピンクゴールドで作られたブレスレット、ピアスにペンダント等、どれもが可愛いらしくて 手ごろなお値段。 かと思えば、同じアルハンブラでも クリスマス発売の真っ赤なクローバー(カーネリアン)にダイヤ付きのペンダントから、何とも豪華にダイヤモンドで埋め尽くした“Magic Alhambra Paved Diamond”も。


 正に十代から大人の女性まで 全ての人が 清々しさと 幸福を実感する 嬉しいジュエリー達が 此のカフェを より豊かに、幸せ感を大きくしています。


ジュエリーの魅力も当然ですが、

其れ以上に わたしの心を捕らえたのは腕時計。このブランドらしいアルハンブラ モチーフが 文字盤の横で揺れ、位地も自由に回せます。今回のラッキーデー7月7日を記念して 日本の為だけに作られた品だとか。大震災から 1日も早い立ち上がりを祈っての品かも。
その他に 結婚を考える方に嬉しい、ブライダルリングもあります。

 全ての人が 「自分のラッキーを信じ、周りの人達、又 災難に苦しむ人を助け、温かい気持ちで過ごそう!!」との想いが強く湧き上がって居る今、正にピッタリムード溢れる 此のカフェ。
 毎日でも訪れ、自分自身にも 周りの人にも「大きな元気と ラッキー気分」を広げたいものです。 http://ameblo.jp/vancleefarpels-official



・もう一つの大注目 「モナコのロイヤル ウエディング」でもこのブランドが・・・


 今、世界中で 英国に続き大注目を集めているのが グレース・ケリーで知られるモナコ公室のロイヤル ウエディング。


 7月1-2日に亙り アルベール2世公が 元南アフリカの五輪水泳選手・シャルレーヌ妃と御結婚されました。
 結婚式に先立ち、アルベール公がシャルレーヌ妃にプレゼントされたのが Van Cleef & Arpels のジュエリーセット。ネックレスが 其のままティアラにもなると言うネックレス。


妃自ら 選ばれたとの事。 「Ocean・大海 」と名付けられた此のネックレスは 4,01ctのペアシェイプダイヤモンド1石を含む合計52ctのダイヤモンドと、合計18ct余の 海を想わせる素晴らしいサファイアで作られています。

 モナコ公室と Van Cleef & Arpels社との公式交流は 1956年、グレース ケリーがモナコ皇妃になられた時のティアラ制作からとか。


 この会社の持つ 最高の創造力とそれを支える技術、そしてアート性を評価されて始まったと言われます。
 今回の「ネックレス兼ティアラ」と云う素晴らしいアイディアや技術力にもそれが感じられる素晴らしさ!!
 どうぞ 写真で お楽しみ下さい。

2011年7月4日月曜日

続「被災遺児を助ける育英会」の事

・素晴らしい実績の「桃・柿育英会」

 「桃栗3年、柿8年・・・」。
未来を支える子供達の事を考える時、桃や柿の木でも 立派に育つ為には幾年も手を掛け 支えて行く事が大切。
 まして「被災した遺児達への支援も 最低10年間は必要」と考え 創設されたのが此の「桃・柿育英会」。
 阪神・淡路大震災を機に 1995年の設立された任意団体です。

 錚々たる8名の発起人を代表する 実行委員長は、世界的に素晴らしい仕事を続けて居られる建築家 安藤忠雄氏。

 先に御紹介した「あしなが育英会」と共に長い期間に亙り 子供たちを支援するこの「桃・柿育英会」にも ぜひ多くの方々の御支援を!!

 どうぞ下記を御参照下さい。連絡先、組織、振込先等 非常に的確に説明されています。
http://momokaki.org/index.html


・「NZで被災遺児達 ホームステイの件」中間報告
 
先のブログに書きました「NZで遺児たちをホームステイ」チャリティーの中間報告です。
  NZ大使ケネディー氏と節子夫人から伺った NZ側担当者に オークランドに住む 私の娘・彩が早速 御連絡した所、「この7月27日に第一陣として 12-18歳までの被災遺児30名の到着を待っているが、受け入れ家庭は既に決まっている」との事。

 此の国はチャリティー活動が盛んなだけに、受け入れを申告した家庭を 警察が審査した上で 決めるのだそうです。
 
 「けれど 滞在中にきっと 色々な形でのサポートが出来る筈」と娘からの報告が有りました。

 「日本政府も この位手早く しっかりと 事を進めて呉れると良いのに・・」と 思わず呟いた私でした。

2011年6月28日火曜日

被災遺児へのチャリティー 続々と

 此のところ 毎日の様にあちこちで 今回の大震災救援に向けたチャリティー活動が行われています。

 
 被災された多くの方々には一体 どうやって御助け、御慰め出来るのか・・・
 更に 強く心痛むのは 親を亡くした多くの子供たちの事。
此の子達を想う時、様々な形で慰め、助けねば と考えるのは誰しもでしょう。


 現在 私が知っている活動の 幾つかを御紹介しましょう。

・子供支援組織「あしなが育英会」

「あしなが育英会」とは 1988年以来 日本や海外の遺児達への支援を続けている非営利団体。創立以来 ここの奨学金制度で大学を卒業した遺児は 既に3 万人を超えるとか。


 1999年には 阪神・淡路大震災の子供達を精神面・感情面からケアする目的で、神戸に「レインボーハウス」を設立。今回はその第2号となる「レインボーハウス」を仙台に設立し、長期にわたる遺児達への支援を計画中。
此の建設資金調達の為、多くの企業、ブランドが協力しています。

・「モンブラン」は「特別限定ペン」発売で協力。


 モンブランと云えば、キャップの頭に「白い星」マークを付けた高級ペンで 古くから知られるブランドです。


 創立は1906年、ドイツに誕生。あの 白い山「モンブラン」の名にちなみ、ペン先にも標高4810㍍の数字を記入する等 此の山の気高さがそのシンボル。
 現在はペン等筆記用具の他、ジュエリー、時計、レザー製品(バッグ等)からフレグランス迄 幅広い製品を手掛けて居ます。

 このブランドが属する会社「リシュモン ジャパン」はいち早く1億円の義援金を日本赤十字社に寄付していますが 其れに加え、今回は そのアイコン的な筆記用具「マイスターシュテュック」に愛を象徴する本物のルビーを付け、キャップ上部には日本の代表的な模様をあしらい「特別限定品・マイスターシュテュック レインボーハウス」1000本の制作、発売を発表しました。


 日本国内のみで1000本発売
 税込み価格 ¥50,505  ジャパン ゴー、ゴー、ゴー
 税抜き価格 ¥48,100 モンブラン山の標高48100㍍
 発売2011年9月予定 


 売り上げの全てを「あしなが育英会に寄付」

皆さん、この素晴らしい限定品をぜひご購入下さい!!

・「東日本大震災とクライストチャーチ地震の 被災児童へのチャリティー ディナー」
 
 岩手、宮城、福島3県だけでも 幼稚園から大学まで毀損したのは2,223校、児童・教職員の死亡 行方不明は1,005名と云われます。 


 そして被災遺児は 6月24日時点で1447人が あしなが育英会に 一時金申請をしたが 総数は 2000人迄 登るのではと云われています。
 一方ニュージーランドのクライストチャーチでも 未だに大きな余震が起こり、163校が被害を受けたとか。

 今回行われたチャリティー ディナー パーティー「Support Our Kids ひとりじゃないよ」 では 日本の被災遺児たちを中心に 「NZにホームステイさせ、将来を担う子供達育成の一助とする」のが 目的です。


 此の夜 会場には予定を大幅に上回る680人もの人々、高名な政治家、企業社長からタレント、アーティスト、ラグビー選手・・そして私達も席に着き、ステージ上では 様々なパフォーマンス。
 更には 各種協賛会社出品物のオークションも行われました。
 もちろん全ての売り上げは 子供達への支援に充てられます。  

 我が家の娘一家がNZに住んでいる事から、彼らも「ぜひ協力したい」と NZ大使御夫妻、現地の受け入れ団体に目下連絡中。http://www.timeoutinnz.org.nz/ja
 又 状況等は このブログでも 御報告したいと思います。

・宝飾のブルガリが進める「Save the Children セイブ・ザ・チルドレン」リング販売


 イタリー・ローマを本拠とする世界的な大人気ジュエラー「ブルガリ」は国際援助団体“Save the Children” とパートナーシップを組み、特製シルヴァーリングを販売中です。
 発売した2010年以来、既に6000万ユーロ(約6億3千万円)を「支援を必要とする子供の為に」使って来た事、 御存じの方も多い筈です。

 1884年創業という 長い歴史を持つブルガリだけに コンセプトには常に「過去、現在、未来」への意識が強く存在。
 会社のトップ、ニコラ・ブルガリ氏の考え「Rewrite the Future  一緒に描こう! 子供の未来」運動を行っています。


 そこには「全ての子供達に 将来の希望と機会が与えられるべきだ」との考えが存在。
只の高級ジュエラーと云う以上の高い理想があります。
 デザイン面でも イタリー ルネッサンスや ギリシャ、ローマの古典主義を取り入れる等の独自性を発揮しながら、今や時計にバッグからフレグランス スキンケア製品、更には レストランから ホテルに至るまで 幅広い活動を見せて居ます。
 銀座中央通り ブルガリ店上階のレストランはその例の一つ。

 2009年創立125周年を記念し、創立者ソッティリオ・ブルガリへのオマージュとして作られたシルヴァーリング。
現在も 当初の目的を引き継ぎSave the Children とのパートナーシップは続いて居ます。
 此の団体はすでに緊急支援の10万ユーロを寄付し、又避難所内に「こどもひろば」を設置し 子供達の自由な遊びをサポート。
“Save the Children”リングからの寄付も これから様々に 子供たちを助けて行く事でしょう。

 さあ!! 私達も 一人ひとりが「自分に出来る事」を行い、「一日も早い復興と 子供達の希望に満ちた明日」を目指して 行動しましょう!!!

2011年6月16日木曜日

ヒラタノボウシ展

 平田暁夫の帽子展「ヒラタノボウシ」展 
 2011・6・15-7・3迄、 南青山スパイラルにて開催中

 世界でも数少ない帽子専門のデザイナー・平田暁夫氏。 
パリの高名な帽子デザイナー ジャン・バルテの許で 3年間の修業をし、帰国後は皇室の方々を始め、多くのデザイナー達のコレクションに欠かせない存在として 長い年月に亙り 活躍されて来た平田暁夫氏です。
 
 彼の「仕事生活70周年」を記念しての帽子展が 何とも魅力溢れる形で行われています。

会場の 南青山・スパイラルは 表参道駅から渋谷方向へ直ぐ傍。無料公開です。

 全ての作品は顧客の注文品では無く、彼が自由な発想で 気持ちの赴くままに創作したと言われるものばかり120点余り。
 
 これらの作品を一層引き立て、無限の広がりと 安らぎを感じさせるのが 会場構成を行う建築家・佐藤オオキ氏。
 らせん状通路下に広がる 中吊りされた 莫大な数の 白いつば広帽子。その中にアクセントを創る 平田氏の作品の幾つか。
 下から見上げる空間と スパイラルな通路を登りながら見る 景色の変化は不思議な違いで、正に大空に浮かぶ雲を 地上から、或は高い山の上から眺めるみたいに 広がりや 静かな気持良さを与えてくれます。

 一方、2階への階段を活用した所では 変化に富んだ 沢山の帽子の展示。
全てが近くに置かれ クラシックから前衛、実用から装飾性の高いものまで 目を楽しませるだけでなく、思わず被ってみたい衝動を抑えきれない気持にさせるものばかり。
 
「今、トレンドは帽子」と云われ、昔の伝統など無関係に楽しむ若者が増えているこの頃。
全ての人が 自分を主役にしながら楽しめるのが この展覧会です。 

 ちなみに平田氏の長女・欧子さんも現在 立派に活躍する帽子デザイナーです。

 所で 平田家と私の家族との長いお付き合いは ある意味で私の宝です。
 
 平田氏がパリに出かける以前から始まったこのお付き合いは、彼のパリ時代には更に深まり、欧子さんの誕生、我が家の娘の誕生で更に更に 深まりました。 
 ほぼ連日の様に子供達二人は 一緒に遊んでいました。
平田家と我が家の半々で育ったとさえ言える程に。
 夏は毎日・二人を連れてプールに出かけ、秋には平田家にお泊りする等ナド。
 そんな二人が 今や立派に成長。
この展覧会を見、改めて歓びと感動に胸ふるわせたのも当然の事。

 平田夫人・恭子さんと 長い年月を想い、今は亡き我が主人の想いも込めて 「ヒラタノボウシ展」を眺めた私でした。

 そんな「私的な感傷」を離れても、ぜひお勧めしたいこの展覧会。
一人でも多くの方々に御覧頂きたいものです。

2011年6月13日月曜日

「復興財源」に想う

 大震災の復興が遅々として進まない現在。その財源を巡って 様々な案が飛び交っています。

 「消費税増額」「復興債発行」・・・
そんな中 どの政治家も全く触れないのが「政党助成金廃止」「議員数の削減」・・

 民主党を見れば 直ぐ分るように、「党」と称しながらも、その内側では「トロイカ体制」だの「次世代層議員への移行」だの、唱える事は一見立派そうですが、全ては既得利益の保有に繋がりながら 内輪もめの集まり。 単なる「烏合の衆」。

 どうみても 「党」として存続させる目的は 「政党助成金獲得」、「その他の権力・利益獲得」の為としか 見えません。

 これは他の党にしても大同小異。
党内派閥を幾つも作り 戦い合っている集まり。

 その最たる民主党では、派閥の頭・鳩山サンみたいに 「自身の子供手当」の金をばらまくか、小沢サンの様に公表できない金を箪笥にため込み其れを子分に配るか・・・其れを目当てに集まり、派閥を構成する子分議員達。
 国民の目には「政治の方向以上に 利権で生み出されるのが 政党であり、派閥である」としか見えないのが 実際です。

 こんな大災害後の今、民主党や自民党はじめ、他の党等 誰も一切触れていないのは「政党助成金を廃止し、これを復興費の一部に充てる」という案です。

 以前にもこのブログに書きましたが、現に「共産党は政党助成金を受け取らずに 党運営を行っている」のです。
他の党にも其れが出来ない筈は有りません。
 

 単に助成金欲しさに 離党せず党籍にしがみついている議員達。
過去の助成金を 誰も知らぬ間に己が箪笥に納めてしまったらしい小沢サン。
 熱烈に支持したい政党が有れば 国民は個人として政治献金すれば良いのです。
支持したいと思わない政党に 我々の税金を使われるのは断固拒否したいのです。
 
 此の国難に当たり、政治家は先ず「受け取った政党助成金を返還し、それを復興費に充てる事」、その上で様々な対策を練るべきではないでしょうか。

 更には 次なる総選挙を語る前に、「議員数の削減」を図るべきでしょう。
加えて全ての「議員の特権・特別待遇費を縮小する事」。
 又、関連職員への給与・待遇・住居への特別扱い等ナド、余りにも一般社会とは かけ離れた厚遇も大幅縮小されるべきでは?

 こうした 自分達の「利益放棄」に全く触れることなく、ひたすら「増税」「復興債」「義援金」を求める政治家達を もはや信じる事は出来ません。

 文字通り、「身を捨て 新しい日本建設へと 政治・国民を牽引できる政治家」。そんな人材を求めます。

 私達国民は 今こそ しっかりと考え、観察と行動をせねばならない時。
原発問題のドサクサにまぎれ 自己利益保持に走る政治家、官僚たちを見極め、選択するなど 私達国民がしっかりせねばならないのです。

 大災害から多くの事を学び、立派に復興を成し遂げ、「努力の結果と幸せ」を 次の世代へと つなげて行きたいものです。 

2011年5月31日火曜日

ピアジェの宝飾品に見とれて

世界に名だたる大宝飾店「ピアジェ」が 何ともユニークな楽しい作品を発表しました。

 最新作の一つは 愛称「カクテル リング」。
現在、多くの人々が好む「カクテル」を宝石で表現したのがこれ。
 「ライムライト」と呼ぶシリーズの一部として、世界的に 大流行を呼び起こしているカクテルを テーマとしてデザインしたリング。

 そのデザイン数は20種ほど。
「自分の大好きなカクテルを選ぶような気分で」楽しめましょう。

 と云っても そこは「世界のピアジェ」が作る宝飾品です。
ダイヤモンドやエメラルドにサファイヤ・・などを使用。
細工はピアジェならではの精緻を極めた技が使われています。
 しかも遊び心や 楽しさは最高!!こんな時です。少しでもハッピーな「ウキウキ気分」を 誰かと御一緒に味わってみては如何?

 先ずご紹介するのは
・「ブルー ハワイ」
 青い海はブルートパーズ。そこに咲く南国の白い花。真ん中にはイエローサファイア、そして121個のダイヤがあちこちに飾られたホワイトゴールドの台。
 手を 美しく見せる効果は抜群。

此のブルー トパーズの大きさは何と38CTです。
 こんなリングを飾り、青い海を眺めながら、ハワイ気分を満喫しつつカクテルを楽しむ・・・さぞかし 贅沢気分一杯に リラックスできるでしょう。   

 ちなみに、価格は ¥1,207,500。

・「トリオキス」
 何ともカラフルに フルーツ満載のカクテル、トリオキス。
赤い苺や 桜んぼ、黄色のレモンに緑のハーブ・・
ホワイトゴールド台に26個のダイヤ。白、黄色、紫、ピンクのサファイア、そしてルビー・・・

 注目を集め、遊び心を刺激するデザインですが この細工にも ピアジェならでは技術が取り込まれ 付ける人の心地よさ、使いやすさが考えられています。
 「普通のリングでは物足りない!」 そんな気分にぴったり。
愉しさで人目を集め、話題のタネを提供してくれる事 請け合いです。                     ちなみに価格は ¥3,675,000。 

・最後にご紹介するのは、ガラリと趣を変え、年月を超えて何時までも新鮮なペンダント。
同じ「ライムライト」シリーズの 愛称グラム・クロスです。

 エンゲージリングの売れ行きが 急激にアップしている今、「愛の絆」を求めるのは これから結婚する方だけではありません。
 「愛と絆」を表現し 感謝の気持ちを込めて飾りたいと願うのは 人間なら誰しも。
「愛」を現わす「ハートの形」はピアジェのシンボルですが、こんなクロス(十字架)も キリスト教徒ならずとも 心をとらえ「愛と絆、感謝」をしっかりと伝えてくれます。
しかも流行を超えたファッション。
 此のペンダントトップの十字は 表面だけでなく両サイドにもダイヤをはめ込み 厚みを付けたデザイン。

 実を言うと、私自身が この上なく惹かれて居るのです。
チェーンもトップの台も ホワイトゴールド。そこに40個のブリリアントカットのダイヤ3,34CTがはめ込まれています。
此の輝きとヴォリュームある立体感!!
いつ、どんな装いにも使え、しかも常にトレンディーなデザイン。           価格は¥1,344,000。

 この上なく 私の心を癒してくれる 素晴らしい宝飾品の数々。
皆さまも お楽しみ下さると幸せです。

駄馬で大河を渡るが如し

5月31日 今の日本の政治

 「駄馬で 激流の大河を渡るが如し」

 「駄馬で 激流の大河を渡る」難しさ、愚かしさ 「これが今の政治」と評するコメントや記事を TV・新聞など あちこちで目にします。
 加えて「大河を渡る途中で馬を変えるのは、愚かしい大危険」と加えている物も。

 現在 日本の政治状況とは 正に この二つの大危険に加え、馬乗り換え中に、乗り手の安全を全く無視し、支えるべき仲間達までが、敵と同調して 此の駄馬を散々に痛めつけている有様。
 乗り手は 仕方なく駄馬にしがみ付きながらも ひたすらアップ アップ。
此のまま行けば 溺れ死ぬのみ。

 指導力に欠ける首相。
他方では 独自の政策構想を発表する事も無く、ただ批判と叩く事、引き摺り下ろす事のみに終始する与党、野党の政治家達。

 「国民の為、国のこれからを・・」とお題目のみで、全く具体的な目標、構想も出さない与・野党の面々。

 これでは誰を信じ どの馬に乗り換えるべきか、全く見えないのが 今の国民の気持ちです。
 
 この激流に飲み込まれ、溺れ死ぬより道が無い・・国民をそんな暗い気持ちにさせているのが 現在日本の政治家達です。
 
 権力と金力を手にすると、「国民の為に」と志した初心を忘れ どの人間でも こんな酷さに 成り下がるのでしょうか。

 今や、私達国民は「これ程までに 愚かな人材を選んだ自分を ひたすら後悔するばかり」。

 此の 未曽有の大災害から 既に多くの時間が過ぎたと言うのに、只 己の権力と金に執着する政治家達の「嫌な顔」はもう見たくない!!
 この状態を変えて欲しい!!

此れが現在の 私達国民の真実の叫びなのです。

2011年5月25日水曜日

紫外線予防に

 「これからの季節、曇りの日でも 紫外線はとても強い」と聞いて 驚くのは 私だけではないでしょう。 しかも 早朝から強いとか。

 肌の老化、シミの原因となる紫外線。
「3年先、5年先の自分の肌は・・」と考える時、大人の女性は勿論の事、若い人にも 絶対に必要なのが「正しい対策」でしょう。

 殆どすべての化粧品会社が発売している 「日焼け止め化粧品」ですが、 私が信頼し、愛用するのは 「肌への高い薬効」で世界的に知られる「アヴェンヌ」製品です。フランスで昔から 高く評価され続けて来た「肌のトラブルを治す」として名高いのが「アヴェンヌ温泉水」。
 この温泉水を使用して作られるのが ピエール ファーブル社の様々な製品「アヴェンヌ」。 
日本では資生堂が扱っています。

 今の季節、私の絶対的な必要を 満たしてくれる品、大満足で使用している 3つを御紹介しましょう。


 ・先ずは 「1年を通して肌保湿に愛用するプレ化粧水・アヴェンヌ ウオーター」ですが、更にしっとり感を増す「ディープモイスト ローション D」は アンチエイジング効果を求める私にとっての「絶対もの」。肌が ふっくら しっとり。朝一番、何とも良い気分を与えて呉れます。
これからの梅雨の時期 此の「べたつかない しっとり感」は 何とも嬉しいものです。
 ・紫外線対策に「デイプロテクターUV spf25・pa++」 日中用クリーム。此れの凄さは 単なる「日焼け止め」「乾燥から肌を守る」だけでなく 化粧下地の役目までも果たしてくれます。
これからの季節には、何を置いても 欠かせません。
 アヴェンヌからは更に強い日焼け止め spf50 の製品も発売されています。念のため。

 ・傷やニキビの跡が染み付いてしまう、シミやそばかすが出来やすい・・そんな私の「強い味方」を発見しました。 「肌色クリアー美容液」の「クリアホワイトエッセンス」です。
洗顔後、化粧水の後に これを肌になじませます。
 気になる部分には重ね使い。 毎朝、毎晩のお手入れだけで 悩み解決とは驚き!

 節電の為 暑さを一層強く感じそうなこの夏。
せめてちょっとした心使いで 自分も 周りも 気持ち良く 過ごしたいものです。

2011年5月18日水曜日

NZ大使館義捐金バザー その2

 NZ製品の素晴らしさ!


 今回のバザーに協賛した多くの会社の製品を眺め、改めて感じたのは ニュージーランドと云う国が「自然を尊重」し、「その特質活用の独自性」と「結果の素晴らしさ」を 最大限に発揮している見事さ。 
今回並んだ製品だけでも しっかりと実感させられました。

食品、化粧品、サプリメント、ファッション・・・

・先ず食品では 今注目の「NZワインの美味しさ」。
其れも手ごろな価格で 最高の味わいです。

 此の国最大の都市・オークランドから ほんの小1時間も 車を走らせれば 次々と現れるワイナリー。多くは 試飲用スペースを備え 最高に美しい自然を楽しみながら 変化に富んだ美味を楽し む事が出来ます。バザーにもNZワインが出され好評でした。

・蜂蜜王国とも呼びたい此の国。花の種類の多さだけ 味の種類も多い。
中でも絶対的存在は「薬効の凄さ抜群」の「マヌカ・ハニー」。「ピロリ菌を殺す強い殺菌性」と「美味しさ」は世界的に知られて居ます。
 今回のバザーでもピービースが 20種もの蜂蜜を出品。母国でも入手困難と云われる「マヌカ ハニー」さえも さりげなく並べられていたのには驚きました。

・「青汁」 私が毎日4パックも飲んでいる「健康美人フォーラムの青汁」。
NZ産有機栽培の大麦若葉を主原料に コラーゲンも加えたこの「青汁」については、又別の機会に 詳しくご紹介しましょう。

・基礎化粧品でも大発見がありました。
何と言っても大きな驚きは「キャロルプリースト」。
 クリームや化粧水、パックなど普通のブランドと同じ品ぞろえですが、使用後の効果が直ぐに現れます。
 私の買った「インテンスフェイシャルセラム」。たった10ミリの小さな瓶。「3カ月で使いきって下さい」と厳重な但し書き。
これを 洗顔後 極く少量 肌になじませ広げるだけで 翌朝 肌状態がピンと張っているのです。
オイルにクリーム等他の製品を併用すれば 効果はさらに大きくなる・・
 アンチエイジング効果を求める私にとり、こんなに有難い品は有りません。今後、更に詳しく研究して見たいと思います。
 結果は このブログでも御報告しましょう。

 もう一つご紹介したいのは これからの季節に必要な日焼け止め・サンスクリーン。
 MMCのSuper Mineral Powder Sunscreen は粉状ファンデーションタイプ。日焼け止めであり、ファンデーション、化粧直しも可能と正に万能。ふたの裏には パフが付いて居ます。
此のユニークな発想も驚きです。

 此処にご紹介した他にも、素敵な品が溢れた今回のバザー。楽しみながら 東日本やクライストチャーチで被災された方々のお役に立てるとは!!
 素晴らしいこの企画に 心から ケネディー大使夫妻に感謝した今回でした。

2011年5月14日土曜日

ニュージーランド大使館で義捐金バザー

 NZ大使館義援金バザー  その1

 5月10日 「NZクライストチャーチ&東日本の為のミニバザー」が行われました。

 名称はミニでも 当日集まった人数は大変な多さ。
元首相や大臣がたの夫人から 大使館御近所の方達まで、広い大使館公邸が 狭く感じる程に大盛況。
 勿論、セキュリティーの為 前もっての申請が必要でしたが 凄い賑わいで 何とも楽しい 大成功のバザーでした。

 主宰されたのは 駐日ニュージーランド大使イアン・ケネディー氏と節子・ケネディー夫人。
お二人の優しさとバイタリティーが 此のバザーの大成功のカギとなったのでしょう。

 バザーに出店したのは NZとかかわりを持つ10余の会社。
服から化粧品、蜂蜜にコーヒー、更には青汁等ナド。

 しかもラッフル(くじ引き)の特等賞は 「ニュージーランド・エアラインで NZへの往復チケット」という豪華さ! 

その他 様々な品が揃いました。(詳細は「その2」で)

 ちなみに 私もドアプライズ(入場券での籤)でDIESELの大型ショルダーバッグが当たって大感激!!!

 参加された皆さまは 加えて大使館付きシェフの創るブッフェランチまで自由に頂けるとあって 誰もが大喜びです。

 此の大使館の庭は 中央に広い芝生部分を備え、その先には古い石灯篭や 苔の美しい岩等も備えた純日本庭園。
 静けさを漂わせる こんもり茂った木々の中に望まれる此の古い日本調の美しさを堪能しながら 美味を味わう皆さんの幸せそうな姿は、ひと時 震災の悲しみを忘れさせるもの。  

 「近くに住んでいても こうして中に入るのは 初めて・・」と興奮して語る方も居られました。

 集まった全ての人に気を配り、奮闘される節子夫人こそ この日の大成功の基だったと言えそう。
 穏やかで お優しく しかも格好良く 日本語も御上手な大使。そして日本人と云うお立場をフルに生かされる節子夫人。
 バザーと云う目的を超えて このご夫妻の素晴らしさ、NZ人の親しみ、そして外交官の大変さをじっくりと観察し 感心したこの日でした。

2011年5月7日土曜日

ロイヤル ウエディング  その3

  エリザベス女王

今回の御婚礼式の「もう一人の主役」と云えば 当然女王でしょう。 けれど御高齢とあれば、「若く 美しい・・」とは言えないだけに 注目度は低くなります。

鮮やかに目を引く黄金・黄色のコートドレスに 揃えた帽子。白の手袋にバッグ。
お若いころの美しさは消えても、依然として 御元気なお姿。

 所で、結婚式やパレード等を終えられた後、ウイリアム王子が隣にキャサリン妃を乗せ、オープンカーを運転し お召し替えに帰られる風景。日本では考えられない開けた王室の姿でした。

 想い出すのはエリザベス女王が ご自身の運転で 公道へと車を走らせたお姿です。

かなり以前の事ですが ウインザーでクイーンズ・カップのポロに招かれた時のこと。

たまたま私の席は 直ぐ右下にロイヤルボックスを見降ろせる場所でした。
ロイヤルボックスと云っても一軒の家。そのテラスが女王の座られる御席です。

試合も終わり、カップを授けられた女王。
その後、右手に人影が動くので見下ろすと、家の裏手に1台の車。

女王が出て来られ 何と運転席に乗りこまれるではありませんか。
助手席に 年配の侍従を一人乗せ、女王自ら運転し 先導車も無しに 其のまま公道へと出られたのです。
いくらウインザー城周辺が 田舎だと言え、これには驚きました。
 
 この光景を考えれば ウイリアム王子が ご自分で運転されたのは 極く当たり前の事。それが英国王室の 在り方なのでしょう。

 こんな場面を 目にし、幾つかの国々の王族の自由さを知ると、改めて 日本の皇室の窮屈さ、大変さ等、聊かガード過多では と思わないで居られない私でした。

2011年5月6日金曜日

ロイヤル ウエディング その2

 素晴らしかったキャサリン妃のドレス

 アレクサンダー マックイーンの クリエイティヴ デザイナー、サラ・バートンに キャサリン妃が依頼されたと言われる 今回のドレス。

 モダンでありながら 伝統的クラシックの味わいも。
ほっそりしたウエストから広がるスカートのトレーンは2,7メートルと 大げさでなく 美しいライン。
 上半身に使われた英国とフランスのレースがドレスとヴェールに華やかさを加え、何とも素晴らしい魅力を見せていました。

 私たちファッション・プロの目から見ても、キャサリン妃のセンスは文字通り スーパープロの素晴らしさ。
アパレル会社のアクセサリー部門で バイヤーとして働かれたキャリア以上の エレガンスと時代感覚を持って居られるようです。

 多くの人が指摘したように デザイン的に「グレース王妃のマリエ」との共通点も見られました。
レースの扱い、シルエット、ヴェール、更には大ぶりではないシンプルなブーケまで。

 其の素晴らしさは 迎えたウイリアム王子が想わず「とても美しい!!」と云われたのが頷けます。
 王子は 近衛歩兵連隊アイリッシュ・ガーズの赤い制服姿。
1メートル90を超える長身の彼と  1M70以上と モデルのように スラリとしたキャサリン妃。
正にお似合いの ビューティフル・カップルです。
 
 デザイナーのアレキサンダー・マックイーンと云えば、16歳からロンドンとイタリーで修行。その後 高名なセント・マーチン・アートスクールで学び 97年にはフランスのジヴァンシーのデザイナーとして抜擢され、独立後は世界注目の才能と云われたのに、 昨年2月 全く理由不明の自死。

 私は パリで、彼のジヴァンシー社「デヴュー コレクション」から観て来ましたが、忘れられないのはその時の事。
 最前列中央に頂いた私の席、お隣は二人、中年女性が並んで居ました。
ファッションとは 余りにも遠いイメージだったので 「アレックスのご家族ですか?」と尋ねたら正に正解。 母上とその隣がおばさんでした。

 アレックスの鋭い才能に サラ・バートンの女性らしさを加えた今回のドレスは本当にエレガントで綺麗でした。

 ドレスに合わせた 小ぶりなブーケ。使用されたのはスズラン、ヒヤシンス、マーデル、に緑のアイビー。同じスズランの花が ドレスの裾を持つ妹のピッパさんの髪飾りに、更には お父上と弟さんのジャケットの襟にも飾られていたのが 印象に残りました。

 決して高価さやブランドだけに拘ることなく 御自分の好みで 似合う服や小物を選ばれる感覚の確かさは キャサリン妃の賢さを現わしていると言えましょう。
 
 英国民始め 世界中を虜にした素晴らしいロイヤル ウエディングでした。







 

2011年5月2日月曜日

ロイヤル ウエディング  その1

 
 英国のウイリアム王子とキャサリン妃のロイヤル ウエディング。

華麗で 歴史絵巻そのままの美しさと 若いお二人がまき散らす明るい現代的ムード。
 世界中の20億余の人達が TVの前に釘付けになった此の魅力!!

私も、TVに見とれ乍ら 様々な想いを蘇らせていました。

 先ず考えたのは 当然ながら ダイアナ妃のこと。
王子にとり 「全てを超えた存在」「母上ダイアナ妃」への想いを考えた時、私まで胸が熱くなりました。
 
 妃の事故死後 其のなきがらの指から ブルーのサファイア指輪を王子自身が抜き取り、大切に保管していらしたのを、今回の婚約発表で キャサリンさんの指にはめられた事。 何とも大きな意味を感じました。

 又、式場に ダイアナ妃の葬儀を行ったウエストミンスター寺院を 選んだ事。
寺院からバッキンガム宮殿までのパレードに 嘗てダイアナ妃とチャールス皇太子ご結婚の時と同じ黄金のオープン馬車を使われた事・・

 彼の中で母上・ダイアナ妃が如何に大きな存在であるかを 改めて強く感じ ジーンと熱いものを感じた私。


今 私自身 想い起こすのは 様々なダイアナ妃に関する記憶です。 

 御結婚当初は それ程ファッショナブルとは言い難かった妃が めきめき洗練され 素晴らしいファッションセンスを発揮され始めたのが、1986年の来日前辺りからでした。

 ロンドン・コレクション取材の為、シーズン毎にロンドンに出かけて居た私は、周りの英国人ジャーナリスト達から 沢山の情報をもらったものです。
 スタイリストでは無く、ファッションジャーナリストが 様々な助言を1-2年続けた結果の素敵さだと 多くの人から知りました。

 事実、来日当時は 素晴らしくオシャレ。その魅力に 日本中が沸きたったものでした。

 私自身も NTVの朝の番組で 彼女のファッションについてのコメントを依頼され 連日出演したのが想い出されます。

 その後のロンドンで。 「ダイアナ妃ご出席の大ディナーパーティー」に招待された時の事でした。
 「妃が御見えになったら 特別にご紹介したいのでこちらへ・・」と主催者から言われ驚きました。
私の他、2-3人の女性だけ。
 やがて御見えになったダイアナ妃に 日本での御感想等伺い ついでに「御滞在中は 忙しい想いを致しました」と云う私に ニコニコ顔で「本当に御免なさい!」と云われ 恐縮したものです。

 その後も幾度かのパーティーで御一緒させて頂き、更には 当時 お住まいだったケンジントン・パレスにもお招きいただいたのは忘れられません。

 それは 2-30人程の 小じんまりしたパーティーでしたが、「御自宅へ」と云う驚きと歓びは大きい物でした。
 更に嬉しかったのは 玄関内側で 出迎えて下さる妃の傍に 未だ5歳位でしたか ウイリアム王子がちょこんと立って、手を差し伸べ お迎えの握手をして下さった事。

 パーティーの中で 妃に「王子は?」と伺うと 「“大変な仕事!!疲れたョ“とベッドに行きました」と。
王子の可愛らしいピンクシルクのシャツについて「私が良く頼むデザイナーの所に一緒に行った時、ついでに作ってもらったの」と 母親の顔を見せられた事も 微笑ましく 忘れられません。
 あの幼かった王子がこうして御結婚とは!! 
私にとっても、正に感無量。

 その後、離婚後にも一度来日され、東京の英国大使館でのパーティーによんで頂きました。
思いがけなく明るく御元気に はしゃいで居られた妃の魅力は 今でも 私の目に焼き付いています。


 歴史絵巻を愉しんだウイリアム王子のご結婚式を眺めながら 私も追憶に胸を熱くしたのでした。

2011年4月13日水曜日

さくら満開の今


今、東京と近郊は 何処に行っても パッと目を引きつけるのが 満開の桜です。

 いつもはひっそりと、静かに 或はどっしりと存在していた桜の木が 

此の時ばかりは 人々の視線と称賛を集め 幸せ気分を振り撒いています。


 震災被災地でも 桜が開き始めたとのニュース。

少しでも被災された方々の 心を慰め 元気を広げてくれれば と願わずに居られません。


 同時に強く感じるのは 「これ程までの大きな苦しみを引き起こすのも自然」なら、その一方で 「正反対に心なごませる美しさを見せるのも自然」。 

「自然の大きさ」「人間の想いとは無関係に進む」 当然の事。  


今年の桜の美しさを眺めながら「この素晴らしい感動を 後 幾度眺める事が出来るのだろうか・・・」との想いを 強く抱く私。

 「何かの形で記録したい。消したくない」と これほどまでに強く感じたのは 震災のせいか、私自身に起きた事のせいか・・


 今、とかく「マイナス方向に流れそうな私」を励まし 慰めてくれ 濃淡の花を満開に 咲き誇る桜の美しさ!!


 願わくば、被災された方々、被災現場で命を賭して働く方々 サポートされる多くのボランティアの皆さんが 前向きに「桜の美しさ」を眺め、大きな元気を味わって頂きたいものです。


 胸にしみる思いを与えてくれる「今年の桜」です。

2011年4月3日日曜日

「ファッション通信」 BSジャパン

2011-12秋冬コレクション放送!  
「ファッション通信」で 最新のパリ・ミラノコレクション番組が始まりました。 4月2日(土)夜11:00が最初のミラノコレクション。翌日・日曜朝 11:00に再放送。 今後はミラノ残り3回、 そしてパリ4回と 其々4週づつ 同時刻に 放送されます。
   
日本が未曾有の大危機にある現在。 私個人としても 一生に一度の大変な事態に直面して居る今、こんな時だからこそ「暗い気持ち」や「涙」を胸の奥に収め、ひと時、世界トップのクリエイター達が創る「美」に触れてみるのも 心を解きほぐす「前進への一つの道」。   
スポンサーの資生堂を始め、BSジャパンの皆さん、そしてこの番組を制作するスタッフや出演者など 全員が心を込めて放送するこの番組です。  
来週は 更に様々な魅力を加え、ファッション界でのイヴェント、その他を含め「ミラノコレクションその2」を放送。  

・土曜夜11時。 ・再放送、日曜朝11時 BSジャパン で放送します。 今後は、「ミラノ」2、3,4に 続き「パリ コレクション」を1-4まで 毎週続くパリ・ミラノ 2011-12秋冬コレクション。  女性ものだけでなく、メンズも勿論、その他 多様なアートにも触れるこの番組「ファッション通信」です。  どうぞ御覧頂きたく願って居ります。
「こんな時だからこそ!」 美の刺激に触れ、気持ちを「前進させる事」に少しでも お役にたてれば幸せです。

2011年3月20日日曜日

自衛隊、防衛庁の方々に感謝

 原発事故対処への素晴らしい使命感と その仕事ぶり!!

 今回の原発事故への対処を見守る国民にとり、正に「英雄」と呼びたいのが自衛隊と 東京消防庁の方々、更には東京電力及び其の協力会社の現場で働く人々です。

 文字どうり「命を賭けての仕事ぶり」。
何よりも 絶大な尊敬と 深い感謝を 捧げたいと思うのはきっと私だけではないでしょう。

 中でも自衛隊の方々。たった3時間の休養だけで 働き続けて居られるとか。
原発関係だけでなく、津波後の「がれきの処理」から、「被災民の救助」と様々な援助活動・・

 私だけの見方かもしれませんが、管首相は 何でもかでも 全て「自衛隊に命令すれば事が済む」とでも考えているかのように見えてなりません。
しかも、深い感謝やねぎらいの言葉も無しに 全て当然とでも思っているかのよう。
 これは北沢防衛相にしても同じこと。

 其々が家族もある身なのに、自分自身の危険も顧みず、ここまで働いて居られる事を 絶大な感謝と共に しっかりした形で評価すべきでしょう。

 改めて嘆かわしいのは 「強い指導力とヴィジョンのもと、適切な対処を迅速に 周到に実行する政治力」に乏しい現政府のこと。

 この国家的大危機にこそ 国民が安心して納得する力を見せて欲しい。このままでは、政治不信が増大するばかり と感じられてなりません。

 

2011年3月19日土曜日

大震災「災害支援金・物資 続々と」

 
 大震災への支援金、物資等が 自治体、会社や個人から続々と寄せられています。

 そんな中「さすが!!」と感激したのはユニクロからの 大きな支援。
会社トップの柳井氏は 個人として10億円、ファーストリテイリング関係各社と社員等から4億円。加えて全世界に展開するユニクロと関連の2200店に募金箱を置き、責任を以て日本に届けると。
 更に ヒートテック30万点、各種肌着、アウター、ジーンズ、タオル等 7億円分のユニクロ、ジーユー製品を寄贈。
 「さすが世界のユニクロ!」と感激し 大きく見直しました。

 勿論こうした支援活動はユニクロだけではありません。多くの自治体や企業、そして個人、更に諸外国からも。その大小を問わず様々な形で広がっています。

 自然災害の恐ろしさを 痛感する反面、人間ならではの「愛に満ちた行為」に 大きく感動し 「日本の再起」を確信する今です。

 自分の力は 例えごく小さなものでも 何か他の人の役に立つことが出来る。
自分の欲を満たすだけでなく、他の人々や、周り全ての生物 自然など 周囲を気使う心を この災害が大きく呼び起しているように思えてなりません。

2011年3月18日金曜日

「災害復興資金」問題

 
 東日本大震災で被災された 皆さまに 心からのお見舞いを申し上げます。
 そして1日でも早く元の生活に戻られる事を 切に切に 願って居ります。


 所で現在 政界で取り沙汰されているのはこの災害からの「復興費の財源問題」。
政府・民主党は子供手当(2,2兆円)、高速道路無料化(1千億円)、高校授業無料化(1千億円)、農業戸別所得補償制度(6千億円)等を当て、その不足分を「復興国債」で補う案が検討されているとの報道。

 阪神大震災の時でさえ、「3度の補正予算で計3兆3800億円が計上された」と
サンケイ新聞は報じて居ます。
 更に自民党の谷垣総裁は「時限増税を提案した」が管首相は「日本経済を更に悪化させかねないと否定的・・」と。

 この痛ましい災害を知り 「復興の為に」と多くの人々、日本だけでなく 沢山の外国人でさえ「日本への義捐金」を集めている今。
 「何とも物足りない」と感じるのは政治家達の動きです。
特に国会議員その他の政治家達。

 「自分達が受け取るものから これだけでも使って欲しい」と云う声が 今のところ 私には聞こえて来ません。

 ちなみに国会議員が受け取る歳費、文書交通費、運転手つきの車代、事務経費等 合計すると 年に4千万円弱にのぼるとか。
 加えて「政党助成金」なるものが 税金から支払われています。(共産党のみ助成金を取って居ない。他党の受取総額は年間300億円とか)

 こうした政治家達から「辞退する」「返金する」「少額でも復興費に充てて欲しい」との声が 全く聞こえて来ないのは 一体なぜでしょうか。
彼らにとり「余りにも少額」としか 感じないのか、不思議です。

 まして 災害地を地元とする小沢サン。彼のタンス預金から「この際 ぜひ役立てて」と 何100億か 差し出したなら、疑惑を超えて大きな支持も集まると言うのに。

 「何よりも被災された方々のお役に立ちたい と義捐金を差し出す私達を馬鹿にしているのではないか」と感じる私が おかしいのでしょうか。
 

2011年3月17日木曜日

東日本大震災

 
 被災者の皆さまに心よりお見舞いを申し上げます。

 今回の地震の酷さ、其れに続く大津波の怖ろしさ。そして原発事故の発生。
真冬に戻った寒さや雪の中、ストーブ、毛布や食料・水も足りずに過ごされる 多くの方々のお姿に 心締め付けられる想いです。
 
 義捐金を捧げた以外 何も出来ず ただTV、新聞を見続け、心配するだけの「自分の無力さ」を何とも申し訳無くてなりません。

 被災された皆さまが助け合いながら 苦痛を忍んでいられるお姿は感動そのもの。正に「日本人の素晴らしさ、凄さ」を見せて下さっています。

 多くの国の友人達からも それぞれの国での 今回の日本の災害報道で「暴動も略奪も無く、協力しながら助け合っている日本人の凄さ、道義心の素晴らしさが 大きく取り上げられている」とメールをもらいました。 

 私の周りでは 若い人々が改めて「こんな時こそ日本人の底力を見せねば」「今こそ武士道の素晴らしさを感じ 行動しよう」と言い合っているのを見ます。

 最悪事態をいかに乗り越えるか。戦後の苦難を乗り越え繁栄へと導いた「私達の親 その上の世代の力」を見習い 日本人ならではの力を発揮し この苦難を全員協力して乗り越え、更なる繁栄へと進んで行きたいもの。
 力の無い私でも きっと何かの役に立つことが出来るのではと 改めて 強く考えている今なのです。

2011年3月7日月曜日

パリ ファッション界の大事件

 ジョン ガリアーノ問題

 ジョン ガリアーノ。此の名を聞いて「誰?」と思われるのが 恐らく 殆どの方でしょう。
「この2月まではディオールのデザイナーだった人」と敢えて過去形で云いましょう。
それも 「絶大な拒否反応を世界中に呼び起こし、ディオール社から 解雇を言い渡された人物」と。 

 事件は此の2月24日 パリ プレタポルテ コレクションを前に起きました。
 彼ジョン ガリアーノはパリの カフェで酒に酔い 居合わせた二人の人と大喧嘩。その有様を「傍に居た人が 携帯で撮った」らしい映像がマスコミに流れ ジョンの発した「反ユダヤ的な言葉」に多くの人々が驚愕・反発したのです。

 ディオール社は直ちに「謹慎」を命じ、3月1日には「解雇」を発表しました。

 「I love Hitler !」(ヒットラーを愛している!)
 「お前たちは 毒ガスで殺された!」・・・
 報道によると こうした「反ユダヤ的暴言」「人種・宗教への差別的な言葉を発した」との事。
例え酔った上 とあっても 決して許されるべきものでないのは当然です。
 ジョンは翌日「心からの謝罪」を発表したものの、今や検察当局は起訴を決定。
世界中から「完全な抹殺状態」にいるのが 此のデザイナー ジョン ガリアーノなのです。

 英国人、1985年・ロンドン コレクションでデビュー。その後1995年 LVMH社に属する「ジヴァンシー」のデザイナーに抜擢され、96年には「ディオール」のデザイナーへと進む。その間 常に 大きな注目と絶賛を集める作品を発表し続けて来た。 

 私自身は 1985年のデビュウ前より ロンドンでも コレクション取材を続けて来た為 彼の「スーパーパンク」な作品も、パリで発表した故ムッシュ ディオール的なエレガンスも、そして ジヴァンシー、ディオールでの「驚きに満ちた 幅広い味わい」等など 数々の作品を見続けてきました。
 昨年7月には コレクション後のバックステージで ロンドン時代に呉れた彼の古い名刺を見せ、懐かしさに 笑い合ったもの。
作品的には此のところの不況で 大人し目になったとはいえ その才能は「天才」と呼べるものでした。
 今回の事件でその才能は 世界から消し去られようとしています。

 改めて思うのは このブログでも紹介したイヴ サンローラン。
彼が 年4回の作品発表のストレスに押しつぶされ、神経と健康を損ね「早い死」を招いた事。
 一見 まだ若く 溌剌と見えたジョンも「当時のサンローラン以上に 強烈な圧迫感で酒に溺れた」としか考えられません。

 ファッションのデザイナーはアーティストであると同時に ビジネス面での制約を持つ身。しかも、会社から雇われているとなれば、期限内に 素晴らしい作品を作りあげる「使命」を課せられています。
 その作品に対する「マスコミやバイヤー、顧客等、世界的に広がるほめ言葉や 優遇」の一方で背負う「生みの苦しみ」。

 ビジネス的な「数字に現れる成功と、ジャーナリストや自分自身も満足する創造性を備えた作品を期日迄に完成させる苦しみ」を乗り越えるのが 彼らの役割なのです。

 
 彼を知る多くの人々は「彼には人種・宗教的差別は皆無だったのに・・」と語っていますが さて裁判の結果はどうなるか。そしてディオールを背負う「次のデザイナーは誰になるのか」。
いずれ日本のマスコミでも報じられる事でしょう。


 

2011年3月4日金曜日

ゲランの新リップスティック


  「ルージュ オートマティック」

 春は直ぐ近くに来ています! 
「夏日の翌日は 真冬の寒さ」。不順な今年の気候ですが 梅は美しく開き、多くの花達も春を忘れてはいません。
 女性にとっても 花に劣らず 其の美しさを発揮する季節の到来です!!

そんな今、ゲラン社から新しい口紅が発表されました。

 ゲラン社の創業は1828年。ナポレオン3世の后妃・ウジェニーが ゲランの香水を大層好んだ事から ヨーロッパ中の王侯貴族の間に広まった歴史を持つ老舗。

 絶大な人気を誇る「ボル ド ニュイ」「ミツコ」「シャリマー」等 香水だけでも600種を数えると言うだけに 女性美への貢献度は絶大。
 香水だけでなく口紅についても初めて作ったのが1830年。其の歴史には
驚きます。 

 早くから 基礎化粧品他 あらゆるメーキャップ製品を広く手掛け 一方ではエステもスタートして来たゲラン社。 パリ・シャンゼリゼに構える店で 私自身が説明を受けたのは 未だエステが殆ど日本に紹介されて居ない頃の事でした。

 又、20世紀初頭に発表された香水「ミツコ」が 日本人女性・クーデンホフ ミツコ伯爵夫人をイメージして制作された神話が示す 「東洋女性への賛美」はゲラン社の歴史の一部といえましょう。

 さて今回の新製品 “ルージュ オートマティック”は片手だけで開き 直ぐに使える口紅。
写真の左端、容器上部の小さな四角部分を軽く押し下げると 上部のふたが開きリップスティックが自然に現れます。
片手で操作する此の軽やかさは 便利で何ともおしゃれ。
 所で驚いたのは ゲラン社がこのアイディアを 1936年に生み“ルージュ オートマティック”として発売していた事実です!! 同じアイディアを 更に進化させた今回なのです。
 もう一つの驚きは 「カラーの豊富さ」。
大きく4つに分類された其々には 微妙に異なる何色も作られています。
ベージュ6色、レッド6色、オレンジ4色、ピンク9色。
 加えて素敵な名前、香水と同名の「シャリマー」や、「バル ド メ(5月の舞踏会)」「ジャッキー」・・が付けられ、ムード満点。

 正に、誰もが 其の日の気分や装い、好みに合わせて自由に選び より魅力的な自分を楽しみ、満足できるリップスティックと言えましょう。

 4月27日発売に合わせて リップライナー(シャープナー付き)7色も展開されるとの事。

春の ワクワクする幸せ気分を「新しい口紅」で 大いにエンジョイして下さい!!

 

2011年2月24日木曜日

ニュージーランドの大地震

 
 2月22日 ニュージーランドの美しい街・クライストチャーチで起きた大地震。
最初の報道が伝えられた22日。そして 次の23日ともなると 地震の酷さ 災害の大きさと共に 此の地に語学留学の為 出かけて居た多くの日本人不明者に関するニュースが次々と伝えられ、TVはどのチャンネルも其の話題満載です。

 娘一家が住むのもこの国だけに 私にとって 特別な想いが在るのは当然。
ただ、彼等が住むのは別の島、北島にあるオークランド。
その距離は東京と四国ほどに遠い為 被害や、影響はゼロ。 
 とりあえず安心したものの関心は消えず 新聞記事やTVなど 沢山の情報を むさぼるように眺め続けたのは 云うまでもありません。

 この両日、たまたま風邪で 家に閉じこもって居た私。
電話が次々と入りました。 身近な方や 長い御無沙汰の方、全く思いがけない多くの人々から次々と頂く、お見舞いやお問い合わせの電話。その一方では メールもどんどん入ります。

 こんなにも沢山! 改めて 多くの方々が想って下さる「有難さ」が 胸に響き、身にしみる感謝を痛感しました。

 あの清らかで 美しいクライストチャーチの公園や、古い英国調の建物等を想い起こしながらも、被災された多くの方々の御無事を 心から強く願い 祈らずに居られません。

 同時に想うのは 同じ「地震国・日本」。
あの阪神淡路大震災や 続く各地での地震災害を考え、「もし 東京で都市直下型地震が起きたら 一体どれほどの被害になるだろうか?」。
 此の恐ろしさに身の凍る想いを味わった 今回のニュージーランド・クライストチャーチの地震。
 東京都知事選挙が 大きな注目を集める今、「この問題にも 真剣に取り組んでくれる人材に投票せねば!」と心に誓った私です。

 

2011年2月16日水曜日

大雪の想い出

 久しぶりに都心でも大雪。たったこれだけの雪でも大騒ぎ。道路は混むし 事故は多発するし・・・
改めて積雪の多い地方に住む方々の 大変なご苦労を実感しました。
 特に雪の多かった今年。雪おろしの事故で亡くなられた方々、ご苦労された方々に 心からのお見舞いを 申し上げたい気持ち一杯です。

 雪の夜には、様々な「雪に関する想い出」が浮かびます。

 何年も前の事、ミラノで大雪が降り、タクシーが全くいない朝の事。
市内中心から外れたその日のコレクション。行く方法は バスしか有りません。
 ホテルの人に相談し、バスに乗ったものの、途中から全く知らない方向へと向うではありませんか。
運転手に 私の貧しいイタリー語で尋ねると、どうやら途中から二つに分かれ、別方向にどんどん走って居るらしいのです。
 慌てて降りたものの、今度は逆方向へのバス停が全く見当たらず。
雪がますます激しく降る中、歩いている人を探すものの それさえ見掛けません。時間は過ぎて行くし、人も見えない。反対方向へのバスも全く現れない。
 もう困り果てた時、まるで奇跡の様に 1台のタクシーが見えました。
大きく手を振り、止めたタクシー。 乗った時には思わず「神様 有難う御座います」と心で叫んだものでした。

 其の何年か後の事です。今度は東京で。
前日の予報で「大雪」とあった為、大慌て。翌日早朝に成田からパリに向けて発たねばならない私でした。
 契約していたタクシー会社に電話をしても、誰も出ません。他のタクシー会社も
出ないか、稀に出ても「無理です」とそっけない答えだけ。勿論いくつかのハイヤー会社にも電話しましたが 常連客でない私の願いに応じてくれる所は 皆無。
 やむなく決心したのは 「いつもより1時間早く家を出て 直ぐ近くの青山通りでタクシーを待つ事」。
直ぐ傍と云っても、大きなスーツケースのキャスターは 雪の中では役立たず。
「重い荷物を持ち上げて行かねば」と心に決めました。
 そして翌朝。雪はやんだものの地面は真っ白。其れもかなりの量の雪。
早起きし、大決心で家を出たその時です。何と 空車タクシーが走って来るではありませんか!! 勿論手を挙げました。これも忘れられない奇跡の想い出です。

 でも、雪の想い出は奇跡ばかりではありません。
  生のラジオ番組を持っていた時のこと。放送当日、道路の雪を考え地下鉄に乗りましたが 途中の駅で 雪崩れ込んだ余りにも多数の客の為 窓ガラスがあちこちでバリバリ割れ始めたのです。その怖さに目的地前で降りやっと外に出、雪の中を小走り。でも時間に遅れ、飛び込んだのは最後の部分。 お詫びと雪の話をした事もありました。
 又 北海道行きのフライトが遅れ 沢山の人を待たせてしまったトークショーの記憶もあります。
 記憶の多くは「大変さ」につながるものが多い「雪の想い出」。

 雪で御苦労された方々に 再度 心からのお見舞いを申し上げたい今回の雪でした。

2011年2月5日土曜日

BS NHK「男前列伝」

久しぶりにNHKの 仕事をしました。

 番組は BShi、BS2で放送の「男前列伝」
・放送日は BShi2月12日(土)pm9:30-9:59  
・再放送は
BShiで 2月14日(月)pm0:00-0:29 BS2でpm11:00-11:29
BShiで2月16日(水)am8:00-8-29
BS2で2月17日(木)pm8:00-8:29.

 世に知れた「男前」達が 「誰に憧れ、尊敬し、影響を受けて来たか」。
表現する事に美学を持つ「現代の男前」が 長い年月語り継がれる美意識を生みだした「伝説の男前」を語る濃密な30分間。
 上記の趣旨で制作されるこの番組、まだ始まったばかり。或る意味 かなり「異色」であり、又その面白さで「注目の番組」です。

 今回は「現代の男前」として 「歌舞伎の女形俳優」 今、人気大爆発の市川春猿さんが 「伝説の男前」中原淳一の美学に迫る という筋立て。

 中原淳一と言えば、昭和初期から 大きな瞳の独特な少女を描き 若い女性達の心をつかみ、人気絶大だった存在。 
 戦後は 未だ物資も乏しく 貧しかった「日本の女性達」に 輝く太陽の様に 大きな歓びや 夢と幸せを 自身が主宰する雑誌「ひまわり」「それいゆ」を通して伝え 広めた方。

 彼は 単に「抒情的少女を描く画家」と言うだけでなく、その美意識は 服のデザインから 暮らしのオシャレ心、更には女性として、人間としての生き方までを しっかりと示し、多くの熱狂的な女性ファンを 日本中に作られた方。

 番組前半では 「戦前の古い時代から 大ファンだった女性達」が集まられ、中原氏の御嬢さん・芙蓉サンを交え 春猿さんと共に 想い出やその美意識に迫る構成。
 後半は 描かれた絵そのままに装うモデルさんと 私が加わり、戦後の彼の人生とその作品、表現のポイント、考え方などを 「春猿さんの目と感受性」を通して紹介。

 中原淳一の雑誌「ひまわり」を 初めて私が手にしたのは、まだ中学生の頃。
その大きく描かれた目と細い首やウエストの少女を見、やせている事に劣等感を抱いていた私が とても慰められたのが想い出されます。
 その後 大学生になって直ぐ、スカウトされ 始めたアルバイトが ファッションのモデル。
 授業が終わると その足で雑誌社のスタジオに直行。「婦人画報」でお会いした中原先生から「順子さん、僕の所にも来てくれないかな・・」と声を掛けて頂いたのがお親しくなった最初でした。
 その後、足繁く通った 彼の御自宅兼仕事場の 江古田のお宅。
学校からそのまま行く私は 全くのスッピン。当時の学生は メーク無しが普通。
ついでに撮影も メーク無しで行うのが私の常でした。
 そんな或る日の事。カメラの前に立つ私に「順子さん、僕にアイラインを描かしてもらっても良いですか」と言われた中原先生。
勿論OKした私に アイペンシルで 目の上にくっきりと幅広くアイラインを描かれた。鏡の中には「中原淳一の絵にそっくりな私」が居たのは 今でも忘れられない思い出です。

 絶大な人気を誇り 遥か年上の中原先生ですが、極く親しいお友達の様に お喋りし、冗談を言い からかい合ったり。時には 私がお姉さんで彼が弟、という感情さえ抱く程の親しさを楽しんだものです。
 卒業と同時にアルバイトのモデルは止め、書く事を始めた私。其れを取り上げる対談を組んで下さり、又、他の雑誌の連載依頼を祝って 毎月、カットを描いて下さった中原先生。  

 そんな先生が 余りのお忙しさに 病で倒れ 20年余の闘病生活。
その間、お見舞いに伺ったり お電話したり。小康を得られた時、お祝いパーティーの呼びかけ人になったのは 私と主人の宮内でした。
 数々の想い出と共に、先生から学んだ事は私にとり 終生の宝です。

一方、春猿サンのお話は 非常に興味あふれる 魅力的なものでした。
現実では男前の御自分が 舞台で女を演じる。それも現実の女性が日常に見せる動きとは 大きく違う形で より強く女を感じさせる術等、女形ならでは。

 女性にとっては新しい目を開かせて下さる話ばかり。
嫌みなく、さらりと自然に語られる彼の美学と 其の魅力に惹かれ すっかりファンになってしまいました。 

 再放送も度々行われるこの番組です。 「不思議な面白さ」や「感動」。
ぜひとも 御覧いただきたいものです。

 写真は 中原淳一先生の絵を囲んで、淳一風メークと装いのモデルさん、魅力一杯な美と御考えを持つ市川春猿さん、そして私。
 淳一風イメージの明るい室内での撮影でした。

2011年1月23日日曜日

「アートとファッション その2」

 ルイ・ヴィトンのアート展
 
 展覧会名: “Free Fall” by Xavier Veilhan
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
 住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5  ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
  開館時間: 12:00-20:00 
 会期: 2011年1月15日―5月8日。 
 休館日: 不定休
 入場料: 無料

パリ・シャンゼリゼのルイ・ヴィトン店7階に “Espace Culturel Louis Vuitton”が設立されて5周年。 これを記念して今回誕生したのが「エスパス ルイ・ヴィトン東京です。
 
 今回の展示作品“Free Fall”は この空間の持つイメージ 「まるで地上と天上を結ぶ様な感覚」をヒントに作られたと言います。
 この空間に立つと 透明な巨大ガラス越しに見る「空と 上から眺める外の景色や光」が 不思議な浮遊感を感じさせます。
 このエモーショナルな無重力感覚を作品に現わした と言われる今回の作品。

「この街に住む人々に敬意を表し、この空間で 自分自身と向き合える機会を提供出来たら・・」とは、アーテイスト、グザヴィエ・ヴェイヤン氏の言葉です。

 彼が 2009年 ヴェルサイユ宮殿で個展を開いた時 この宮殿内にある「大天使ガブリエルの階段」にヒントを得て制作した“Le Mobile” は 昨年ニューヨーク五番街のメゾン ルイ・ヴィトン店内に設置されています。
 
 ルイ・ヴィトンはこれまでも そのアーティスティック・ディレクター マーク・ジェイコブスが スティーブン・ストラウス、村上隆、リチャード・プリンス等、国際的なアーティストとのパートナーシップを組む事で アートとの絆を深め 「ラグジュアリーと現代アートとの関係を 深めようとするルイ・ヴィトン」の姿勢強化を行って来ました。
 
 1854年創業以来「スタイリッシュな旅の真髄」を追求し続け、今やその製品分野も カバン、バッグ類だけでなく レディース、メンズのプレタポルテから 靴、時計、宝飾・・・と大きく広げて居るのは もう誰もが良く知る事。
 世界で最も大きなラグジュアリーグループ「LVMHモエ ヘネシー・ルイ・ヴィトン」の企業である事も 周知の筈です。

 今回来日された ルイ・ヴィトン マルティエ代表取締役会長兼CEOのイヴ・カルセル氏のコメントです。
 「アートとラグジュアリーは 情熱と創造を重んじる と言う共通点をベースにして     関わり合い交流を深め、異なる二つの世界にこれまで存在する壁を打ち破って来ました。 ルイ・ヴィトンは、マーク・ジェイコブスの影響下で 常に変化を遂げており、アートへの取り組みは 留まること無く拡大し続けています。・・・」
 「私達の創造への情熱を、東京のみならず 日本全国の方々と分かち合える事を願って居ります」。

 私と 娘の彩にとり 個人的にも「最も敬愛する」カルセル氏。
加えて、娘にとっては 「結婚のチャンス」までも 作って下さった恩人です。

 今回のエスパス ルイ・ヴィトン東京オープンを記念して来日された事、彼の超過密スケジュールを知っている私だけに、これをどんなに大切に思っていられるか 強く伝わって来ました。 そして御一緒できたのは 何とも嬉しい事でした。

 「幸せを与えてくれる ルイ・ヴィトンの アート展」
一人でも沢山の方々に この幸せを受け取ってほしいものです。

 写真は ・今回のアート作品「フリーフォール Free Fall」
  ・その制作をされたアーテイストの グザヴィエ・ヴェイヤン氏、
ルイ・ヴィトン マルティエ代表取締役会長兼CEO イヴ・カルセル氏と 御一緒した私。

2011年1月19日水曜日

アートとファッション その1

 ファッションとアートの交わりの濃さは 今 始まったものではありません。
友人として、共同作業者 或いはサポーターとして ファッション・デザイナーが 様々なアーティスト達と 共に過ごし高め合って来た歴史は古くから多く見られますが、近年 益々濃い物となっています。

2011年1月に 此の東京で見られるイヴェントから 2つを御紹介しましょう。

・ シャネル主催の写真展 「バマコ美女」
  ルシール レイボーズ撮影
   1月14日―2月4日。銀座3丁目シャネルビル4階ネクサス・ホール

 銀座3丁目 シャネル店の上 4階にあるこのホールでは、音楽や写真など様々なアートの催しが ほぼ毎月行われ その大半は無料。 誰もがアートに触れ、楽しめるよう プログラムされています。
 今 行われているのが 此の写真展「バマコ美女」。
西アフリカ・マリ共和国の首都・バマコで撮った 「此の地最大の 社交の場である結婚式」に向け 美しく装う女達の写真。
 其の少女時代を アフリカで過ごしたフランス人写真家・ルシール レイボーズの撮影に依る作品達。
 見事なカタログに シャネル ジャパンの社長であり、小説家、写真家でもあるリシャール・コラス氏の記された「文章の一部」を御紹介しましょう。
 「・・・アフリカへの理解-その心を聴くこと-は、音楽なしにはできない。
彼女(ルシール)はやがて 地域のもっとも著名な音楽家と知り合い、彼らの作品に添えるポートレートを撮るようになった。その中の一人に 偉大なるサリフ・ケイタがいる。
 日本随一の作曲家 坂本龍一が、その長大なオペラ「LIFE」の1回公演を行ったとき、ケイタは出演のため日本に招かれた。そしてルシールに同行を求めたのである。・・・」 「東京のシャネル銀座ビル内にあるネクサス・ホールで 展示する為に、作品の制作を行うこととなったルシール レイボーズは、アフリカを渡り歩きながら出会った、幸せなアフリカの輝く顔を、日本の人々に見せようと考えた。
そこで選んだのが「Belles de Bamako(バマコの美女)」である。・・・
 実際、マリのバマコで、娘や姉や従姉妹、友人の結婚式を次の日曜日に控え、1週間かけて祝いの準備に励む女性達の姿ほど、ほほえましいものはないだろう。・・・」

 コラス氏の序文は 詩的に「胸躍る女達の身支度、おしゃれをプロの手に依って行う華やぎのムード」を描きだしていますが ここでは省略させて頂き、実際に御覧になる方達へ 扉を開く役目だけを果たしたいと思います。

 「酷寒」と言われるこの冬の寒さを 忘れさせてくれる、熱い写真展です。

2011年1月15日土曜日

映画「イヴ・サンローラン」



 心に深く沁み入る映画を御紹介しましょう。

 世界中の人々を魅了した 20世紀後半を代表するデザイナー イヴ・サンローラン。
彼の素晴らしい業績と並行し 終生の「公私共のパートナー」ピエール・べルジェ氏による回想と語り。
 彼らが長い年月を掛け 買い集め 楽しんだ 莫大な数の美術品の パリ・グランパレにおけるオークション終了迄を追いながら 秘蔵の写真・映像と 数々の作品を散りばめて構成されたこの映画。
「ドキュメンタリー」+「人間」の物語。 ズーンと強く胸を打ちます。 

一語一語噛みしめるように 自身の言葉で「引退表明」を行うイヴの 衰えを感じる姿で始まります。 
 次の瞬間現れるのは1957年に急死した 大デイオール帝国の「後継デザイナー」に指名され、翌年 第1回の作品発表で大喝采を集めた21歳のイヴ・サンローランの姿。 細身の長身に、はにかんだ頬笑みをたたえ、奇跡の王子様とも呼びたい程に輝くイヴ・サンローラン。デビュー・ショーの直後 感激で興奮した観客たちに追われ テラスに逃れたイヴの姿を映したこの写真。正にスター誕生の瞬間です。

 ちなみに此の作品「トラペーズ・ライン」のコレクションは、「私が初めてのパリで 観た 初めてのパリ・コレクション」。 

 「この時の 感動が その後の人生を決めた」 とも言える思い出の作品です。

  
 少年そのまま、繊細な感受性に打算や 自己利益など全く無関係なイヴ。

そんな彼を何十年にも亙り 大きな愛と知性、ビジネス感覚と政治力で支え続けて来たのが ピエール・べルジェ氏。
 徴兵され、心身症になり ディオール社から解雇されたイヴと共にメゾンを設立したのが1961年。 以来、イヴの大成功から引退、死、更には彼の回顧展その他、正にイヴ・サンローランは「べルジェ無しでは 存在しなかったかも・・」と云えそう。

 イヴのたぐい稀な才能は ファッションから舞台衣装に装置、更には独特の愛らしい女の子ルルを主人公にした漫画「お転婆ルル」を描く等 正に「天才」と呼べる反面、 余りにも繊細な神経は ストレスにさらされ お酒とドラッグに逃れ 健康を壊し 入退院を繰り返しながらも 結局は早すぎる死へと繋がってしまいました。

 ファッション好きな人にとっては 膨大な作品の与えるアイディアの凄さや驚き。 そして美しさ、サッカー競技場で行われた巨大ショーや 沢山のファッション作品に見とれ 酔う筈。
 演劇や音楽好きな人は ジジ・ジャンメールを始めとする数々の舞台衣装の煌びやかな夢にうっとりとし ミック・ジャガー達の素顔を楽しむ。

 アート好きにとっては アンディー・ウオーホールとイヴの笑いやお喋り姿や、凄いばかりの美術品、それらを飾ったパリをはじめマラケッシュ、その他の別荘やシャトウの独特の素晴らしさ 美しさに見とれ 感激する筈・・・

 変化に満ちた「美」と共に イヴとべルジェの人間ドラマは 誰の胸をも強く、大きく揺らし 何時までも 何かを残す筈。
 
 私個人としては この映画の全てが 其々の現場で体験した想い出と繋がり 様々なシーンを蘇らせ まるで自分の人生を振り返るかのように心を打ちます。
 定番と言えたインターコンチネンタル ホテルでのコレクション。

 カトリーヌ ドヌーブや ジジ・ジャンメール等多くのスターたちが姿を見せた華やいだ雰囲気のショー。
 フィナーレ直後にバックステージでマイクを向けた時の彼の優しさや声、頂いたコメント付きのサイン等ナド。
 又、彼のメゾンで御目に掛かった母上のお姿、彼の仕事デスクの上に飾られた金色の麦の穂束。
 数々の記念パーティーの風景や華やかさ、98年サッカー ワールドカップ大会直前の300人のモデルに依る大ショー、ポンピドーセンターで行われた生前の彼が姿を見せ、パリ中の有名デザイナー達も出席した回顧展・・・

 そして 昨年夏にパリで観たYSL衣装展等ナド・・・もう 数えきれない多くの想い出が次々と浮かんできます。

 改めて手元にあるコレクションの招待状や 常に「LOVE」の文字を描いたクリスマスカード、パーティーの時に頂いた刷りもの等など 感慨深く眺める私。

 今は無き天才の「人間としての苦悩」を想い 「外面の華やかさとは 対照的な内側」が誰にとっても「大きな衝撃と共感」を与えてくれる筈。

2011年の初めに 私が強く推薦したい映画こそ この「イヴ・サンローラン」です。

 公開 4月よりTOHOシネマズ六本木ヒルズ。ヒューマントラストシネマ有楽町他にて全国公開
 配給:ファントム・フィルム
 公式サイト:http://www.ysl-movie.com