2010年3月6日土曜日

ニュージーランドへの旅 3


「子供たち」
あっ君8歳、マーちゃん7歳。兄弟は毎日 小さな喧嘩をしながらも「大の仲良し」。
引っ越しで転校。全校に東洋人は彼ら二人だけと言うが 直ぐに馴染んで毎日を楽しんでいる。
日本の小学校では2年生に当たるあっ君。こちらでは何と4年生。しかも算数その他、出来る科目では5年生と一緒に学んでいる。
下のマーちゃんもここでは3年生。
登校にはスクールバスが近くで拾ってくれる。
それも僅かに時間をずらして2台目が来る為、乗り遅れの心配も無い。バスまでは車で送って行く。
彼等が通うのは100年以上の歴史を誇るレヴェルの高い小学校だとか。広い校庭は低学年用、高学年用と分れている。
教室内は壁面に子供達の作品が貼られる等日本と変わらないが 机の並べ方が違う。
其々の理解度に合わせて5-6人ずつグループ化されている。理解度に合わせて学ぶとの事、「さぞかし先生は大変!」 でも親達がボランティアで助っ人を引き受けるらしい。
当然ながら学校は英語。「家では日本語だけ」と決めても不足する為、週2回は放課後に「日本語補習学校」に通っている。ここで国語や日本語での算数、社会、理科等日本人としての必要知識を学ぶ。
その他、父親の嗣ちゃんが熱中している剣道と彼等が「やりたい」と云う「カンフー」を2回。何とも忙しい毎日。でもエネルギー発散にはまだまだ不十分みたい。
女の子しか育てた事のない私にとり、このエネルギーの凄さは正にビックリもの!! 
所で今回驚いたのは、彼等の子供部屋がキチンと片付いている事。玩具も本もすっきり収まっている。
其の訳を聞いて感心した。父親・嗣ちゃんのアイディアで「全てがライブラリーごっこ」なのだ。子供達は彼等が作った小さなカードを持ち、それで玩具や本を借り出す。
但し1回1個のみ、返却すると次のものが借り出せる。その都度 備えられたノートに記入するというのが彼等のシステム。
此のシステムのもう一つの効用は「借り出した物を様々に活用して遊んでいる事」。
百人一首のカードは坊主めくりから始まり、立てたり横に並べたり。立てて「御寺」になったかと思うと、ぐるりと並べて道や街を作ったり・・・何日も二人で熱中している。その合間に2つあるデスクで絵や字を描いたり、宿題をしたり、他の遊びも入ってくる。
私もピアノの前に座らされ「ここはレストラン、これがテーブル」「このメニューから選んでください」とマーちゃんはサービス係に早変わり。手書きのメニューにはオードブル、メインにデザートが並び 値段も書かれている。「そうね、お魚のグリルとアイスクリーム」と言う私の前にやがて御皿に乗せた魚の絵が運ばれ、最後には絵のお金へのレシートまで。
翌日には再び同じ物を使って別の遊びを始める彼等。
嗣ちゃんのライブラリー アイディアに感心しながら私も遊んでもらった今回だった。