2011年6月28日火曜日

被災遺児へのチャリティー 続々と

 此のところ 毎日の様にあちこちで 今回の大震災救援に向けたチャリティー活動が行われています。

 
 被災された多くの方々には一体 どうやって御助け、御慰め出来るのか・・・
 更に 強く心痛むのは 親を亡くした多くの子供たちの事。
此の子達を想う時、様々な形で慰め、助けねば と考えるのは誰しもでしょう。


 現在 私が知っている活動の 幾つかを御紹介しましょう。

・子供支援組織「あしなが育英会」

「あしなが育英会」とは 1988年以来 日本や海外の遺児達への支援を続けている非営利団体。創立以来 ここの奨学金制度で大学を卒業した遺児は 既に3 万人を超えるとか。


 1999年には 阪神・淡路大震災の子供達を精神面・感情面からケアする目的で、神戸に「レインボーハウス」を設立。今回はその第2号となる「レインボーハウス」を仙台に設立し、長期にわたる遺児達への支援を計画中。
此の建設資金調達の為、多くの企業、ブランドが協力しています。

・「モンブラン」は「特別限定ペン」発売で協力。


 モンブランと云えば、キャップの頭に「白い星」マークを付けた高級ペンで 古くから知られるブランドです。


 創立は1906年、ドイツに誕生。あの 白い山「モンブラン」の名にちなみ、ペン先にも標高4810㍍の数字を記入する等 此の山の気高さがそのシンボル。
 現在はペン等筆記用具の他、ジュエリー、時計、レザー製品(バッグ等)からフレグランス迄 幅広い製品を手掛けて居ます。

 このブランドが属する会社「リシュモン ジャパン」はいち早く1億円の義援金を日本赤十字社に寄付していますが 其れに加え、今回は そのアイコン的な筆記用具「マイスターシュテュック」に愛を象徴する本物のルビーを付け、キャップ上部には日本の代表的な模様をあしらい「特別限定品・マイスターシュテュック レインボーハウス」1000本の制作、発売を発表しました。


 日本国内のみで1000本発売
 税込み価格 ¥50,505  ジャパン ゴー、ゴー、ゴー
 税抜き価格 ¥48,100 モンブラン山の標高48100㍍
 発売2011年9月予定 


 売り上げの全てを「あしなが育英会に寄付」

皆さん、この素晴らしい限定品をぜひご購入下さい!!

・「東日本大震災とクライストチャーチ地震の 被災児童へのチャリティー ディナー」
 
 岩手、宮城、福島3県だけでも 幼稚園から大学まで毀損したのは2,223校、児童・教職員の死亡 行方不明は1,005名と云われます。 


 そして被災遺児は 6月24日時点で1447人が あしなが育英会に 一時金申請をしたが 総数は 2000人迄 登るのではと云われています。
 一方ニュージーランドのクライストチャーチでも 未だに大きな余震が起こり、163校が被害を受けたとか。

 今回行われたチャリティー ディナー パーティー「Support Our Kids ひとりじゃないよ」 では 日本の被災遺児たちを中心に 「NZにホームステイさせ、将来を担う子供達育成の一助とする」のが 目的です。


 此の夜 会場には予定を大幅に上回る680人もの人々、高名な政治家、企業社長からタレント、アーティスト、ラグビー選手・・そして私達も席に着き、ステージ上では 様々なパフォーマンス。
 更には 各種協賛会社出品物のオークションも行われました。
 もちろん全ての売り上げは 子供達への支援に充てられます。  

 我が家の娘一家がNZに住んでいる事から、彼らも「ぜひ協力したい」と NZ大使御夫妻、現地の受け入れ団体に目下連絡中。http://www.timeoutinnz.org.nz/ja
 又 状況等は このブログでも 御報告したいと思います。

・宝飾のブルガリが進める「Save the Children セイブ・ザ・チルドレン」リング販売


 イタリー・ローマを本拠とする世界的な大人気ジュエラー「ブルガリ」は国際援助団体“Save the Children” とパートナーシップを組み、特製シルヴァーリングを販売中です。
 発売した2010年以来、既に6000万ユーロ(約6億3千万円)を「支援を必要とする子供の為に」使って来た事、 御存じの方も多い筈です。

 1884年創業という 長い歴史を持つブルガリだけに コンセプトには常に「過去、現在、未来」への意識が強く存在。
 会社のトップ、ニコラ・ブルガリ氏の考え「Rewrite the Future  一緒に描こう! 子供の未来」運動を行っています。


 そこには「全ての子供達に 将来の希望と機会が与えられるべきだ」との考えが存在。
只の高級ジュエラーと云う以上の高い理想があります。
 デザイン面でも イタリー ルネッサンスや ギリシャ、ローマの古典主義を取り入れる等の独自性を発揮しながら、今や時計にバッグからフレグランス スキンケア製品、更には レストランから ホテルに至るまで 幅広い活動を見せて居ます。
 銀座中央通り ブルガリ店上階のレストランはその例の一つ。

 2009年創立125周年を記念し、創立者ソッティリオ・ブルガリへのオマージュとして作られたシルヴァーリング。
現在も 当初の目的を引き継ぎSave the Children とのパートナーシップは続いて居ます。
 此の団体はすでに緊急支援の10万ユーロを寄付し、又避難所内に「こどもひろば」を設置し 子供達の自由な遊びをサポート。
“Save the Children”リングからの寄付も これから様々に 子供たちを助けて行く事でしょう。

 さあ!! 私達も 一人ひとりが「自分に出来る事」を行い、「一日も早い復興と 子供達の希望に満ちた明日」を目指して 行動しましょう!!!

2011年6月16日木曜日

ヒラタノボウシ展

 平田暁夫の帽子展「ヒラタノボウシ」展 
 2011・6・15-7・3迄、 南青山スパイラルにて開催中

 世界でも数少ない帽子専門のデザイナー・平田暁夫氏。 
パリの高名な帽子デザイナー ジャン・バルテの許で 3年間の修業をし、帰国後は皇室の方々を始め、多くのデザイナー達のコレクションに欠かせない存在として 長い年月に亙り 活躍されて来た平田暁夫氏です。
 
 彼の「仕事生活70周年」を記念しての帽子展が 何とも魅力溢れる形で行われています。

会場の 南青山・スパイラルは 表参道駅から渋谷方向へ直ぐ傍。無料公開です。

 全ての作品は顧客の注文品では無く、彼が自由な発想で 気持ちの赴くままに創作したと言われるものばかり120点余り。
 
 これらの作品を一層引き立て、無限の広がりと 安らぎを感じさせるのが 会場構成を行う建築家・佐藤オオキ氏。
 らせん状通路下に広がる 中吊りされた 莫大な数の 白いつば広帽子。その中にアクセントを創る 平田氏の作品の幾つか。
 下から見上げる空間と スパイラルな通路を登りながら見る 景色の変化は不思議な違いで、正に大空に浮かぶ雲を 地上から、或は高い山の上から眺めるみたいに 広がりや 静かな気持良さを与えてくれます。

 一方、2階への階段を活用した所では 変化に富んだ 沢山の帽子の展示。
全てが近くに置かれ クラシックから前衛、実用から装飾性の高いものまで 目を楽しませるだけでなく、思わず被ってみたい衝動を抑えきれない気持にさせるものばかり。
 
「今、トレンドは帽子」と云われ、昔の伝統など無関係に楽しむ若者が増えているこの頃。
全ての人が 自分を主役にしながら楽しめるのが この展覧会です。 

 ちなみに平田氏の長女・欧子さんも現在 立派に活躍する帽子デザイナーです。

 所で 平田家と私の家族との長いお付き合いは ある意味で私の宝です。
 
 平田氏がパリに出かける以前から始まったこのお付き合いは、彼のパリ時代には更に深まり、欧子さんの誕生、我が家の娘の誕生で更に更に 深まりました。 
 ほぼ連日の様に子供達二人は 一緒に遊んでいました。
平田家と我が家の半々で育ったとさえ言える程に。
 夏は毎日・二人を連れてプールに出かけ、秋には平田家にお泊りする等ナド。
 そんな二人が 今や立派に成長。
この展覧会を見、改めて歓びと感動に胸ふるわせたのも当然の事。

 平田夫人・恭子さんと 長い年月を想い、今は亡き我が主人の想いも込めて 「ヒラタノボウシ展」を眺めた私でした。

 そんな「私的な感傷」を離れても、ぜひお勧めしたいこの展覧会。
一人でも多くの方々に御覧頂きたいものです。

2011年6月13日月曜日

「復興財源」に想う

 大震災の復興が遅々として進まない現在。その財源を巡って 様々な案が飛び交っています。

 「消費税増額」「復興債発行」・・・
そんな中 どの政治家も全く触れないのが「政党助成金廃止」「議員数の削減」・・

 民主党を見れば 直ぐ分るように、「党」と称しながらも、その内側では「トロイカ体制」だの「次世代層議員への移行」だの、唱える事は一見立派そうですが、全ては既得利益の保有に繋がりながら 内輪もめの集まり。 単なる「烏合の衆」。

 どうみても 「党」として存続させる目的は 「政党助成金獲得」、「その他の権力・利益獲得」の為としか 見えません。

 これは他の党にしても大同小異。
党内派閥を幾つも作り 戦い合っている集まり。

 その最たる民主党では、派閥の頭・鳩山サンみたいに 「自身の子供手当」の金をばらまくか、小沢サンの様に公表できない金を箪笥にため込み其れを子分に配るか・・・其れを目当てに集まり、派閥を構成する子分議員達。
 国民の目には「政治の方向以上に 利権で生み出されるのが 政党であり、派閥である」としか見えないのが 実際です。

 こんな大災害後の今、民主党や自民党はじめ、他の党等 誰も一切触れていないのは「政党助成金を廃止し、これを復興費の一部に充てる」という案です。

 以前にもこのブログに書きましたが、現に「共産党は政党助成金を受け取らずに 党運営を行っている」のです。
他の党にも其れが出来ない筈は有りません。
 

 単に助成金欲しさに 離党せず党籍にしがみついている議員達。
過去の助成金を 誰も知らぬ間に己が箪笥に納めてしまったらしい小沢サン。
 熱烈に支持したい政党が有れば 国民は個人として政治献金すれば良いのです。
支持したいと思わない政党に 我々の税金を使われるのは断固拒否したいのです。
 
 此の国難に当たり、政治家は先ず「受け取った政党助成金を返還し、それを復興費に充てる事」、その上で様々な対策を練るべきではないでしょうか。

 更には 次なる総選挙を語る前に、「議員数の削減」を図るべきでしょう。
加えて全ての「議員の特権・特別待遇費を縮小する事」。
 又、関連職員への給与・待遇・住居への特別扱い等ナド、余りにも一般社会とは かけ離れた厚遇も大幅縮小されるべきでは?

 こうした 自分達の「利益放棄」に全く触れることなく、ひたすら「増税」「復興債」「義援金」を求める政治家達を もはや信じる事は出来ません。

 文字通り、「身を捨て 新しい日本建設へと 政治・国民を牽引できる政治家」。そんな人材を求めます。

 私達国民は 今こそ しっかりと考え、観察と行動をせねばならない時。
原発問題のドサクサにまぎれ 自己利益保持に走る政治家、官僚たちを見極め、選択するなど 私達国民がしっかりせねばならないのです。

 大災害から多くの事を学び、立派に復興を成し遂げ、「努力の結果と幸せ」を 次の世代へと つなげて行きたいものです。