2010年5月23日日曜日

BrunoMagliの靴

 大昔から「靴大好き」な私。日本でも外国でも 靴屋さんの前では覗かずにいられない。そんな私が長いこと愛用し 沢山買ってきたのがブルノマリの靴。
イタリーに出かけた時だけでなく、日本でも特約している「銀座かねまつ」で探すなど、このブランドへの愛着は格別かもしれない。何といっても イタリーの靴職人の技は「世界一」。その中でも古い歴史と伝統を誇るこのブランドだけに、「歩く」実用性と「ファッション」的な美しさを兼ね備え 私を虜にしてきた。

 この秋冬に向けた作品展示会が行われたこの5月。
「気品」と「自然」を基本コンセプトに、今の流れを取り入れながらも 力強く歩ける靴の数々をも見せた。現在のトレンド「超ハイヒール」。10センチを超えるヒールさえ珍しく無い今。少しでも歩きやすくする工夫として生まれたストーム(厚い靴底)を綺麗に隠す「インストーム」が美しくエレガント。加えて安定感の大きいプラットフォーム(船底型ともいう)がより実用的な低めから、ホッソリ作った高めの靴まで見られる。 素材はクロコ、スネーク、リザード等変化は多く、型押しや他の素材とのコンビネーションが美しい。
 色は「秋冬の自然から」。「岩」「空」「森」のカラー。
濃い茶にベージュ、岩のようなグレーの濃淡に黒、森の中のベリーやサフラン、そして緑・・・
 ヒールの先3センチほどを金属にする等、痛み防止やファッション性を加えたアイディアなど、絶えず進化するこのブランドの真価を見る思いである。

 それらの靴を大きく引き立てるのが「コーディネイトされたバッグ」。中でも レオパードのパンプス、ブーツとバッグは強く目を引く存在。
 
 勿論このブランドの素晴らしさは「女性専用」ではない。
しゃれた男性用には スタンダードなシティ感覚から 活動的なリッチスニーカータイプまで揃えている。

 ブルノマリの本社・工場のあるボローニャは イタリ―の重要物造り拠点の一つ。特に皮革関係については格別の土地である。
 取材の為 此の地に 一体幾度訪れたことか!
その都度 職人技や人々との交わりから受けた感動。そしてこの地ならではの料理の美味しさは忘れられない。