2010年10月18日月曜日

「ファッション通信」パリ・ミラノコレクション

 BSジャパンの「ファッション通信」で 2011年春夏コレクションの放送が始まっている。
NYに続き ロンドン、 ミラノ、パリそして東京。各都市でデザイナー達の作品発表が 順次行われている現在。

 ミラノ。イタリーは 昔から繊維、皮革など 様々な素材の生産・加工の伝統と歴史を持つ。この国のデザイナー達が作品を発表する都市がミラノ。
 着易く実用性の高い作品が魅力。同時にラテン的な民族性を色濃く漂わせ、「セクシーさや、華やぎの大きな作品」が目を引く。
 又、プラダ等 時代をリードする存在や アルマーニ等「衣食住」全ての分野で 世界に大きく発展するデザイナーの作品は見逃せない。

 それに対し パリはアート的な要素が強いと言える。オリジナリティー溢れる創造力や 時代を先取りして示す感性が 厳しく評価される。
 と云いながらも、昨今の不況はここでも大きな影を落とし、60年代等への懐古的味わいや 一方にエスニック等 民族の長い伝統をテーマにしたものも目を引いた。 

 パリが依然として世界のファッションセンターと考えられ、他国のコレクションと大きく異なる点。それは「パリで発表するデザイナーの国籍の多様さ」かもしれない。
 純粋なフランス人としては、J.P.ゴルティエに続く名をスラスラと 挙げるが難しい程に、外国人が多い。
 シャネルをデザインするカール・ラガーフェルドがドイツ人であるのに始まり、ルイ・ヴィトンはアメリカ人、デイオールはイギリス人、コムデ・ギャルソンやヨ―ジ・ヤマモトは日本人・・外国籍のデザイナーが圧倒的に多い。
「才能さえあれば、国籍は無関係」。
 これが「パリをファッション世界の中心」とさせ、地球のあらゆる国からパリを目指して才能が集まり続ける 大きな理由かもしれない。
それだけに「面白さ」「完成度」「創造力」そして「時代性」・・等は非常に高く、興味は尽きない。

 さて「ファッション通信」では10月16日からミラノ2週、1回のお休みを挟んで 
11月6日からミラノ・パリと全8週にわたり放送する予定。
ぜひご覧頂き、世界の社会情勢や人々の「これからの時代に向けて求めるイメージ」を掴んで頂きたい。 

 BSジャパン、「ファッション通信」 
 土曜夜11:00 日曜午前11:00(再放送)。
 10月16、23、 11月6,13,20,27、
 12月4,11、 
其々 翌日 土曜 午前11:00に再放送。