2010年10月11日月曜日

ニュージーランドの子供病院

娘一家4人が帰国。ホッと一安心。
 年に2度は帰国するだけに、心配する事は無い筈が 今回はいささか特別だった。
「あさっての夕刻帰国」と云う段階で「予定変更」。それも「病院から電話している」と云われて、驚いた。
「たいした事は無いけど、まーちゃんが顔を虫に刺され、腫れちゃって・・」と。

 翌日の夕刻に届いたメールと、帰国後の話で 安心と共に 改めて日本の現状と比べ 複雑な気持ちになった。

顔を虫に刺され、汚い手で掻きむしった為、菌が入り 顔が大きく腫れたとの事。
「次の日に日本行きフライトに乗る予定」と告げたら、医師から「完全に治した方が良い。それに腫れた顔だと飛行機に乗せてもらえないですよ」と云われその日は入院したと。
 6時間ごとに抗生物質の点滴。点滴中も病院のTVゲームをやったり、同じ部屋に居た子と仲良くなったりでマーちゃんは大ハッピー。夜は母親が隣に寝た為 安心していた。
翌日には回復、退院可能になったのに 「もう一晩泊まりたい」と言い出す始末。でも同室の子も退院したので彼も退院。
 「刺されたのが目の直ぐ下だったので、念の為、眼科にも行く事にしたけれど、医療費・入院代等全て無料。その上、眼科へのタクシーチケットまでくれ、勿論 眼科もタダでした」と云う娘の話。
 「小児科だから遊具も沢山あるし 医師も白衣ではない。女医サンが多くて、カーテン等も柄ものでカラフル、明るいムード」。

 此の報告は 私に安心と共に 改めて「日本では?」と考え込ませた。
人口の少ないニュージーランド。それだけ税収も少ない筈。その国で出来る事が 何故日本では出来ないのか・・・

 いくら保険を使っても ここまでの配慮は「夢」としか言えない日本。
医療どころか、保育所は待機児童が溢れ、母親は安心して働けない日本の現実。
 娘に言わせると「ニュージーランドの税金は 決して安くはない。でも、納得出来る使い方をするから 文句は無い」。
 税金が無駄に使われ、しかも闇の中で特定政治家の懐を肥やしている疑惑の大きい「政治と金」問題等、日本では 納税する我々国民が 納得しかねる事が余りにも多い。
 「仕分け」劇で国民を騙せると思ったら大間違い。
北朝鮮等 外国人の学校にまで我々の税金を使う一方、肝心の日本人子弟が不況で 進学を諦める例も多い等 とんでもない話。
 しっかりと 未来を見据え、より優れた人材を育てる事が最重要。資源の乏しい日本にとり 最大の武器は優れた人材。
それも より多くの子供を産み育て シッカリと教育する事。

「税金の使い方を納得出来る政府が欲しい」と改めて痛感させられた今回だった。