2010年4月24日土曜日

高円宮妃久子殿下の写真展「はばたき」


4月22日から5月5日迄 銀座シャネルビル4階ネクサスホールで行われている「はばたき」と題する 高円宮妃久子殿下が日本をはじめ世界各地で撮られた「野鳥の写真展」。
何とも美しくドラマティック。愛らしさと力強さに目を離せない 見事さと魅力一杯な写真達である。
国際環境NGOの保護団体「バードライフ・インターナショナル」の名誉総裁も務めていられる久子妃殿下。「鳥類の生態系を指標とし、環境保全活動を実施する」この活動。自らもお好きな鳥を撮影された写真から選ばれたのが この展覧会。
とはいえ、撮影の対象は野鳥。人や景色と違いこちらの望みとは無関係に飛び回り 良いショットを捉えるには忍耐力 非常な熟練と技術、そして幸運が必要なのは言うまでも無い。
 今は亡き高円宮憲仁親王の御存命の頃には、宮様が撮影、久子様は記録係でバードウオッチングを楽しんでいられたとか。宮様の御逝去後、「御愛用のカメラを散歩に連れ出す気分で撮影を始めて見ると止められなくなって」と書いていられる。けれど動物への関心は御幼少の頃から、「特に旧姓が「鳥取」、鳥との縁を強く感じていた」との事。しかもケンブリッジ大学時代 既に写真部に御在籍とあれば、只の素人とは大きく違う写真の素晴らしさも納得出来る。
 又今、店頭に並ぶ「婦人画報 5月号」に「世界の自然は
、いま」と題し「高円宮妃久子殿下からのメッセージ」の特集が見られる。
ここには「今年2月中旬東京都内の或る小学校の探鳥会の子供達23人と明治神宮でバードウオッチングされる妃殿下」「まずは耳を澄まして。そろりそろりしのび足。鳥の邪魔をしないように、そーっと観察」・・・
何とも自然な情景と共に、妃殿下の作品も沢山掲載されている。
この特集だけでも 妃殿下の飾らぬ暖かなお人柄や 御熱心さが十分に伝わって来る。
ちなみに妃殿下は日本赤十字社、いけばな、弓道、サッカー協会等など 亡き宮様から引き継がれたものも含め 実に沢山の総裁、副総裁も務めて居られるのは驚くばかり。
今回の写真展のオープニングにはお嬢様御二方と共に御出席。ネクサスホール一杯の人に囲まれ、にこやかに日本語、英語での御挨拶。私どもにも素晴らしいひと時を楽しませて下さった。
 シャネルの社長・リシャール コラス氏は佛英日等 実に多くの言葉が堪能な上 写真家として、又それ以上に小説家として日本語でさえも作品を書き続ける等、この上なく多才な方。それだけに彼の名付けたタイトル「はばたき」は 詩的 且つ力強く作品の魅力を表現し 妃殿下も大層御喜びの御様子だった。

 私にとってはごく最近出掛けたニュージーランドの娘一家の庭に来る何種類かの野鳥達や「ニュージーランドの鳥」の本に熱中し 説明してくれたチビ達が改めて思い出される。
併せて娘が幼稚園から中学卒まで通った西町インターナショナルスクールの大同窓会で 此の1月にスピーチをされた久子妃殿下に いたく感動した彩。「ぜひ、ニュージーランドにもいらして頂きたい!!」と熱を込めて話して居た事が頭をよぎる。
 更に、高円宮親王殿下の御存命中 あちこちのパーティで御一緒した折。そのユーモアと幅広い知識溢れたお話ぶりに、「これこそ私達日本人が誇れる皇族の御姿!」と度々感心した思い出が懐かしい。 

 今年は 国連が定める「国際生物多様年」。改めて 一人でも多くの方がこの感動的な写真展を楽しみつつ「環境」について考えたいと思う。
尚詳しい事を知りたい方は 下記を是非ご覧下さい!!!
 http://www.chanel-ginza.com/nexushall/2010/habataki/index.html