2010年4月17日土曜日

ショーメの輝き

息もつけない程の感動を味わったのがパリ・ヴァンドーム広場に本店を構える宝飾店ショーメの新作「ジョセフィーヌ」。
ナポレオンの皇妃・ジョセフィーヌが使用したショーメのティアラ。そのデザインから生まれたヴァリエーションの数々。
ティアラを想わせるダイヤモンドリングを始め、変化に富んだジュエリー達。全てが眩しいまでの美しさ!!

ナポレオンとショーメの「出会いのストーリー」は余りにも有名。
1780年創業のショーメの二トはマリー アントワネットの宝石商に従事していた。ある日 店の前で急に暴れた馬の手綱を押さえ静まらせた。乗っていたのはまだ若いナポレオン。その日以来 恩を感じたナポレオンはショーメの顧客となったと言う。革命後 遂に皇帝となった彼は二トを公式ジュエラーとして任命。
皇室儀式参列の人々に「ティアラ着用の正装」を命じたナポレオン。輝く豪華さで宮廷の権威を更に高めようとした彼、其の一役を果たしたショーメであった。
当然ながらナポレオンが愛したジョセフィーヌの戴冠式用ティアラもショーメに依るもの。

所で、今回の新作品を 大きく引き立て、驚きと感動を倍増させたのがその展示法。白紙の巨大な本はページを繰るとそのままジョセフィーヌの愛したマルメゾンの館の扉や窓が現れ それを開けると部屋の中。そこには燦然と輝くジュエリー。又別の扉を開くと内側には階段。彼女の愛した薔薇や木々を望む窓を開くとブドワ―ル(女性の衣装・化粧用の私室)其処にも・・
立体絵本のアイディアが ここまで豪華なエレガンスを見せ ショーメのジュエリーを引立てるとは!!
又、別室にはパリ店のミュージアムが所蔵する多数のティアラ等  数々の アンティクジュエリーの展示も。
(この素晴らしさは静止画では十分に伝える事が出来ない。「ファッション通信」で紹介する映像を併せて御覧頂きたい。5月15日23時、16日11時BSジャパンにてパリ コレクション パート3と共に放送)

さて 展示を見終わってスタートした夕食。
場所は恵比寿のジョエル ロブション。パリからロブション氏自身がこの為に来日しての料理。
主賓はショウメのミューズ、女優のソフィー マルソー。
来日した本社社長フリッチ氏と並び 昔変わらぬ美しさで楽しさを振りまき、ムードを盛り上げる彼女。私はフリッチ氏の正面に席を頂いた為、何とも楽しく御一緒させて頂いた。
創業230年を記念するのショーメの素晴らしさに酔いしれた「豪華さとエレガンス」の一夜であった。