2010年11月9日火曜日

尖閣映像に考える

 ユーチューブに流出された44分間の映像。

 誰が見ても強引にぶつけて来た中国漁船の酷さを非難する筈。
しかも、聞けばこの後 「海上保安部の保安官3名が 中国船に乗り移ったのを 漁船員達が海に放り出した」とか。正に命がけで「日本の領海を守る任務」を全うする保安官達。
 船長・漁船員達を拿捕するのは 当然である。
彼らを本国に帰してしまった挙句、その決定を「内閣の責任」とせず、記録映像公開をも 止めて来た政府のやり方には全く納得出来ない。
 もしも 早期に映像の全てを公開していれば、世界中の人々は日本の行動を支持しただろう。

 中国の顔色ばかり伺い、挙句の果てに、「映像流失犯人捜し」を優先させる千谷官房長官のやり方は正に「愚の骨頂」。
 管サンが国際会議で留守でも、全ての情報は 瞬時に伝え得る現代。官房長官だとて これ程の重要事項を 独自に判断し、勝手に進める等 もっての外。

 それ以前に 「明治28年(1895年)以来尖閣諸島が日本の領土であること」を 明確に 繰り返し 世界に示していれば 中国、ロシアの反応もかなり違うものになっていた筈。
 50年、100年先の我々の子孫の事を考えれば 今 見られる いい加減な行動がどれ程大きな損失を招くか、素人の私でさえ考えられる。
 
 自ら犯した愚行をよそに、映像流出犯人探しにやっきで、「守秘義務」「厳罰化」と叫ぶ千谷官房長官の酷さには ただ 呆れるばかりだ。
 こんな政治家達に 日本を任せて良いものか。 

 けれど 結局は こうした愚かな人々を選んだ我々選挙民の責任。
改めて我々自身の責任をシッカリと考え、二度と同じ愚行を繰り返さないよう 肝に銘じねば・・・と見守るだけの私である。