2011年5月2日月曜日

ロイヤル ウエディング  その1

 
 英国のウイリアム王子とキャサリン妃のロイヤル ウエディング。

華麗で 歴史絵巻そのままの美しさと 若いお二人がまき散らす明るい現代的ムード。
 世界中の20億余の人達が TVの前に釘付けになった此の魅力!!

私も、TVに見とれ乍ら 様々な想いを蘇らせていました。

 先ず考えたのは 当然ながら ダイアナ妃のこと。
王子にとり 「全てを超えた存在」「母上ダイアナ妃」への想いを考えた時、私まで胸が熱くなりました。
 
 妃の事故死後 其のなきがらの指から ブルーのサファイア指輪を王子自身が抜き取り、大切に保管していらしたのを、今回の婚約発表で キャサリンさんの指にはめられた事。 何とも大きな意味を感じました。

 又、式場に ダイアナ妃の葬儀を行ったウエストミンスター寺院を 選んだ事。
寺院からバッキンガム宮殿までのパレードに 嘗てダイアナ妃とチャールス皇太子ご結婚の時と同じ黄金のオープン馬車を使われた事・・

 彼の中で母上・ダイアナ妃が如何に大きな存在であるかを 改めて強く感じ ジーンと熱いものを感じた私。


今 私自身 想い起こすのは 様々なダイアナ妃に関する記憶です。 

 御結婚当初は それ程ファッショナブルとは言い難かった妃が めきめき洗練され 素晴らしいファッションセンスを発揮され始めたのが、1986年の来日前辺りからでした。

 ロンドン・コレクション取材の為、シーズン毎にロンドンに出かけて居た私は、周りの英国人ジャーナリスト達から 沢山の情報をもらったものです。
 スタイリストでは無く、ファッションジャーナリストが 様々な助言を1-2年続けた結果の素敵さだと 多くの人から知りました。

 事実、来日当時は 素晴らしくオシャレ。その魅力に 日本中が沸きたったものでした。

 私自身も NTVの朝の番組で 彼女のファッションについてのコメントを依頼され 連日出演したのが想い出されます。

 その後のロンドンで。 「ダイアナ妃ご出席の大ディナーパーティー」に招待された時の事でした。
 「妃が御見えになったら 特別にご紹介したいのでこちらへ・・」と主催者から言われ驚きました。
私の他、2-3人の女性だけ。
 やがて御見えになったダイアナ妃に 日本での御感想等伺い ついでに「御滞在中は 忙しい想いを致しました」と云う私に ニコニコ顔で「本当に御免なさい!」と云われ 恐縮したものです。

 その後も幾度かのパーティーで御一緒させて頂き、更には 当時 お住まいだったケンジントン・パレスにもお招きいただいたのは忘れられません。

 それは 2-30人程の 小じんまりしたパーティーでしたが、「御自宅へ」と云う驚きと歓びは大きい物でした。
 更に嬉しかったのは 玄関内側で 出迎えて下さる妃の傍に 未だ5歳位でしたか ウイリアム王子がちょこんと立って、手を差し伸べ お迎えの握手をして下さった事。

 パーティーの中で 妃に「王子は?」と伺うと 「“大変な仕事!!疲れたョ“とベッドに行きました」と。
王子の可愛らしいピンクシルクのシャツについて「私が良く頼むデザイナーの所に一緒に行った時、ついでに作ってもらったの」と 母親の顔を見せられた事も 微笑ましく 忘れられません。
 あの幼かった王子がこうして御結婚とは!! 
私にとっても、正に感無量。

 その後、離婚後にも一度来日され、東京の英国大使館でのパーティーによんで頂きました。
思いがけなく明るく御元気に はしゃいで居られた妃の魅力は 今でも 私の目に焼き付いています。


 歴史絵巻を愉しんだウイリアム王子のご結婚式を眺めながら 私も追憶に胸を熱くしたのでした。