エリザベス女王
今回の御婚礼式の「もう一人の主役」と云えば 当然女王でしょう。 けれど御高齢とあれば、「若く 美しい・・」とは言えないだけに 注目度は低くなります。
鮮やかに目を引く黄金・黄色のコートドレスに 揃えた帽子。白の手袋にバッグ。
お若いころの美しさは消えても、依然として 御元気なお姿。
所で、結婚式やパレード等を終えられた後、ウイリアム王子が隣にキャサリン妃を乗せ、オープンカーを運転し お召し替えに帰られる風景。日本では考えられない開けた王室の姿でした。
想い出すのはエリザベス女王が ご自身の運転で 公道へと車を走らせたお姿です。
かなり以前の事ですが ウインザーでクイーンズ・カップのポロに招かれた時のこと。
たまたま私の席は 直ぐ右下にロイヤルボックスを見降ろせる場所でした。
ロイヤルボックスと云っても一軒の家。そのテラスが女王の座られる御席です。
試合も終わり、カップを授けられた女王。
その後、右手に人影が動くので見下ろすと、家の裏手に1台の車。
女王が出て来られ 何と運転席に乗りこまれるではありませんか。
助手席に 年配の侍従を一人乗せ、女王自ら運転し 先導車も無しに 其のまま公道へと出られたのです。
いくらウインザー城周辺が 田舎だと言え、これには驚きました。
この光景を考えれば ウイリアム王子が ご自分で運転されたのは 極く当たり前の事。それが英国王室の 在り方なのでしょう。
こんな場面を 目にし、幾つかの国々の王族の自由さを知ると、改めて 日本の皇室の窮屈さ、大変さ等、聊かガード過多では と思わないで居られない私でした。