最近は 中国でも盛大なイヴェントを開き 大きく注目を集めた。
2010秋冬コレクションを御紹介すると、先ず感じられるのは「マスキュリン・フェミニン」それもかなりクラシックモダン(18世紀のフローラルプリント等さえ取り込まれている)。 男性ファッションの原点といえる英国出身のデザイナー・ジョン ガリアーノの 得意とするファンシーさをフリルやレース、手の込んだ刺繍で表現する一方では、「男と女」という対極イメージの組み合わせが見られた。 これらの作品創りに携わるのは 伝統ある技術を持つアトリエの職人たち。目を近付けて見るとその細かい手仕事の凄さには圧倒される。透ける素材が波打ち レースに立体的な扱いのビーズ刺繍。それと組み合わせるのが 典型的英国味の男物的デザイン。
この「男女対極の組み合わせ」は 今回多くのデザイナー達が見せた中で ガリアーノは正に抜群の美しさと冴えを見せつけている。
ジョン ガリアーノがこのメゾンのデザイナーに就任したのは1997年.衰微を懸念されていた当時のパリ オートクチュール界にとり 正に歴史的な出来事であった。それ以前、ロンドン時代の超パンクコレクションから見続けて来た私も 彼の多面にわたる異常ともいえる才能に 目を見張った記憶が鮮明に蘇る。
以来10年余、その作品は シーズン毎に大きく変化し時代を捕え 人々を虜にし続けてきた。
こんな背景を思い描きながら見て頂きたいのが今回の作品。1点の作品の中にも実に多くのメッセージが込められている。
「女」表現には 若さ、楽しさ、セクシーさ、繊細さ、大胆さ・・
「男」表現にはクラシック、伝統、英国、紳士、乗馬、・・
恐らく 多くの要素の混ぜ合わせこそ「現代女性」の望む姿なのかもしれない。
洋服1点を眺める場合にも。角度を変え、分解して見るとそこからは「これからの世界」が鮮明に感じられるに違いない。
正に「時代を指し示すディオール」の秋冬作品である。
この「男女対極の組み合わせ」は 今回多くのデザイナー達が見せた中で ガリアーノは正に抜群の美しさと冴えを見せつけている。
ジョン ガリアーノがこのメゾンのデザイナーに就任したのは1997年.衰微を懸念されていた当時のパリ オートクチュール界にとり 正に歴史的な出来事であった。それ以前、ロンドン時代の超パンクコレクションから見続けて来た私も 彼の多面にわたる異常ともいえる才能に 目を見張った記憶が鮮明に蘇る。
以来10年余、その作品は シーズン毎に大きく変化し時代を捕え 人々を虜にし続けてきた。
こんな背景を思い描きながら見て頂きたいのが今回の作品。1点の作品の中にも実に多くのメッセージが込められている。
「女」表現には 若さ、楽しさ、セクシーさ、繊細さ、大胆さ・・
「男」表現にはクラシック、伝統、英国、紳士、乗馬、・・
恐らく 多くの要素の混ぜ合わせこそ「現代女性」の望む姿なのかもしれない。
洋服1点を眺める場合にも。角度を変え、分解して見るとそこからは「これからの世界」が鮮明に感じられるに違いない。
正に「時代を指し示すディオール」の秋冬作品である。