2010年5月26日ー8月16日迄 国立新美術館で開催されるこの「ポスト印象派」の作品115点を集めた今回の展覧会。
パリ・オルセー内の 印象派を中心にしたギャラリー改修作業中 此処に置かれていた作品をオーストラリアのキャンベル、東京、サンフランシスコの3都市で海外展を行うというもの。
それだけに 過去3回行われた「日本でのオルセー展」に比べ最大規模の作品数が見られる。
今回初来日の作品だけでも60点にのぼるとか。
展示は モネの「日傘の女性」ドガの「階段を上がる踊子」等を含む第1章に始まり ボナールやド二等の10点からなる第10章迄に分けられ、時代と絵画変化の工程が非常に分かり易く部屋分けされている。
日本でも多くの人が好む、セザンヌ、ロートレック、ゴッホ、ゴーギャン、そしてモネ等は作品数もかなり多い。
又 非常に独自性の高いアンリ ルソーの大作2点「戦争」「蛇使いの女」は目を引く。
いずれにしろ これだけ多くの作品が 系統立てた形で鑑賞できる今回のオルセー展。恐らく2度と日本では無いかもしれない。
見る人にとり、其々の驚きや喜びを与えてくれる今回の分類展示。例えばあのセザンヌのセザンヌ派に 1917年のピカソの作品が入るとは、私には驚きであった。
又、同時に喜びや感動をくれたのは、オルセー美術館誕生前、何年にもわたり パリで少しでも時間が有ると必ず立ち寄り 静かな安らぎをもらったジュ・ドゥ・ポーム美術館の作品の多くがオルセーに移された為、昔ほど目にする機会が無くなっていた沢山の印象派作品と再び親しく出会えたこと。
此処に置かれていたドガもそうだが、モネについては「時間を追って光線の変わるルーアンに建つ大聖堂の何点もの作品」 そして1986年完全復元が大きく話題を呼んだジヴェル二ーの花と水連の庭、更にモネの集めた日本の「浮世絵」等。
これを楽しみに幾度足を運んだ事か・・・
又、ゴッホについては オランダのゴッホ美術館で その収蔵作品を収めた厳重な庫から 彼自身が「色の参考にした毛糸玉」や キャンバスの裏側にまで絵具がじっとりと滲みだし 彼のタッチの強さを物語る作品など見せて頂いたこと・・・
全ての作品への感動と 私の個人的想いが重なり合い 暫くはベンチから立ち上がれなかった。
国立新美術館の 六本木という地の利もあり、恐らくこの先、幾度も見に出かける今回のオルセー美術館展である。
ちなみに、ミュージアムピースはかなり充実し、沢山の品が並んでいる。
先ずは「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」と題された公式カタログ。厚い立派なカタログは何を置いても欲しいもの。
その他の出版物として面白く、又大きく知識を与え、旅行ガイドにさえなりそうなのが 世界文化社「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」オフィシャルBOOKである。
「名画から紡がれた小説と印象派巨匠のアトリエ紀行 辻仁成流・絵画鑑賞術」。
諸々の絵ハガキその他のグッヅはともかく、この2冊を手元に置き じっくりと読めばこの展覧会を何十倍も楽しめると言うもの。
二度と無いこの素晴らしい機会をくれた主催の国立新美術館、オルセー美術館、日本経済新聞社に敬意と感謝を捧げつつ、より多くの方々に楽しんで頂きたいと思うこの展覧会である。
パリ・オルセー内の 印象派を中心にしたギャラリー改修作業中 此処に置かれていた作品をオーストラリアのキャンベル、東京、サンフランシスコの3都市で海外展を行うというもの。
それだけに 過去3回行われた「日本でのオルセー展」に比べ最大規模の作品数が見られる。
今回初来日の作品だけでも60点にのぼるとか。
展示は モネの「日傘の女性」ドガの「階段を上がる踊子」等を含む第1章に始まり ボナールやド二等の10点からなる第10章迄に分けられ、時代と絵画変化の工程が非常に分かり易く部屋分けされている。
日本でも多くの人が好む、セザンヌ、ロートレック、ゴッホ、ゴーギャン、そしてモネ等は作品数もかなり多い。
又 非常に独自性の高いアンリ ルソーの大作2点「戦争」「蛇使いの女」は目を引く。
いずれにしろ これだけ多くの作品が 系統立てた形で鑑賞できる今回のオルセー展。恐らく2度と日本では無いかもしれない。
見る人にとり、其々の驚きや喜びを与えてくれる今回の分類展示。例えばあのセザンヌのセザンヌ派に 1917年のピカソの作品が入るとは、私には驚きであった。
又、同時に喜びや感動をくれたのは、オルセー美術館誕生前、何年にもわたり パリで少しでも時間が有ると必ず立ち寄り 静かな安らぎをもらったジュ・ドゥ・ポーム美術館の作品の多くがオルセーに移された為、昔ほど目にする機会が無くなっていた沢山の印象派作品と再び親しく出会えたこと。
此処に置かれていたドガもそうだが、モネについては「時間を追って光線の変わるルーアンに建つ大聖堂の何点もの作品」 そして1986年完全復元が大きく話題を呼んだジヴェル二ーの花と水連の庭、更にモネの集めた日本の「浮世絵」等。
これを楽しみに幾度足を運んだ事か・・・
又、ゴッホについては オランダのゴッホ美術館で その収蔵作品を収めた厳重な庫から 彼自身が「色の参考にした毛糸玉」や キャンバスの裏側にまで絵具がじっとりと滲みだし 彼のタッチの強さを物語る作品など見せて頂いたこと・・・
全ての作品への感動と 私の個人的想いが重なり合い 暫くはベンチから立ち上がれなかった。
国立新美術館の 六本木という地の利もあり、恐らくこの先、幾度も見に出かける今回のオルセー美術館展である。
ちなみに、ミュージアムピースはかなり充実し、沢山の品が並んでいる。
先ずは「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」と題された公式カタログ。厚い立派なカタログは何を置いても欲しいもの。
その他の出版物として面白く、又大きく知識を与え、旅行ガイドにさえなりそうなのが 世界文化社「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」オフィシャルBOOKである。
「名画から紡がれた小説と印象派巨匠のアトリエ紀行 辻仁成流・絵画鑑賞術」。
諸々の絵ハガキその他のグッヅはともかく、この2冊を手元に置き じっくりと読めばこの展覧会を何十倍も楽しめると言うもの。
二度と無いこの素晴らしい機会をくれた主催の国立新美術館、オルセー美術館、日本経済新聞社に敬意と感謝を捧げつつ、より多くの方々に楽しんで頂きたいと思うこの展覧会である。