この作品は 瀬戸内寂聴の デビュー作ともいえる原作を 其の出版50周年を期して 映画化したもの。
これ以降、一躍 流行作家として大きく注目を集めた彼女。
御自身を素材として書いた私小説。
40歳の時の作品であり、100万部を超えるベストセラー、ロングセラーとなった。
舞台は昭和30年代の 東京、横浜等。
「年上の男との 包み込むような穏やかな愛の生活。
年下の男との激しい愛欲・・・
こう書かれたキャッチコピー其のままの38歳 バツ1の女性・知子。
注目すべきはこの主人公・知子を演じる満島ひかり。
NHK朝の連ドラ「おひさま」で見せた明るさとは全く別の
シャープで影を持つ顔を見せている。
製作の苦労話を読むと 昭和30年代を感じさせる場所探し。
最終的には淡路島の生田地区で 地元の方々のボランティア等 大きな協力のもと 撮影されたとか。
其れに反し、物語の人物、其の性格、行動設定は全く古さを感じさせない。
それ以上に、現代そのものと言えるのが興味深い。
満島ひかり、綾野剛、小林薫
監督・熊切和嘉 脚本・宇治田隆史
8.31 全国ロードショー
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