何年か昔、こうした事件が 新聞やTVで報道された記憶が有るが・・若し現実に自分が当事者だとしたら。
同じ病院で、同じ日に生まれた二人の男の子、其の親と子の葛藤
を描いたこの作品。
福山雅治・尾野真千子演じる野々宮良多・みどり夫妻。彼は
大手建設会社に勤め、都心の高級マンションに妻と息子と暮らす「人生で負けを知らぬ男」と言われるエリート。
9月28日公開 |
取り違えられた相手は、妻みどりの実家近く 群馬で小さな電気屋を営む斉木夫妻(リリー・フランキーと真木よう子)。この夫婦には取り違えられた息子の下に弟・妹もいる大家族。
全員一緒にお風呂に入る等、野々宮家とは正反対に 気楽さ、賑やかさに溢れた家。
血のつながりを取るか、6年間の愛や情を取るか。
双方が「いっそ二人とも引き取りたい」と言うが・・
幾度かの交流の後、それぞれが本当の親の元に引き取られる。
比較的すんなり溶け込んだかに見える優しい子・野々宮家で育った慶多だったが 実の子・琉晴は父親・野々宮の言葉に「どうして?」
「どうして?」を繰り返し、遂に群馬へと家出をする始末。
母親同士は理解し合い、情報交換するも、野々宮にはすんなり理解できない。 が、やがて・・・
誰もが涙無しでは観終われない感動に包まれ、自身に付いても考えさせられるこの作品。
カンヌ映画祭で審査員賞を受け、スタンディング・オベーションが鳴りやまなかったと言われるのが頷ける。
監督 是枝裕和
助演 樹木希林、夏八木勲、風吹ジュン、国村隼・・
注目すべきは二人の子役。福山雅治幼い時はきっとこんなだったのでは、と思わせるファンショウゲン(滋賀県生まれ)と大きな瞳が涙をじっと耐える優しい子を演じる二宮慶多。
公開9月28日
公開9月28日