「パリ古美術ビエンナーレのカルティエ」取材
此の9月 パリで取材した「カルティエの素晴らしい美と感激」を扱った「和楽」が今、店頭に出ました!!
パリの歴史的建造物の一つ、かつて「20世紀幕開け」を象徴するビッグイヴェントとして 1900年に行われた「パリ万国博覧会」の為に作られたグラン・パレ。この建物内で行われた「アンティック ビエンナーレ」。
ここは その広さ5000㎡、天井はガラス張り。何とも美しい建物です。
全体の構成・デザインをしたのはカール・ラガーフェルド。
158ページの写真、私の真上に飾られた「気球の絵」はカールさんの描いたものです。
この館内に集うのは世界のトップ骨董・美術ギャラリーやハイジュエラー等、その数は一体何軒あるのか・・その中で 最も広いスペースを占拠したカルティエでした。
この膨大な作品の中でも 特に私を惹きつけて止まない「パンテール」ジュエリーを選んで御紹介したのが 今回の「和楽」です。
「パンテール」、最近のカルティエコマーシャルで「地球上の山や谷、ロシアから大都会ニューヨーク迄を駆け抜けるパンテール画面」を御覧の方も多い筈。
それは 正にエレガントで自立し、強さを秘め、自由に活動する魅力的な女性のシンボル。
嘗ては 王位さえ捨てさせたシンプソン夫人を魅了し、多くのセレヴ達の心をとらえ続けて来た「カルティエ・シンボルの一つ」パンテール。
今回の展示では 想いもかけない様々なパンテールに出あいました。
詳細は是非 誌面上でご覧いただきたいと思います。
もう一つ、私にとり 大きな喜びは リュードラぺのカルティエ本店で何十年も昔、私の宝飾好きへの炎を灯してくれた ルイ・カルティエの部屋に通され、「パンテール」と呼ばれたルイのミューズ、ジャンヌ・トゥーサンの写真をじっくりと眺めた事。
私が初めてカルティエ本店を取材したのは1974年の事でした。
未だ日本のマスコミは1社も行った事の無いパリでの取材。
今回 私の想いは一挙に何十年も飛び越え、当時を昨日の事の様に思い起こさせてくれました。
こうした私の想いもあり、これだけは 是非見て頂きたいと願う今回の「和楽 1,2月合併号」です。