イミテーション パールなどを重ね使いした事でも 有名です。
彼女が活躍し 有名になった時代、彼女の服を着る階級では、イミテーションの宝飾品を身につけるなど、とても考えられない 恥ずかしい事でした。
正に ココ シャネルの 革新的行動の現れだったのです。
そんな彼女が 1932年 世界が金融恐慌の暗い影に怯える中、 只1回だけ 本物の宝飾品を発表しています。
「私が 本当に愛するのはダイヤモンドの輝き。本物の美しさ。
こんな時代には 本能的に本物への憧れが芽生える」
と言ったのでした。
世界中が経済問題で 大きく揺れる現在。彼女の言葉と 行動が 改めて 強く蘇ります。
今回の作品テーマと宝飾品をごく一部だけですが御紹介しましょう。
CONTRASTES DE CHANEL
コントラスト ドゥ シャネル
グラフィカルでありながら センシュアル、流動的でありながら整ったデザイン、シャネルのハイ ジュエリー「コントラスト」は、
相反するものの絶妙な組み合わせが冴える新作コレクションです。
従来よりシャネルが使用してきた「黒と白」のコントラストだけでなく 意表をつく大胆な色使いで色調のバランスを あえて乱しながらも、カラー本来のハーモニーを巧みに創りだし、丸みを帯びたフォルムとジオメトリックなフォルムが 互いに引き立て、光と影の絡み合いのなかに 素材が見事に調和する・・・
各作品は 詩的な名称を持ち、一つのテーマの許 ネックレス、リング、イヤリング・・などが展開されてゆきます。
ここではその中でも 代表的と言える「美」をご覧いただきます。
ホワイトダイヤモンドとイエローダイヤモンドが 対をなし 燃えるような輝きを放っています。
此処に使用されたクッションカットのダイヤモンド。イエローは3,5カラット、ホワイトは3カラット。正に燃える太陽そのものの迫力。
② 「北極星」 ブローチ
中心のセンターダイヤモンドから バゲットカットやペアシェイプカットのダイヤモンド、ブリオレットカットのムーンストーン、マザーオブパール、ホワイトオパールの輝きが広がり、艶消しされた色調が 不思議な魅力。
センターダイヤモンド1個 2カラット
ペアシェイプダイヤモンド9個 合計1,5カラット
バゲットカットダイヤモンド17個 合計4,5カラット
その他ムーンストーン、ホワイトオパール、マザーオブパール等が配されています。
③「真珠の朝露」 ネックレス
中央に輝く1粒のダイヤモンドは2カラット
18Kホワイトゴールドで繋がれた天の川に輝くのは、大小様々な ホワイトダイヤモンド、ブラックスピネル、グレースピネル、ムーンストーン、パール等。
全てが 不規則のようでありながらも 得も言えぬ 調和で並び
「静と動」のコントラストを作りながら 天空の輝きを見せている
このネックレスです。
このシリーズには 時計2種、リングにイヤリングまで創られ
どれもが静かに 大きな存在感を見せて居ます。
宝飾品の美に魅せられて 何十年。
今の私にとり この美くしさこそ 眺めるだけで ひたひたと内面までの幸せを満たして呉れる存在なのです。