2010年1月8日金曜日
映画「シャネルとストラヴィンスキー」
昨年末から次々と公開されてきたのが「ココ・シャネル」についての芝居や映画。
何と舞台が2本に映画が3本。その最後となるのがこれ・3本目の映画「シャネルとストラヴィンスキー」。
最もシャネルらしい「ファッションの魅力」を存分に見せてくれるだけでなく、彼女の実像を感じさせるシーンにドッキリさせられ、同時にパリの美しさに見とれるなど、最後を飾るにふさわしい「ぜひもの」と言いたい面白さ溢れるこの映画。
シャネルの人生の中でも その名が「時代のリーダー」として広く知られ、成功を収めた頃を中心に物語が進むだけに、シャネル・テイストは着るものだけでなく 住まいやインテリア、更にはちょっとした小物にまで濃厚に発揮されているのが何とも興味深い。
中でも素晴らしいのは当然ながらその衣装。3つの映画の中でもこれだけはシャネル社とデザイナー カール・ラガーフェルドが大きく協力して居る。
主演のアナ・ムグラリスがシャネルのイメージキャラクターとして香水などの広告に出演している事は皆さんもご存知の筈。この広告宣伝効果か「09年クリスマスシーズンの香水売上NO1だったのが“シャネルNO5”」であったとか。
当然アナ・ムグラリスはかなり沢山の服を着て居り どれもが「今 そのまま着たい」魅力を感じさせる素敵さ。ほっそりとしたラインのニットをはじめコートからドレスにロング丈のイヴニングまで。白と黒の服、シンプルでありながら華やぎのオーラを放ち、何とも素晴らしい。
一方、1920年代。ストラヴィンスキーの「春の祭典」とバレー・リュス(ロシアン バレー)の大成功は 近代パリを語る時、又フランスをはじめとする欧米文化を知る上でも欠かす事のできない大きな存在。
けれどその陰にこんな「シャネルとストラヴィンスキー」という二人の大胆な恋の絡みがあったとは!!
この映画は たとえ、シャネル・ファンでなくとも非常に興味深いに違いない。