原作S.G.コレット
20世紀初め ベル エポックのパリ。この街には 何とも不思議な美女達“ココット”が優雅な存在として 幅を利かせて居た。ココットとは「超高級娼婦」。
20世紀初め ベル エポックのパリ。この街には 何とも不思議な美女達“ココット”が優雅な存在として 幅を利かせて居た。ココットとは「超高級娼婦」。
国家元首や富豪貴族等を恋人に 美貌・教養・プライドを持つ 当時のある種「セレブ」的存在が彼女達。 日本の芸者、花魁とは全く違い 完全な個人。 男心を自由に操り、莫大な金を吸い上げ 贅沢この上ない暮らしをする彼女達。
40代に入り、未だ輝く美しさと 豊かな富を手に 引退したココットのレアは 一人でいる自由を満喫していた。 そんな時 元仲間から その息子シェリ・19歳で既に女遊びにも飽き、浪費する彼の面倒を見て欲しいと頼まれる。
40代に入り、未だ輝く美しさと 豊かな富を手に 引退したココットのレアは 一人でいる自由を満喫していた。 そんな時 元仲間から その息子シェリ・19歳で既に女遊びにも飽き、浪費する彼の面倒を見て欲しいと頼まれる。
ほんの2-3週間と考えて預かったのが いつしか「男と女としての6年」が過ぎてしまう。そんなある日 突然告げられた彼の結婚話。しかも式は数日後。
初めて味わう激しい動揺。息子ほど年下の彼を深く愛している自分に気付くレア。
一方シェリも 多額の持参金と共に来た若い妻を楽しみながらも、レアへの想いを断ち切れない・・・・
何とも不思議な いかにもフランス的と言えそうな世界。
あの「椿姫」も ココットだった訳だが、彼女達の鉄則は「相手には恋心を抱かせるが、自分は絶対に恋しない事」。
此の鉄則から外れたココットは貧しく、見捨てられる。椿姫・ヴィオレッタの悲劇もこれ。
こんな事を想い起こしながら 此の作品のヒロイン・レアの行動を追うと 何やら 良く納得出来るストーリー。
「フランス的」と云えば、著者コレット自身の一生を眺めると 愛欲と不思議な色香と才能。並はずれたフランス風に満ちて居る。20世紀フランス最大の作家・女性初のレジオン・ドヌール綬章、1953年81歳で他界した時は国葬が営まれたコレットだが、 21歳で結婚、30歳で離婚。その後はパリのミュージックホールで乳房もあらわな踊りやパントマイムを演じ、39歳で大新聞社の男爵と結婚。 50歳で「シェリ」出版後、義理の息子と恋。
60過ぎには17歳年下と再々婚。その間に小説を書き、レジオン・ドヌールを受け、美容の世界にも挑戦・・・81歳他界、フランス初の「女性への国葬」が行われた・・・
ドラマ以上にドラマティックな「シェリ」の著者・コレット。
もしもこれが日本であったら・・文化勲章等の対象に 果たしてなったかどうか。
著者と小説の主人公の 生き方や社会背景、加えて贅沢な衣装にインテリア等ナド。何ともフランス的と云うのか、不思議な魅力で人の心をぐいぐい惹き込んでしまう。
日本的な常識は横に置いて その面白さと興味に 手放しで溺れては如何?と云いたいのがこの映画。
10月Bunkamura ル・シネマにてロードショー
初めて味わう激しい動揺。息子ほど年下の彼を深く愛している自分に気付くレア。
一方シェリも 多額の持参金と共に来た若い妻を楽しみながらも、レアへの想いを断ち切れない・・・・
何とも不思議な いかにもフランス的と言えそうな世界。
あの「椿姫」も ココットだった訳だが、彼女達の鉄則は「相手には恋心を抱かせるが、自分は絶対に恋しない事」。
此の鉄則から外れたココットは貧しく、見捨てられる。椿姫・ヴィオレッタの悲劇もこれ。
こんな事を想い起こしながら 此の作品のヒロイン・レアの行動を追うと 何やら 良く納得出来るストーリー。
「フランス的」と云えば、著者コレット自身の一生を眺めると 愛欲と不思議な色香と才能。並はずれたフランス風に満ちて居る。20世紀フランス最大の作家・女性初のレジオン・ドヌール綬章、1953年81歳で他界した時は国葬が営まれたコレットだが、 21歳で結婚、30歳で離婚。その後はパリのミュージックホールで乳房もあらわな踊りやパントマイムを演じ、39歳で大新聞社の男爵と結婚。 50歳で「シェリ」出版後、義理の息子と恋。
60過ぎには17歳年下と再々婚。その間に小説を書き、レジオン・ドヌールを受け、美容の世界にも挑戦・・・81歳他界、フランス初の「女性への国葬」が行われた・・・
ドラマ以上にドラマティックな「シェリ」の著者・コレット。
もしもこれが日本であったら・・文化勲章等の対象に 果たしてなったかどうか。
著者と小説の主人公の 生き方や社会背景、加えて贅沢な衣装にインテリア等ナド。何ともフランス的と云うのか、不思議な魅力で人の心をぐいぐい惹き込んでしまう。
日本的な常識は横に置いて その面白さと興味に 手放しで溺れては如何?と云いたいのがこの映画。
10月Bunkamura ル・シネマにてロードショー