2010年9月6日月曜日

婦人画報10月号

 久しぶりに婦人画報の仕事をした。

 想い起こせば、私が大学に入った直後、日比谷の喫茶店で声を掛けられ、「面白そう。志望するジャーナリストの世界を覗ける」と出かけたのが婦人画報社だった。
 その後 この学生アルバイトのモデル業は 思いがけず大忙しになったが、卒業と同時に完全廃業。「フリーのファッション・ジャーナリスト」へと転身。
 現在の仕事へのきっかけを作ってくれた恩は 忘れられない。
私の主人も まるで自分の会社の様に ここに出かけ、イラストやデザインを描いていたものだった。

 今回、10月号で 久しぶりに仕事をし、改めて以前の事が あれこれと想い出される。
1950-60年代。まだ豊かでは無かったが、婦人雑誌は急激に増え 若い女性向きの媒体も次々と誕生。けれど多くの女性誌の中で 圧倒的な権威を誇っていたのが 長い歴史を持つ「婦人画報」だった。
 此処のスタジオには 人気カメラマンから 高名なデザイナーまで 常に姿を見せて居た。現在も名を残す中原淳一氏から「僕のところにも来てくれないかなー」と云われたのも、又、秋山庄太郎氏等の写真家たちと親しくなったのも、このスタジオだった。
 ジャーナリストになってからも 取材したり、時には写真を撮られたり,本誌だけでなく、着物から美容まで・・随分沢山の仕事をしてきたものである。

 所で今回は「婦人画報」の50歳代読者の「今、私たちに“似合う“おしゃれ”」特集(p171-p194)。此の中で読者の先輩に当たる何人かと共に 私のこだわる“おしゃれポイント”を挙げた。
 私のテーマは「手のおしゃれ・・リング」について。
年齢を加えると様々な面で変化が現れる。中でも気になるのが「手」。
若い頃には「綺麗!」と云われた美しさが何時の間にか変わってしまう。それを目立たせず、接する人に不快感を与えずにすむ方法の一つが指輪の使用。

選び方、付け方次第で「今」のオシャレ感も生みだせる。 

しかもその価値は長く続き、効果的な働きを見せてくれる。

多くの宝飾品の中でも 最も日常的に活用出来、楽しみながら手の欠点をカヴァーしてくれる一つが指輪。
そんな事を1枚の写真から感じ取って頂ければ幸せ(p173)。
(撮影:若木信吾)

 私の頁だけでなく、多くの角度から「今の自分のオシャレ」を見直し、考える為、非常に役立つ此の特集。
年齢、立場とは無関係に、自分を見直し、考えるのは「必要と楽しさ」が大きい。
私自身も、改めて感心しながら楽しんだ特集であった。