今回は東映、4月公開の作品を2本 御紹介しましょう。
・「サクラサク」
これは作詩・作曲・歌手そして作家でもある さだまさし に寄る原作を映画化した作品です。
最後に歌われる感動的な曲の作詞・作曲も彼が手がけて居ます。
監督は田中光敏(「利休にたずねよ」他)
高齢化激しい現在の日本。物語と舞台は東京から福井県敦賀まで移動しながら進んで行きます。
度々 一時的に記憶が無くなり おもらしさえする「じいちゃん」。
浪人中でアルバイトをする孫息子、「家じゅうみんなバラバラ」と言いながらも、漫画を読んで けらけら笑っている孫娘。
此の5人の家族の物語。
文字通り其々がばらばらで 心の温もりも絆も無かったこの一家が 在る事件から想いたち「じいちゃんの幼い日を過ごした場所」を探す旅に出ます。
車で走りながら眺める日本の景色の美しさ!!
様々な事件、出来事を経験しながら進む此の旅。事件と共に、困難さや驚きと共に 次第に家族の心は其々が光を見つけ、温もりと思いやり・反省が生まれて行きます。
そして 最後にはじいちゃんの幼い日の記憶の場所を見つけ出したのです。その時には 家族全員がじいちゃんを中心に 愛と幸せの絆を取り戻すのでした。
こう言えばシンプルな様ですが「老い」とは 単純で簡単なものでは有りません。此の難しい現実に向き合って居るじいちゃん本人、更には彼を囲む家族全員の大問題。これを解決する一つの答えをこの作品が示しているとも言えましょう。
感動の涙無しでは見られない 素晴らしい展開を見せて呉れます。
さだまさし氏は 「私が愛読する作家」の一人。彼が書かれた作品の殆どを読んで居ますが、中でも「風に立つライオン」とこれは
大きな感動・涙・歓び・そしてユーモアが各別です。
原作・「解夏」
常に心温まるユーモアと共に大きな感動を呉れる彼。文字通り神に愛され多くの才能を与えられた彼。益々の御活躍を願うばかりです。
・「相棒」 劇場版Ⅲ
御存じ、水谷豊演じるTV朝日でますます人気の続くこのドラマ。今回は TV朝日開局55周年を記念して創られた作品です。
舞台は何と 東京から300キロ離れた絶海の孤島。
そこに行くには定期船も無く、船をチャーターするか ヘリコプターを使う以外 何も無い全くの孤島。
「馬に蹴られて男性死亡」。この小さな島で起きた新聞記事の謎を解く様、命じられたのが特命掛りの二人。
杉下右京(水谷豊)と神部尊(及川光博)。二人を送るのが、甲斐享(成宮寛貴)、懐かしい顔を残して到着した島では、さながら軍隊そのままに迷彩色上下を着こんだ男たちと女性一人。
ジャングルをかき分け 海に潜るなど過酷な訓練を行って居る。
記事の真犯人は 馬なのかどうか?
いつもと同じスーツ姿の右京さんの推理は 果たしてこの孤島の 謎多き集団にも通用し 犯人を見つけ出せるのか?
TVで観る以上にドキドキ感の多い今回の作品。
ドキドキ、ハラハラ大嫌いの私ですが 思わず最後まで見続けずに居られなかった此の面白さや不思議さ。
ミステリー好きな方々には絶対に見逃せない秀作でしょう。
御期待下さい!!
2014年4月26日GWロードショー
©2014「相棒・劇場版Ⅲ・」パートナーズ
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